8月15日(水) 2007 J1リーグ戦 第20節
横浜FC 0 - 2 甲府 (19:03/三ツ沢/5,606人)
得点者:'11 須藤大輔(甲府)、'85 須藤大輔(甲府)
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甲府が、理想的な時間帯で決まった須藤の2得点で、「ウチにとっては難しい部類の試合」(大木監督)を制した。1点目は11分、左サイドの宇留野のロングスローから中央で混戦となったところ、須藤が自分の目の前に転がってきたボールを左足でゴール右スミに流し込んだ。そしてとどめの2点目は85分、藤田のCKに反応し、マーカーを振り切って完全にフリーとなり強烈なヘッドを叩き込む。甲府にとっては、いずれもリスタートからの得点で、流れの中からのチャンスをモノにできなかったことには課題は残るが、5m前後のショートパスを多用し、相手の守備のほころびを見つけるや大きく展開するサッカーは相変わらず見事だった。
横浜FC側から見れば、中断期間前を含めたここ数試合で最も内容の濃いゲームであった。前半は、右の攻撃的MFの位置に入ったオ・ボムソクの強さを足がかりに、右サイドでFKを獲得し、そこから決定機を2〜3作りだす。1点を先行されても気落ちせず、20分過ぎから前半終了まで、長い時間に渡って甲府を押し込むシーンも見られた。後半は逆に左サイドから、やはりFKで2つほどチャンスを生み出し、交代出場の西山がドリブルで中に切れ込み強烈な一撃を放つなど、ゴールの予感はあったが得点ならず。0−2とはいえ、これまで何度も見せられたような、「先取点を許し、何とか反撃に出ようとするものの得点の匂いがまったくしない」というような惨めなゲームではなかった。
では、なぜ0−2という差がついてしまったのか。それは、チームとしての完成度の差もさることながら、そこから生まれる選手個々の自信の差にあるとみる。甲府の選手は、たとえ2人に囲まれても、自信をもってボールを失わない位置に置いてキープし、相手の1人がボールを奪いに飛び出てきたところを、その相手がマークしていた選手にパスを送る。これの繰り返しで相手の守備の破綻を誘うわけだが、誰がパス回しに参加しても同じことができるのだ。
横浜FCも、平本の素早いターン、パウロのボール奪取からのさばき、山田、オ・ボムソクらの力強い突破など、新加入選手を中心に積極的なパフォーマンスを見せることが度々あった。しかし細かな局面で消極的なプレーを選択し、攻撃の流れを絶ってしまうシーンが散見されたことが残念である。象徴的なのは、マイボールのスローインを受け、足元でキープできる余裕があるにもかかわらず、ダイレクトでスローワーに戻し、そこでミスをしてしまったり、相手陣内深めの位置でフィフティ・フィフティのボールに先に触ったというのに、大きく蹴り出して相手GKにしてしまったり、といった場面だ。
とはいえ、繰り返しになるが、この日の横浜FCのサッカーは、決して悪い内容ではない。このチームにしっかりとした戦術を浸透させ戦い続ければ、J1でも互角にやっていけるという希望を感じさせるものだった。16位大分との勝点差は9。得失点差のことを考えれば4ゲームに等しい差であり、状況は非常に厳しい。そして、残り試合数は14。与えられた時間は、ごくわずかである。
以上
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