6月20日（水）J1 第16節 新潟 vs 横浜FC（19:00KICK OFF/東北電ス）
-ゲームサマリーはこちら-

-勝敗を予想して豪華賞品を手に入れろ！ J1グランプリ投票締切迫る！-
----------
■注目プレイヤー： 寺川　能人選手（新潟）
　（選手名をクリック＆投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう！）
----------

新潟は今節、日本代表のFW矢野貴章と、MFマルシオ リシャルデスが出場停止が明けて戦線に復帰する。入れ替わるようにMF松下年宏とボランチの本間勲が累積警告で出場停止に。メンバーの変動が続く中、チャンスをつかもうとしているのがベテランのMF寺川能人だ。本間に代わってボランチでの起用が濃厚。
第12節鹿島戦以来のスタメンで、自身のプレーをチームの結果につなげる。
　横浜FCは現在2連敗中。新潟とはJ1昇格後、初対戦だ。アウェイで連敗を脱出することが、浮上のきっかけになる。

自分が置かれた状況は分かっている。「力を入れすぎないことが大事。いつもどおりにやりたい」。寺川はリラックスして横浜FC戦に臨む。

スタメンは4試合ぶりになる。司令塔・シルビーニョが膝の故障で戦線を離脱した直後、鹿島戦で本間と中盤の底に並んだ。だが、第13節磐田戦から、本間のパートナーはU-22代表候補の千葉和彦に。ここ3試合は1分間の途中出場と、サブが2試合。若手の台頭と激しいポジション争いがチーム内にはある。それを乗り切るために、巡ってきたチャンスでアピールが必要なのは十分に承知している。

「まず自分のプレーをすることです。チームのやり方は変わらないし、そこでやらなければならないことをするだけ」。本間のような瞬間的な速さがあるわけではない。千葉のように屈強な守備をするタイプでもない。武器は冷静な状況判断とセカンドボールの処理。「うまくボールを拾って、正確に回せればね」。泥臭い仕事に徹して、攻守の土台を作る。

Jリーグ元年に横浜マリノス（現横浜FM）入りした。その後、市原（現千葉）を経て新潟に。横浜、市原時代は出場のチャンスがなかなか巡ってこなかった。市原を解雇され、トライアウトで入ったJ2新潟で、20代半ばで開花した。下積みがある分、多少の停滞でモチベーションを下げることはない。「こういう状況は初めてではないから。やらなければならないことをやるだけです」。横浜FCには2004年のシーズン途中まで新潟に在籍した山口素弘がいる。「できれば対戦したいですね。モトさんは僕のボランチを知らないだろうから。どんなプレーができるか」。ベテランらしい楽しみもある。

横浜FCはまず結果が欲しい状況だ。前節の磐田戦は、先制したものの、逆転を許して1対2で敗れた。その前はG大阪に1対2。接戦の末の敗戦が続いている。それだけに内容を結果につなげたい。

　磐田戦では序盤から積極的な守備でボールを奪いにいった。その姿勢が90分間、続けられるかが重要だ。前節、ゴールを決めた平本一樹の加入で、突破力は増した。高い位置でボールを奪い、一気に攻め込む形ができつつある。
　ここ5試合、失点は2点以内で、4試合が1点差と粘り強さが出てきた。ゴール前での守備での集中力が、連敗脱出のカギになる。

新潟はここ6試合、失点が続く。前節大宮戦、前々節神戸戦と先制点を奪われている。ホームとはいえ、先の失点はリズムを崩す。横浜FCも当然、アウェィで先制されるのは避けたい。

先制点の行方が試合の流れを左右する。

2007.06.19 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）