5月26日(土) 2007 J2リーグ戦 第18節
草津 1 - 0 水戸 (13:03/熊谷陸/3,401人)
得点者:'81 高田保則(草津)
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81分、草津・高田が叩き込んだゴールによって勝敗は決した。連敗を3で止めた草津と、3連敗となった水戸。1つのゴールが導いた結果は正反対のものになった。しかし、ゲームの内容はどちらも決して褒められるものではなかった。稚拙な攻撃、重なるミス…。両チームともこの日の内容は、重く受け止めなければならないだろう。
チカを出場停止で欠くなどDF事情の苦しい草津は、MF鳥居塚を右サイドバックに配置し、4-4-2のシステムを敷く。一方の水戸は前節の3-4-3から4バックへと変更。同じ布陣でがっぷりと組み合う。
両チームともに序盤はDFラインを高く設定。センター付近に選手が密集し狭いエリアでの攻防となる。しかし、その状態は長くなかった。守備ラインを下げるため、両者がロングボールを使い始めると雲行きが怪しくなってくる。「連敗中だし、どうしても慎重にならざるを得なかった」(植木監督)。互いに攻撃が単調になり、決定機が作り出せない展開。30分過ぎから水戸が自陣に引き始めると、草津は突破口すら見つけることができずに前半を終えてしまう。
後半開始早々、水戸・眞行寺、草津・後藤がそれぞれビッグチャンスを迎え、ゲームが動き出すかに見えたが、その後は再びこう着状態。草津は水戸の守備網を打ち破ることができずに、中盤でボールを失ってはカウンターを受けるという悪循環に陥る。「草津の長所を消すことができていた」(前田監督)。水戸は、草津の櫻田、秋葉に対して、FWとボランチが挟み込むように対応。「ボランチからトップに当ててくるのは分かっていた」と初田。ボランチからの展開は草津の生命線。起点を潰された草津は、システムを変えるしか方法がなかった。
草津は後半途中から高田、氏原、松浦の3トップに変更。中盤にスペースを与えるというリスクを犯して勝負に出る。それに対して水戸は、空いたスペースを金澤、鈴木、眞行寺が使い、サイド攻撃を展開。草津を追い詰めていく。だが、「相手のミスに助けられた」と尾本が振り返ったように決定力を欠いたことが水戸の首を絞めることになる。
そして迎えた81分、左サイドに流れた桑原がゴール前にセンタリング。ファーサイドで松下が折り返したボールに駆け込んだのはエース高田だった。「最初は左サイドのサポートに行こうとしたが、ボールが上がりそうだったので中に入っていった」と高田。高田の右足から放たれたシュートが豪快にゴールネットを揺らす。この1点が草津に4試合ぶりの勝利をもたらすことになった。
序盤以外は引いて守ることの多かった水戸だが、果たしてこのやり方が今季の目指すスタイルなのか。第2クールになって、チームとしての完成形が見えてこないことが気がかりだ。ケガ人が重なったことにより苦しいチーム状況が続くが、チーム一丸となって第1クールで見せたようなサッカーを追求してほしい。
かろうじて勝利をつかんだ草津だが、このゲームで突きつけられた課題は多い。この戦いを続けている限り、草津がこの先、順位を上げていくことは難しいと言わざるを得ない。「これで満足しては絶対にいけない。大事なのは次の山形戦(6/2@NDスタ)だ」と佐野コーチ。この日の草津が得たものは、勝点3という結果のみだ。
以上
2007.05.26 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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