5月26日(土) 2007 J2リーグ戦 第18節
徳島 0 - 1 東京V (14:04/鳴門大塚/5,174人)
得点者:'30 廣山望(東京V)
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丹羽やダ・シルバの早い寄せ、河野の粘り強いマーク、そして西河や青葉の厳しい潰し─。徳島の堅守は今日も間違いなく健在であった。統一された意識と連動した動きで東京Vの攻撃をよく凌いだと言えよう。ただ、それもわずか一度、前半30分に受けたカウンターのシーンを除いては、ということだ。
「失点時、中盤でパスカットされた時だけ、一瞬空白が出来た感じです」という丹羽のコメント通り、この一戦、徳島は東京Vのカウンター1発に沈んだ。
試合は、「早い時間から仕掛ける」との今井監督の言葉そのままに、立ち上がりから徳島が前へ向かう姿勢を見せる。左サイドの石田、右サイドの塩川を多用し、ピッチを広く使った展開で積極的に先制点を狙った。そして、20分には決定的なチャンスも迎える。オーバーラップした塩川が右サイドから中央へとドリブルで割って入りミドルシュート。これは惜しくもクロスバーを叩いたが、徳島としてはうまくリズムに乗りつつあるように思われた。
が、その10分後、冒頭の場面が訪れる。徳島はハーフライン付近左サイドで不用意なミスパスからボールを奪われると、フッキにドリブルで一気に持ち上がられ、最後はスルーパスに走り込んだ廣山にゴールを奪われてしまった。
徳島としては自らのミスから与えてしまった失点。先手を取り波に乗りたかったチームに大きな痛手となったことは言うまでもない。逆に「厳しいコンディション(29度近い暑さ)の中で後半まで走れるかどうか心配だったので、できるだけ前半のうちに1点欲しかった」ラモス監督にとっては理想的な展開。決してリズムが悪かったわけではないが、それでも徳島DF陣を攻めあぐねていただけに、東京Vにしてみれば『してやったり』の先制点だっただろう。
一方、その後は徳島も再び持ち前の守備力を取り戻し、それをベースに反撃を試みる。後半には展開力のある岡本、前への積極性が光るアンドレを立て続けに投入して同点への糸口を探り続けた。しかし、思うように試合は運ばない。時間の経過とともに選手たちには連戦の疲労が見られるようになり、つなぎの段階でのパスのズレ、またラストボールの精度の欠如などが目立つように。そして、セットプレーでこそ河野があと一歩のヘディングシュートを放つなど可能性を感じさせたが、結局流れの中からはいい形を作ることが出来ず、とうとう同点は最後まで叶わなかった。
こうして6試合ぶりの敗戦を喫した徳島。90分ほとんどの時間で集中した守備を見せながらも、わずかなほころびを突かれたことが苦い結果を招いてしまったと言えるだろう。選手たちはきっと、ほんの一瞬の甘さも命取りとなることを痛感したに違いない。今後に向けては一瞬たりとも集中を切らさないメンタル面の強化が求められる。
対して、徳島のミスを見逃さず得点に繋げる巧者ぶりを見せた東京Vはこれで14節以降4勝1分け。まさしく本調子を取り戻した感がある。屈辱の7連敗を味わった選手たちが精神的な成長を遂げたであろう今、悲願のJ1昇格に向け巻き返す準備は整いつつある。
以上
2007.05.26 Reported by 松下英樹
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