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【J2:第17節 山形 vs 徳島 プレビュー】「塩川効果」で東北連勝を狙う徳島と、主力メンバー大量復帰の山形。立ち上がりの攻防で90分を占う一戦!(07.05.23)

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5月23日(水)J2 第17節 山形 vs 徳島(19:00KICK OFF/NDスタ)
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 中2日で仙台、山形と対戦するアウェイ東北2連戦の徳島は、仙台戦終了後に移動し、山形で調整を続けている。前節・仙台戦でようやく今季3勝目。とは言え、第13節以降は1−1を3試合続ける堅調な試合運びはできていた。5月に入って負けなしの勢いで山形に挑む。

 仙台戦は先制を許し、追う展開となった。追いついたのは相手より1人多い状態、逆転に成功したときには2人多い状態だったが、騒然とするユアスタで自分たちの軸がぶれることなく戦い抜いた。失点が止まらず連敗を重ねていた昨シーズンとは、ひと味もふた味も違うメンタリティを兼ね備えていることは、開幕以来、一度も連敗がないことを考え併せても間違いない。

 仙台戦では、横浜FMから移籍加入したばかりの塩川岳人がいきなり先発フル出場。味方がボールを奪うとすかさず中盤の位置まで駆け上がり、サイドから数多くのクロスを供給し続けた。同点弾はその跳ね返りをダ シルバが拾い、丹羽のミドルにつなげたもの。そして逆転弾は角度のないファーポスト際で石田がヘディングで合わせたものだ。
 しっかりと2得点に絡み勝利に貢献した塩川だが、「まだ監督のサッカーが全然浸透してないので、そこだけはみんなに伝えていきたいですね。練習ではできるんだから、絶対試合でもできるはずなので」と入ったばかりのチームにダメ出しする。96年、静岡学園からJFL山形に加入した当時はやんちゃな面が際立っていたが、大分、川崎F、横浜FMと渡り歩き、徳島では移籍加入1週間足らずでチームの精神的支柱の風格を漂わせている。その塩川が「浸透していない」と言ったのは、プレッシングサッカー。「引いてから行く、みたいな感じになっているので、そこをガンガン行かせる。僕はそれをマリノスでやっていた」。
 ただ、先制されたシーンがそうであるように、縦パス1本でラインを破られるケースが多いのも事実。ラインを高く保ちつつ、生じるリスクをどう管理していくのか。現在の暫定9位からさらに中位に食い込むためには、避けて通れない試行錯誤が続くことになる。

 4試合負けがない徳島に対して、山形はその上を行く9試合負けなし。前々節の東京V戦では出場停止で3人、さらに怪我でも主力メンバーを欠くなか、今シーズンの大きな得点パターンであるセットプレーで追いつき、勝点1を拾った。出場機会に恵まれなかったメンバーが、モノにした出場チャンスでしっかり役割を果たしてきたことで、チーム内の競争は激しさを増している。
 主力メンバーが一気に戻り、ベストに近い布陣が組める今節は当然、勝点3が求められる。にもかかわらず、チーム内にはある種の緊張感が漂っている。選手から異口同音に聞こえるのは、今季のJ2で休み明けチームの勝率が異常に低いこと。第1節を除くここまでの15試合で、4勝1分10敗。山形自身も第1クールでは札幌に苦杯をなめさせられている。それを樋口靖洋監督も「口酸っぱく言ってきた」ことで、この中9日、集中したトレーニングができたようだ。

 キックオフの笛が鳴ったら、一刻も早く、ブレイク前の感覚を取り戻しペースをつかみたいのが山形の本音だが、それはそう簡単な話ではない。持ち前のプレッシングが機能することで、逆に徳島のロングボールを誘発することになり兼ねないからだ。徳島には羽地というターゲットがいるだけに、ロングボール主体の組み立てに切り換える可能性も十分に考えられる。その際はセカンドボールの奪取率がポイントとなるが、いずれにせよ、山形は難しい立ち上がりを強いられることも念頭に、集中した状態で試合に入りたい。

 鳴門を舞台にした前回の対戦(第10節)は、山形が前半の1点をなんとか守りきって勝利した。今節で勝点3を手にするのは、主力が一気に復帰する山形か、新しいピースを加えシステムが定着しつつある徳島か。キックオフからの数分間に、1試合分の展望が凝縮された戦いになりそうだ。


以上

2007.05.22 Reported by 佐藤円
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