6月9日(土) 2007 J1リーグ戦 第14節
横浜FM 1 - 0 千葉 (19:03/日産ス/23,028人)
得点者:'68 吉田孝行(横浜FM)
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■注目プレイヤー: 吉田 孝行選手(横浜FM)
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コーナーキックは両チーム合わせて、わずか1本。セットプレーによるゴールチャンスが極端に少ない試合だった。シュート数は、横浜FMが12、千葉も11とほぼ互角。選手全員がフリーランニングを惜しまず、奪ってから速く、連動してゴールに向かう。ともに、走力中心のサッカーを標榜する両者の特徴が十分に現れたゲームだった。そして『このままスコアが動かないのでは』と思われた矢先に生まれた、吉田孝行のゴールで横浜FMが勝利した。
「プレスをかけたほうがリズムをつくれる。ウチはやっぱり、そういうサッカー」
殊勲の吉田だが、残念ながら勝利の瞬間にはピッチにもベンチにもいなかった。ゴールのわずか4分後、2枚目のイエローカードをもらい退場してしまったからだ。それでも、攻守にわたる吉田の奮闘が、決勝点につながるリズムを生み出したのは確かだ。
「そうですね。コンディション良かったし、90分行けるかなという感じだった。それだけに残念。チームには迷惑をかけてしまいました」
後半27分の退場により、残り20分近くを一人少ない状況で戦わなくてはならなくなった横浜FM。『10人による戦い』は今シーズン、これが3試合目。いずれも、大量失点を重ねて負けているだけに、この勝利は大きい。「サイドに追いやって、センタリングを跳ね返したり、ミドルシュートにも前からプレッシャーが行けた」と那須大亮。「自分もこの前の試合(ヤマザキナビスコカップの柏戦)で退場しているだけに」自ら体を張って、サイドのピンチの芽を摘んだ小宮山尊信。「自分がゼロに抑えれば負けないと思ってやってきた。今日のようなハートのある戦いを、これからもやり続けたい」守護神・榎本哲也がゴール裏でのヒーローインタビューで締めた。
結果は出ていないが、自分たちのサッカーを信じてやり続けるしかない――。
そんな思いを強くして臨んだのは、千葉も同じだったはず。「ウチも相手も難しい試合になると思っていた」そう語ったのは、DF水本裕貴。
「横浜FMのフォワードに自由にさせすぎたが、よくしのいだ」と水本も振り返る前半。
開始1分、バイタルエリアに侵入した坂田大輔のトラップを千葉DFが跳ね返したが、右の大島秀夫にシュートを決められた。だが、これはオフサイドで取り消される。13分、坂田のキープから大島が持ち直して左足のミドル。28分、山瀬幸宏のキープから河合が前に運んでクロス、大島が右のニアポストに飛び込む。35分には坂田のクロスからファーの大島がヘッドを叩きつける。そして39分には、山瀬功治のフリーキックに大島が強烈ヘッド。これはバーを叩いた。
一方の千葉は、水野、山岸、下村のミドルシュート3本。
後半も横浜FMの猛攻は続いた。6分には、吉田の強烈なミドルシュートがクロスバーを直撃。跳ね返りを坂田がつないで大島がヘッド。15分にも左サイドの連動から那須がクロス、跳ね返りを小宮山もクロス。そして坂田のヘッド。千葉は後半途中、新居辰基に代えて長身の黒部光昭を投入。直後の18分にはカウンターから抜け出した黒部が、中澤佑二を振り切って一対一となる。だが、このチャンスもGK榎本の好セーブに遭ってしまった。
そして、吉田のゴールが生まれたのは23分。直前のプレーで吉田は、カウンターからのピンチを一対一で奪って素早く前線にパスを出したり、ルーズボールにもしっかりカバーリングするなど、ディフェンスのいいリズムがオフェンスにも結果をもたらした。
得点の場面は、小宮山が深く入り込んで間髪を入れずにクロス。右から飛び込んだ吉田がうまくハーフボレーを決めたものだった。
しかし、ここからゲームは動く。直後の吉田の退場から、千葉が猛反撃を展開。横浜FMも残り10分で前線を減らして、ベテラン上野良治を投入。残り3分になると、スピードのある斎藤陽介を入れてカウンターにも備えた。千葉は遠目からのミドルシュートが多くなる。それでもロスタイム、左サイドのパス回しからストヤノフが機を見て、大外から回り込んだ黒部めがけてラスト勝負のクロスを上げる。うまく抜け出した黒部の豪快ヘッドがついにゴールネットを揺らしたが、無情にもオフサイドとなってしまった。
失点の場面、水本は「誰も行っていなかったので、僕があわてて行った。こういう部分も、今のチームとしての成績にも現れている」と振り返る。中盤の底で横浜FMのキーマン(山瀬功治)を抑え続けたボランチの下村東美も「自分が抑えても、他のところでほころびが生じた。一人ひとりが一対一で絶対負けないということが大事」と厳しい表情。無念にも途中で退いた羽生直剛だが「得点できないのはチーム全体の責任。でも、どんどんトライしながら、自分たちのサッカーを全うできれば面白くなる」と気持ちを引き締めた。
以上
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