6月13日(水) 2007 J2リーグ戦 第21節
鳥栖 2 - 0 京都 (19:03/鳥栖/4,473人)
得点者:'59 レオナルド(鳥栖)、'82 山口貴之(鳥栖)
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「スタジアムで応援してくれた人たち、TVを見ていた人たち、そして鳥栖と戦う相手に、鳥栖の戦い方を示すことができた」
この日、誕生日を迎えた岸野監督が試合後に語った総評である。確かに、90分間を通して鳥栖の目指すサッカーを見せてくれた内容だった。
キックオフ直後から、鳥栖は全員で京都を押し込んだ。4分には、左サイドDF日高が自ら切り込んでいってシュートを放った。15分には、CB吉田がバイタルエリアからFW藤田に送り、反転して左足でシュートを放った。これも、MF村主が京都の中盤を押さえ込み、ボールを支配することができたからだ。京都の攻撃の起点を押さえ込み、ボールをポゼッションすれば、自然と流れは鳥栖に傾く。29分には、高橋がFKでゴールを狙い、38分には高地も同様にゴールを狙った。攻撃力に勝る京都に、好機を与えることなく、最初から攻撃することができた。
しかし、京都も上位の意地を見せ始める。中盤でボールを拾うと、前線のパウリーニョと田原にボールを送り、鳥栖DFの裏を狙い始めた。18分には、スローインから田原がシュートを放つが、ゴール脇にそれた。42分にはこぼれ球からシュートまで持っていくことができた。前半終了間際にはCKに続いて、鳥栖をゴール前に貼り付けた。
しかし、両チームとも得点には至らず、雨の中の主導権争いはどちらに傾くこともなく前半を終了した。鳥栖は、前線からの守備が機能して、サイドDFが攻撃に参加するシーンが多く見られた。京都は、中盤でのポゼッションが上手くいかず、FWとの距離が長くなり、良い形でフィニッシュを迎えることが少なかった。
後半に入っても鳥栖の勢いは衰えなかった。52分には、村主がヘディングシュートを放つなど、ボールを京都陣内でポゼッションしていた。そして、この試合の勝敗を分けるゴールが59分に生まれた。京都ゴールまで35m地点で得たFKをレオナルドが蹴った。ボールは京都の壁に跳ね返されるも、藤田を経由してレオナルドの足元に入った。左足で放ったシュートはバーに当たり、京都ゴールに吸い込まれた。
このゴールは、レオナルドのホーム初ゴールであり、鳥栖のホーム通算200ゴールでもあった。そのうえ、岸野監督に贈るバースデーゴールでもあり、勝利を呼び込むメモリアルゴールであった。レオナルドだけでなく、チーム全員が岸野監督に贈ったゴールともいえる。82分には、京都の息の根を止めるゴールを山口が全身で押し込んであげた。
京都も62分に徳重、70分に加藤、81分に西野を入れて流れを変えようと図ったが、この日の鳥栖は最後まで集中を切らさなかった。
「前半からの入り方が良かったので、最後まで行けた。それが結果につながった」と高橋が振り返った。終わってみれば、シュート数は12本(鳥栖)と13本(京都)と変わらない。しかし、勝敗を分けたのは、鳥栖の90分間の集中力と勝利への執念が勝ったためといえる。
試合前のミーティングで、全選手から誕生日プレゼントを贈られた岸野監督。
「プレゼントは2つある。1つはサングラスで、もうひとつは試合後まで待ってくれ」と言われたそうだ。そのもうひとつのプレゼントは、生涯忘れられないプレゼントになったに違いない。
全力で戦うからこそドラマが生まれ、そこに感動がある。
全員で奪ったゴールは美しい。
以上
2007.06.14 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
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