6月13日(水)J2 第21節 草津 vs 東京V(19:00KICK OFF/群馬陸)
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チームを救うPKストップだった。前節・徳島戦の終了間際に待っていたのは、草津にとっては不運なPKの判定。キッカー・羽地がこのPKを決めれば徳島の勝利がほぼ確定する絶体絶命のピンチを防いだのは、草津の守護神・本田だった。サポーターの願いを一身に背負ってゴールマウスに立った本田は、全身全霊を込めた右手でPKを阻止。ギリギリまで追い詰められたチームを窮地から救い出してみせた。
第2クールに入り「試練」が続いている草津にとって、このPKが決まっていたとしたら、そのダメージは計り知れなかったはずだ。「神がかり的なセーブに助けられた。見ていてスゲーと思った」(桑原)。本田、そしてチーム全体から漲っていた気迫に、今季の草津の意地を見た。「あそこで負けていたらチームは一気に落ちるところだった。苦境を乗り越えたことでチームは大きくなるはず」と植木監督。本田のビッグセーブによって這い上がったチームは、その興奮をくすぶらせながら中2日でホームに東京Vを迎える。
この東京V戦が、厳しいゲームになることは想像に難くない。忘れもしない今季の開幕戦。アウェイ・国立競技場に乗り込んだ草津は、開幕戦の雰囲気を楽しむ間もなく、開始0分にゴールを叩き込まれ、いきなり出端をくじかれた。そして、後半開始早々にはフッキの強烈なフリーキックを浴びるなど、東京Vの圧倒的な迫力の前に0−5で完敗。力の差をまざまざと見せつけられた。東京Vはその後、7連敗という非常事態に直面するが、その後は5勝1分1敗と完全復活。連敗を経験したことでより頑強なチームへと生まれ変わった印象を受ける。
草津が東京Vから勝点3を奪うには、前々節で愛媛が東京Vを下したように辛抱強く守った上で、起死回生の一撃を喰らわせることが最善の方法と思われる。草津守備陣は、あうんの呼吸でゴールへと迫るフッキとディエゴのホットラインを消して、東京Vのチャンスを確実に潰したいところ。そして、セカンドストライカー的な役割を担う廣山のクレバーなポジション取りにも細心の注意を払う必要がある。「相手に合わせるのではなく、今までやってきた戦い方で挑むだけ」と植木監督。開幕戦の大敗から約3カ月。草津が今季、培ってきた戦術がどれだけ通用するのか。今節はチームの成長を確かめるゲームでもある。
第2クールに入り、攻撃の形を作れずにいた草津だが、前節・徳島戦では攻撃に変化が生じた。それまでは「ゴール前での横パスが多く、相手を楽にしてしまっている」(本田)、「足元へのパスが多くなっている」(秋葉)という状況だったが、長短のパスを組み合わせることによって、相手のプレスをかいくぐるシーンが見られた。「両サイドに起点ができたことで攻撃の幅が広がった。あとはフィニッシュの問題だ」(植木監督)。また、左サイドバックでJデビューを果たした吉岡も面白い存在だ。抜群のテクニックを持つレフティからの鋭いクロスが東京Vの守備網を打ち破ることがあれば、チームは一気に勢いつく。チャンスは少ないが、決してないわけではない。草津は少ないチャンスを決める勝負強さが求められる。
草津は5月のホーム戦2試合をセカンドスタジアムで開催したため、今節が、約1カ月ぶりのホーム・敷島陸上競技場でのゲームとなる。これまでアウェイやセカンドスタジアムで涙が出るほどの屈辱を味わってきた選手、サポーターは、ホーム・東京V戦でこれまでのうっ憤をすべて晴らす。この試合から草津の逆襲が始まる。
以上
2007.06.12 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第21節 草津 vs 東京V プレビュー】守護神・本田のビッグセーブによって息を吹き返した草津が、ホームに東京Vを迎える。草津の逆襲はここから始まる。(07.06.13)
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