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【J2:第23節 徳島 vs 湘南 レポート】湘南にセットプレー2発を決められ敗れた徳島。埋められなかった河野の穴は想像以上に大きい。(07.06.24)

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6月23日(土) 2007 J2リーグ戦 第23節
徳島 0 - 2 湘南 (16:04/鳴門大塚/2,591人)
得点者:'18 原竜太(湘南)、'69 山口貴弘(湘南)

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徳島の喫した2失点はともにセットプレーから。そして、そのどちらのシーンも、ヘディングでゴールを決めた湘南のフィニッシャー(1点目の原・2点目の山口)はシュートを打つ瞬間全くのフリーであった。徳島の選手は誰も体を寄せることすらできていなかったのである。
この一戦で守備の中心となった西河は「セットプレーは個人の問題なのである程度は修正できると思います」と試合後に語ったが、果たして本当にそうだろうか。やはり積極的なコーチングで守備組織を統制していた河野の穴をチームが埋めきれなかったのではないかと思わざるをえない。

この一戦、徳島は河野の欠場を受けて選手起用に大幅な変化をつけた。河野の位置には前節まで左サイドバックを務めていた青葉を配し、サイドバックにはともに久しぶりのDF登録となる金と挽地を起用。さらにそれによって塩川を一列前に上げた。今井監督はここまでいいバランスを見せていたボランチのコンビを崩したくはなかったのか、当初河野の代役に入るであろうと予想された丹羽をそのままの位置に残した。

しかし徳島はこの新しい布陣が立ち上がりからもうひとつ機能しない。急造感を漂わせるチームは攻守両面で組織としてのまとまりに欠け、選手たちのプレーには連動性が見られなかった。すると18分、与えたFKから湘南に先制点を許してしまうことに。アジエルのクロスに飛び込んできた原を徳島守備陣は全く捕まえられず、豪快なヘディングシュートを放たれてしまう。ゴール中央に入り込んできた相手をノーマークにしてしまっては、失点も防ぎようがない。
そしてこの早々に奪われた先制点は、得点力に問題を抱える徳島にとってかなりの重荷となる。選手たちは先手を取られたことで落ち着いた正確なプレーまでも失ってしまい、ポゼッションやビルドアップでのショートパスにもイージーなミスを発生させ、苦し紛れのロングボールに頼る結果となった。

こうなると逆に湘南は一気に主導権を引き寄せにかかる。奪ったボールをアジエル、加藤らタメの作れる選手たちに預け、それに好調の2トップ石原と原が豊富な運動量で絡んで幾度となくいい形を作り出した。なかなか追加点にまでは至らなかったが、前半を終える頃には完全に試合を支配していたと言っていいだろう。

そして、迎えた後半も大勢は変わらない。スタートから石田、小林を投入するもチグハグさが消えない徳島は引き続き苦しい戦いを強いられ、その結果として69分にCKからほぼ息の根を止められる追加点を奪われてしまった。またしてもセットプレーで。しかもまたゴール正面でマークのズレを起こしてだ。

そのまま敗れた徳島を振り返ると、残念ながらピッチ上にリーダーがいなかったことは明らか。声を出してコミュニケーションを図り、集中力の維持を促して組織を整備する存在が欠けていたと言えるだろう。
ただ、前節までまさしくその役割を果たしていた河野は、おそらく今季もう戦列に戻れない(右足 下腿骨 開放性骨折で4〜6ヶ月の見込み)。それだけに選手たちには一刻も早く責任感と自主性を持つことが求められる。全員で声をかけ合い、チーム一丸となって戦わなければ、7試合勝ち星を得られないでいるこの苦境を抜け出すことはできないはずだ。

対して3連勝を飾った湘南は今後への可能性を大いに感じさせていた。菅野監督は「徳島の積極的なプレーに押され、我々は本来のやりたいサッカーを出せなかったと思います」と謙遜したが、チーム、グループとしての充実は至る所で十分に見られた。今後さらなる上位への食い込みを見せてくるチームであることは間違いないだろう。

こうしてくっきりと明暗が分かれた今節の一戦。特に敗れた徳島にとってはあまりに苦い内容ともなってしまった。チームは今必要な変化を遂げることを迫られている。

以上

2007.06.24 Reported by 松下英樹
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