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【ヤマザキナビスコカップ 甲府 vs 鹿島 レポート】勝ちたい気持ちの強かった鹿島が1位通過。序盤の連勝が効いた甲府は、3失点するも2位通過を決める(07.05.24)

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5月23日(水) 2007 ヤマザキナビスコカップ
甲府 0 - 3 鹿島 (19:00/小瀬/8,844人)
得点者:'36 田代有三(鹿島)、'60 田代有三(鹿島)、'65 本山雅志(鹿島)

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救いは携帯電話の画面に出る新潟対名古屋が0−0という結果だった。ただ、得失点差を考えると2位通過の可能性は低いと思っていた。0−3と広がった得点差が希望を萎ませた。しかし、ゲーム終了後、携帯電話で他グループの勝点を見た関係者が「2位グループで勝点10は甲府とG大阪だけ」と言う。そして、スタジアムではDJが響く大声で決勝トーナメント進出を伝え、電光掲示板にもその文字が映し出された。微かな希望が繋がった。しかし、嬉しい気持ちに、試合内容を混ぜ合わすと、「嬉しさも中くらいかな…」という気分だ。

鹿島が予想以上に前掛りに来たために、甲府の3トップは仕事がしやすい環境が整っていた。特に、ディフェンスラインの裏に飛び出すタイミングが素晴らしい山崎光太郎にとっては、小柄なことがハンディとならないスペースがあった。また、開始7分で甲府にとって一番嫌なマルキーニョスが、故障の不安を感じて交代を希望し、興梠慎三が投入される。甲府にとっては幸運な展開が期待できた。5分後には、FKの壁に入ったその興梠がボールの直撃を受けて痛むなど、鹿島はゲームプランが最初から崩れる展開になってしまった。

ピッチの中もスタンドも「点が取れる」手ごたえを感じていたはずだが、チャンスに決められなかったり、打ち切れなかったりして時間が過ぎていくと、「今、点を取らなければ…」と徐々に不安が首をもたげてくる。ここ数試合の甲府の不安は、大きな大きな「あとチョット」。30分には、鈴木健太が右サイドからゴール前に展開したロングボールを、山崎がヘッドで中央に落とし、須藤が合わせたシュートがあった。展開は素晴らしかったが、この決定的なシーンは決められなかった。鹿島のGK・曽ヶ端準は、このシーン以外に危ないと感じたシュートはなかったと試合後に話した。

鹿島は甲府のサッカーを封じるために、前線から厳しくて早いプレスで攻撃の芽を摘んでいった。引き分け(結果的には負けても通過できたが)でも決勝トーナメント進出の可能性が十分にあった甲府に対して、鹿島は(結果的には引き分けでも2位通過ができたが)勝つしかないという気持ちが強かった。その気持ちが少しずつ鹿島に幸運を呼び寄せたのかもしれない。先制点は、幸運だった。甲府のアンカー・林が難しい体勢でクリアしたボールが、頭にミートしきれないでゴール前に転がり、田代有三が決めたゴールだった。

甲府は、後半の立ち上がりに鈴木健太が惜しいシュートを放つが、これも「あとチョット」で決まらないシュート。甲府があとチョットで停滞しているうちに、田代が本山雅志のセンタリングに合わせて2点目(60分)を決める。甲府は大西容平(62分)、ジョジマール(67分)、保坂一成(71分)と攻撃的な選手を入れて勝ちに行くが、65分に本山に3点目を決められ、フレッシュな3人が機能する前に、焦りとイライラが漂い始める。そして、81分には保坂が負傷退場し10人で戦うことになってしまい、希望は得失点差を縮めるために1点でも多く取ることに変わったが、0点のままゲームを終えてしまう。

甲府が初めてナビスコカップの決勝トーナメントに出場できることは素晴らしい。今日は負けたが、序盤に稼いだ勝点が効いていた。それに、決勝トーナメントが始まる7月まで時間もある。ただ、心配なのは土曜日からのリーグ戦だ。「あとチョットでゴールの呪い」に感染している攻撃的ポジションの選手が多過ぎるのだ。5月に入ってから6試合で3得点で、失点は9。スモールフィールドではなく、大きな展開が増えたことに原因があるのではないだろうかと推測する。次のリーグ戦は、連勝して自信が漲る好調・鹿島相手に、甲府が修正することが出来るのかどうか注目したい。

以上

2007.05.24 Reported by 松尾 潤
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