6月10日(日) 2007 J2リーグ戦 第20節
鳥栖 0 - 1 札幌 (13:03/鳥栖/9,617人)
得点者:'46 藤田征也(札幌)
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シュート数は鳥栖の13本に対して札幌は5本。ゴールキックは、鳥栖の6本に対して札幌が13本。データ的に見ると鳥栖のほうが優位ではあるが、勝点を上積みしたのは札幌で、鳥栖は完敗だった。
「強いほうが勝った」岸野監督(鳥栖)の試合後のコメントである。敗者は多くを語らない。その悔しさが表情ににじみ出ていた。
前半、風上に立った鳥栖は、持ち味の早いプレスを生かして中盤を制していた。奪ったボールは前線にすばやく預け続けていた。FWの藤田が札幌DFの高さに勝てずとも、セカンドボールを拾い続けた。高橋にボールが入れば、左右に展開しクロスをあげるタイミングを図った。サイドDFの日高と長谷川もハーフウェイラインを超えて、札幌陣内に顔を出し続けた。積極的に遠目からでもシュートを放った。高橋だけで前半のシュートは4本を数えた。14分のFKは、ゴール右にわずかにそれた。41分には、右サイドから受けて左足でグラウンダーのシュートを放ったが、これもわずかにそれた。ゴール近くまで運ぶことができずに遠目からのシュートを選択したことは、勝ちにこだわる若き主将の意地ともいえた。裏を返せば至近距離から打たせない札幌の守備のうまさともいえる。札幌のしたたかさは、このあたりにあるのであろう。首位に位置するチームの術中にはまっていたかもしれない。
しかし、鳥栖も負けてはいなかった。ボールを奪われても、札幌のFWをうまく押さえ、決定的な仕事をさせなかった。互いに持ち味を出し合った結果、鳥栖のシュートは5本、札幌は1本と互いにゴールネットを揺らすことなく前半を終了した。
首位のしたたかさは、後半開始直後に訪れた。キックオフ直後の札幌は、すばやく鳥栖陣内でボールを回した。MF藤田征也が中央の芳賀にボールを渡すと、そのまま迷わずゴールに向かって走った。芳賀からボールを受けた石井は、ダイレクトで藤田征に送る。胸でゴールに向ってコントロールした藤田征に、鳥栖の選手は付いていくことができなかった。藤田征は迷わず右足を振りぬき、決勝弾を生んだ。その後、鳥栖も反撃を試みて8本のシュートを放つが、札幌の堅い守備に阻まれ続けた。85分には、初出場となる谷口がゴール前に飛び込んだが、札幌DFブルーノ クアドロスにうまく体を預けられ、ボールに触れることができなかった。
互いにボールを奪うための手段は心得ている。鳥栖は前線からプレスをかけ、札幌はゾーンで守る。プレスが利いているうちは鳥栖に分があり、鳥栖がDFラインでボールを回しているうちは札幌のペースである。このような展開では、一瞬のミスも許されない。気を抜くことも許されない。早いリスタートは互いの陣形を整える時間を与えず、ボールデット状態を作らなければ、互いを刺激し続けることができる。倒れても審判がとめない限りはボールをポゼッションし、機をうかがうことができる。互いの意識の中で、やるべきことをやりつくした感はある。しかし、首位を走るチームとそれを追うチームの違いが46分に生まれてしまった。
「隙を作らずに今のサッカーを続けないといけない」(飯尾和也/鳥栖)
「今でも悪くないが、さらに質を高めないといけない」(曽田雄志/札幌)
同じ90分を戦ったDFリーダーが語った言葉である。この言葉の差が、この試合の勝敗を分けた。中2日で次節を迎える両チームではあるが、高い意識の中で白熱した試合を見せてくれた90分であった。そして、札幌のしたたかなゲーム運びを見させてもらった。
最少得点での勝利。その得点をあげるためにしのぎを削る。選手はひたすらボールを追い、監督は戦術を練り指示を送る。それでも1点ずつしか入らないのがサッカー。この1点をあげるためのしのぎあいこそサッカーの面白さである。だから、サッカー観戦はやめられない。
以上
2007.06.10 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
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