8月15日(水) 2007 J1リーグ戦 第20節
G大阪 0 - 1 浦和 (19:03/万博/20,982人)
得点者:'62 永井雄一郎(浦和)
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首位を争う『天王山』にふさわしい、熱い、90分だった。
試合前から、万博記念競技場のスタンドを満員にした両者のサポーターが気持ちのこもった熱い応援で、決戦の雰囲気を作り上げていたが、ピッチでもまた個のポテンシャルの高さが感じられる両者が、ミスのない激しい攻防戦を繰り広げる。ポゼッション率はほぼ互角。それぞれが攻撃、守備に持ち味を発揮しながら、チャンスとピンチが交互に訪れるハイレベルな戦いを繰り広げる。前半のシュート数はG大阪が8本、浦和が9本。その殆どが枠に飛ぶような精度を誇るものばかりだったが、身体を張った守備陣の間をたとえボールがすり抜けたとしても、GKが気迫あるセービングでセーブし、ゴールを割らせない。あっという間の45分は0−0。勝負は後半に持ち越される。
この一戦を前に「ミスが明暗を分けるポイント。お互いのポテンシャルを思えば、ミスが失点に繋がることも十分に考えられる」と話していたのはG大阪のDF加地だったが、まさにこうしたハイレベルな戦いをわけるのは一瞬の隙。特に互いのポテンシャルを思えば、先制点が大きく左右することが予想されていただけに、「先に穫りたい」という気持ちは、両者にあったことだろう。その『ゴール』への思いを、後半立ち上がりからFW播戸に代えてMF家長を2トップの一角に据えることで見いだそうとしたG大阪に対し、浦和はメンバー交代なく後半をスタート。前半に引き続き、一進一退の攻防戦を繰り広げる。
その均衡を破るゴールは、62分。浦和に生まれる。左サイドの平川を起点に、ポンテを経由したボールは中央のFW永井のもとへ。もちろん、彼の前にはG大阪DFが対峙していたが寄せの甘さを突くかのように、ボールを受けてすぐのタイミングで永井が放ったシュートは「蹴るタイミングが早かったこともあって、対応しきれなかった(GK藤ケ谷)」こともあり、きれいにゴール右上に吸い込まれてしまう。沸き上がる浦和サポーター。目の前で決められた永井のゴールに、赤のスタンドが揺れる。
となれば、以降の時間帯は攻めるG大阪と守る浦和という構図がはっきりと出来上がったが、先制された展開の中で完全に引いて守られれば、しかもそれが守備を誇る浦和となれば、鉄壁をこじ開けるのは至難の業。終盤は次々と攻撃の顔ぶれを代えつつゴールを目指したG大阪だったが、最後まで得点は奪えず。ホーム新記録となる『26試合不敗記録』は達成できずに、今季初の完封負けを喫した。
今年の対戦は5度目となる両者だったが、お互いがこれまでの4試合には見られなかった『個』の技術、そして組織としての完成度の高さを示すことでハイレベルな試合となった今日の一戦。言うまでもなく、勝った負けたの喜び、悔しさはそれぞれにあるだろうが、一方で、集まった20,982人のファンにとっては『サッカー』の魅力を堪能することが出来た90分になったはず。これで首位G大阪と2位浦和の勝ち点差は1。ますます、Jリーグが面白くなってきた。
以上
2007.08.16 Reported by 高村美砂
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