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【J1:第18節 鹿島 vs F東京 レポート】5月からの11試合無敗がストップ。中断前最後の試合を飾れなかった鹿島。F東京はカシマスタジアム初勝利(07.07.01)

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6月30日(土) 2007 J1リーグ戦 第18節
鹿島 1 - 2 F東京 (16:00/カシマ/15,712人)
得点者:'21 マルキーニョス(鹿島)、'47 ルーカス(F東京)、'56 鈴木規郎(F東京)

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■注目プレイヤー: 鈴木 規郎選手(F東京)
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 前半のうちにエース・マルキーニョスが4試合連続ゴールを決め、さらには4試合ぶりにケガから復帰した中後雅喜と田代有三が続けて決定的なゴールチャンスを迎えた鹿島アントラーズ。このペースで試合を続けてさえいれば順当にFC東京を下し、5月から続けている無敗記録(カップ戦含む)を12に伸ばしてJ1中断期間を迎えられるはずだった。

 ところが後半が始まると、鹿島の思惑とはまるで違った方向へと試合が進んでしまう。開始から1分も経たないうちにF東京・福西崇史のシュートがポストに当たる。この決定機が「悪夢」の始まりだった。2分には梶山陽平の右CKからルーカスが同点弾をゲット。F東京の怒涛の攻撃はその後も続き、鹿島は防戦一方となってしまう。ボールポゼッション力の高さが自慢の彼らがキープできず、自陣で次々とボールを失って決定機を作られる。そして11分には再び梶山の右CKからルーカスを経て、鈴木規郎が強烈な左足シュートをゴールに叩き込む。瞬く間の逆転劇に、鹿島イレブンは呆然となった。
 オズワルド オリヴェイラ監督は選手交代などでチームを立て直そうとしたが、最後まで追加点が奪えずまさかの苦杯を喫した。中後が「自滅したような試合」と悔しがり、本山雅志も「もったいない」と唇をかむようなゲームで無敗記録がストップ。順位も1つ下げて4位で折り返すことになってしまった。それでも彼らにはナビスコカップ準々決勝・サンフレッチェ広島戦(7/8@広島ビ、7/15@カシマ)が控えている。気持ちを切り替えて10冠へと向かいたい。

 3月3日から始まった2007年J1も、6月30日の第18節で一区切り。鹿島としては、5月3日のF東京戦から続いている好調をナビスコカップやJ1後半戦につなげたかった。中断前ラストゲームは無敗記録が始まるきっかけを作ってくれたF東京戦。2000年のJ1昇格以来、一度もカシマスタジアムで勝ったことがない相手だ。しかも右大腿二頭筋肉離れで離脱していた中後も先発復帰するなど、鹿島には追い風が吹いていた。
 しかしF東京も簡単に白星を献上するわけにはいかない。原博実監督も大敗した前節・ガンバ大阪戦(2-6)からメンバーを替えてきた。最大のポイントは右FWに鈴木、左FWにリチェーリを起用したこと。スピードある2人を起点にサイド攻撃をしかけたかったのだ。

 前半は鹿島ペースだった。高さのある田代をターゲットにしながら、マルキーニョスや中後がアグレッシブに動いて攻めを組み立てる。前半21分には早々と先制点が生まれる。今野泰幸が競り合いの中からバランスを崩してボールを失ったのがきっかけだった。マルキーニョスが放った強烈なシュートはいったんF東京の守護神・土肥洋一に阻まれたものの、これを拾った野沢拓也からマルキーニョスが再びDFをかわしてゴール。エースの4試合連続得点にチームは沸いた。
 その後、31分には攻撃参加した中後がGKと1対1になり、終了間際にも田代が完全フリーのシュートをGK正面に蹴るなど、前半の鹿島には3点を取れるチャンスがあった。が、肝心なところで決めきれないと苦戦を強いられるのがサッカーの常。残り45分間は想像を絶するような苦しい展開を強いられる。
 反撃を期する原監督はすでに前半30分すぎに鈴木とリチェーリのポジションを変更していた。右に回ったリチェーリは本来のスピードと思い切りのいい飛び出しを取り戻し、後半開始早々に徳永悠平とのワンツーを披露。福西の決定的シュートをお膳立てする。これはポストを叩いたが、F東京の攻撃陣は一気に勢いづいた。そして2分にはセットプレーから徳永の折り返しを受けたルーカスがゴール。難なく同点に追いつく。

 ここ最近の鹿島であれば、1つの失点くらいでは動じないのだが、この日はとにかくボールの失い方が悪かった。クリアするたびに相手に拾われ逆襲を食らう。キープ力の高い野沢や本山もボールをコントロールできず、精彩を欠いてしまう。勢いに乗るF東京が逆転ゴールを奪うのは時間の問題だった。「今日に限ってセットプレーの集中力と注意を欠いて2失点を喫した」とオズワルド オリヴェイラ監督は悔やんだが、問題はリスタートだけではなかった。後半20分間の流れが悪すぎたのだ。
 後半19分に中後と田代を下げて、増田誓志と興梠慎三が入ったことで、ようやく悪いリズムが落ち着く。その後の鹿島はバランスを修正。途中出場の佐々木竜太もスピードを生かしてチャンスを作った。そして終了間際の42分。ペナルティエリア内での競り合いの中から岩政大樹が引っ張られPKを得る。
 同点に追いつく千載一遇のチャンス。キッカーは野沢。ところが彼の蹴ったボールは左ポストを叩き、跳ね返った。もう何ミリか内側ならば入っていたシュートだった。野沢も顔を覆ったが、これで万事休す。鹿島の無敗記録は途絶えてしまった。

「後半の立ち上がりは相手を受けてしまった」と中後も話したが、この魔の20分間さえなければ鹿島は順当に勝っていただろう。シュート数も内容でも劣っていなかっただけに悔しさはひとしおだが、この苦杯を次のナビスコカップへの糧にするしかない。2失点した後の巻き返しを見ても、選手たち自身に考える力がついてきた証拠。ナビスコカップでは左足第5中足骨骨折で離脱した柳沢も戻ってくるだけに、前向きに次へ進みたい。
 一方のF東京は前節の大敗ショックを払拭し順位も12位へ1つ上げた。3試合連続ゴールの鈴木規郎を筆頭に、攻撃陣の爆発力は大きな強味だ。原監督が指摘しているように守備陣が落ち着けば上位浮上も夢ではない。この勝利をポジティブに受け止めていいだろう。


以上
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