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【日本代表候補 トレーニングキャンプ】6/27練習後のオシム監督(日本代表)コメント (07.06.27)

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6/27練習後の日本代表選手コメント
6/27練習試合の結果
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●オシム監督(日本代表)

Q:アジアカップへの準備期間が短いが、選手はキャンプは濃密だったと言っていたが?
「どういう意味ですか?」

Q:内容が濃いということです。
「特別なことはやっていない。現在リーグ戦をやっていて、本番に向けても現地入りして3〜4日しかない。しかも相手は日本を倒そうとモチベーションを高めているチームばかりだ。いいプレーをしようという気持ちだけでは不十分。プレーとパワーをより高いレベルにしないといけない。やりたい気持ちを持つことがもちろん大切だが、疲れているとパワーが低下する。しかしそういう中でもアピールしようという選手が何人かいた。その気持ちも分かる。日本代表の一員になるというのは、大きな誇りだと思う。その気持ちは、非常に大事。大切にしてほしい。
でも、気持ちだけでなく体のコンディションも上げないといけない。そこに、テクニック・戦術が上積みされる。相手との力は接近している。誰もが優勝候補と言われることを嫌がっている。トランプのババを引くという意味と同じだが、熱い栗を手のひらに乗せられるという感じがする。日本は2連覇しているから仕方がないが、優勝候補と見られるのは気持ちがよくない。相手はチャレンジャー精神で向かってくる。それを逃れることはできないが、日本選手の構成を見ていると、2大会の経験者は少数派だ。経験が多いとは言えないが、才能ある選手を選んでいるつもりだ。この機会を生かして日本がいいチームになれればいい。そのためにアジアカップを役立てられてばいい。いずれにしても勝つのは簡単ではない」

Q:メンバー選考にあたり、選手の状態をご自身の目で見ることができたが?
「明日のスポーツ新聞を全紙買おうと思う。23人の予想メンバーが載っているだろうから」

Q:闘莉王(浦和)と水本(千葉)が離脱したが?
「どんな選手であれ、その人がいなければチームが成り立たないということはない。2人がいちばん残念がっていると思うが、2人がいればもっと競争は激しいものになっただろう。日本代表は2人が欠けたから崩壊するチームではない。彼らに代わる選手が注目を集めることになると思う。サッカーとはそういうスポーツ。いない人ではなく、いる人を見ないといけない。そうすればもっといいチームになる」

Q:今回はミーティングを重ねたようだが?
「私はそういう集まりをミーティングとは呼ばない。別の種類のもの。コーヒーを飲みながらおしゃべりをしただけだ。同じテーブルでコーヒーを飲みながら気さくな話をしただけだ」

Q:気さくな話を、選手はよかったと言っていたが?
「おしゃべりが役に立ったということですか? 選手の間でもっとおしゃべりできればいいのだが。監督やコーチが話していることを聞いているだけなのはよくない。私は彼らのほうから話しかけてくれるのを待っている。その状況ができれば、もっと早くお互いの理解が得られると思う。1つのベルを鳴らすより、多くのベルを鳴らしたほうがもっと理解し合えるということだ」


以上、記者会見コメントです。以下は、メディアが監督を囲んでの非公式コメントになります。

Q:合宿を経て最終メンバーの23名を決めるが、特に何を見たのか?
「そんな質問をしても手遅れです。そんなことは重要ではない。これまでの総合的な要素です。週末(6/30、7/1)にJリーグが1節残っているが、大きな比重ではない。選手が負傷しないかどうかを心配するだけだ。ギリギリになって23人をどう選ぶかと考えていたら、私は代表監督の仕事をしていないことになる。
個人的に見ていちばんの問題は、23人選ぶにあたって誰かを外さなければいけないこと。そういう選手に対して非常に複雑な思いを感じる。今回はトレーニング外の生活態度もよかったのに、外されたことが一生あとを引くということもあり得る。誰を選んでも不満が出るだろうが、私はできるだけフェアに選びたい。アジアカップ以降の将来性も考慮する。だからといって、全員をU22日本代表の選手に入れ替えるということではない。若ければいいということでもないのだ。20代中盤の成熟した選手を中心にしてチームを作りたい。ベテランと呼ばれるべき年を取った選手はいない。その言葉は嫌いなので使わない。ベテランというのは戦争から帰ってきた兵隊のこと。経験のある選手という呼び方が相応しい」

Q:相手国が予想したメンバーと違ってきているのか?
「情報は常に入れています。しかし、今は初戦のカタール対策に集中すべき。カタールと最初に対戦するのだから、2戦目以降の情報を集めるのはカタールに対して失礼だ。当面の敵を倒すことがいちばん大事なことだ。世界のどんな相手でも、次の相手を研究することが大切」

Q:中東勢は、堅守からカウンターという特徴を持っているが?
「そういう武器のない国はありません」

Q:この前の会見で「タイトルを取れない1000の理由がある」と言っていたが、合宿を経てその理由は減ったか?
「たくさんのネガティブな要因を挙げたらキリがないということ。条件は条件だ。客観的条件には変えられるものとそうでないものがある。少し辛抱していれば何が条件かが分かると思う」

Q:中村俊輔(セルティック)と遠藤(G大阪)にリーダー的存在になってほしいとの期待を口にしたそうだが?
「私の覚えている限りでは、リーダーという言葉は使っていない。選手がそう思い込んでいるなら別ですが…。みなさん、選手をスパイとして雇っているんじゃないですか?」

Q:闘莉王(浦和)と水本(千葉)を23人に入れるかどうかの判断は、30日まで待つつもりか?
「その質問には、もう答えました。アジアカップは彼らにはチャンスがないということ。また4年後にアジアカップはあるし、3年後にはワールドカップもある。ケガが治った後で、またチャレンジしてほしいと思っている」


以上
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【 アジアカップを振り返る -1- 《アジアカップ2000 レバノン大会》 】
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