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【J1:第21節 清水 vs 川崎F レポート】勝負強さを見せた清水が日本平で3ヶ月ぶりの勝利。敗れた川崎Fは上位戦線から一歩後退。(07.08.19)

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8月18日(土) 2007 J1リーグ戦 第21節
清水 3 - 1 川崎F (19:03/日本平/19,073人)
得点者:'32 藤本淳吾(清水)、'35 フェルナンジーニョ(清水)、'57 鄭大世(川崎F)、'58 矢島卓郎(清水)

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 上位を狙うライバル・川崎Fに完勝し、ホームで3カ月ぶりの勝利を果たした清水。多少運に恵まれた面もあったかもしれないが、さまざまな意味で単なる勝ち点3以上の価値を持つ勝利となった。

 キックオフ前の時点で清水が6位(勝ち点32)、川崎Fが7位(勝ち点31)。真夏の連戦で勢いを増すためにも、どちらにとっても非常に重要な一戦。両チームとも気合いは十分に入っていたが、立ち上がりを制したのはアウェーの川崎Fだった。

 「立ち上がりは非常に良かった」と関塚監督が振り返ったように、川崎Fの選手たちが出足で上回り、素早くパスをつないで清水ゴールに迫る場面を多く作る。一方、清水のほうは、「最初はFWとMFの間が空いてしまい、そこにボールが入って(川崎Fのボランチに)前を向かれてしまった」(市川)、そこで中村や谷口から自由にパスが出てくるため、「どうしてもラインが下がってしまった」(高木和)という状況。そのため、両サイドの森や村上も上がりやすくなり、ジュニーニョや鄭、大橋らが前を向いてボールを持てる状況が多くなって、立ち上がりは完全に川崎Fのペースとなった。

 だが、その中で川崎Fはチャンスを生かし切れない。10分に大橋のクロスがフリーのジュニーニョに通り、あとは押しこむだけという場面でまさかのシュートミス。15分に中村のスルーパスでジュニーニョがゴール左に飛び出した場面でも、シュートがわずかに右に外れる。本来ならもっとも決定力があるはずのジュニーニョが、この日はブレーキとなった。29分にも森のクロスから鄭が決定的なシュートを放つが、ここはGK西部が気迫のセーブ。

 逆に、劣勢の時間帯で身体を張って川崎Fの攻撃に耐えた清水は、徐々にバランスを回復して自分たちの形を作っていく。そして31分、フェルナンジーニョのヒールパスからゴール前に飛び出した矢島が、DF箕輪に倒されてPKを獲得。これを藤本がきっちりと決めて(32分)、押されていた清水が先制点を奪った。

 これで、清水のリズムががぜん良くなる。35分には兵働のクサビのパスを矢島がスルーして、斜めに走りこんだフェルナンジーニョにきれいに通り、そのまま裏に飛び出してゴール左隅に地を這うシュートを突き刺す。1万9千の観客も大興奮した鮮やかなゴールで、清水が2点を先行した。

 だが、川崎Fもまだまだあきらめることなく積極的に仕掛け続け、後半12分には右サイドから素早くパスをつないで最後は鄭が気合いで押しこみ、追撃の1点をゲット。この後の展開によっては、川崎Fが再びペースを握る可能性も十分に感じられたが、ここでも清水が勝負強さを見せる。

 川崎Fのゴールから再開したキックオフの直後、右サイドの市川がダイレクトでグランダーのアーリークロスを入れると、スピードのある矢島がニアサイドに飛び出してワンタッチで2試合連続ゴールを決める。「点を入る前にもヤジ(矢島)のところに同じようなボールを入れていたので、ヤジもそれを感じてくれていた」と市川が振り返ったこの3点目が、ほぼ試合を決定づけた。

 もちろん、川崎Fもそこからの逆転を目指して猛攻を見せたが、やはり何度かつかんだ決定機を決めきれない。それに対して清水のほうは、後半26分に矢島に代えて枝村を入れて中盤の守備力を強化し、さらに終盤の後半39分には(足を痛めた兵働に代えて)岩下をボランチに投入。これで岩下と伊東のドイスボランチにして、中盤の形を昨年までのボックス型に変更した。

 そこで岩下が精力的に動いて川崎Fのクサビのパスを封じ、1対1でも身体を張ってよく止めたことが、DFラインの負担を大幅に軽減した。そのためラインの押し上げも効いて、リーグ序盤の試合では押されっぱなしになっていたような最後の時間帯でもゲームのコントロールがしっかりとできたことは、守備面での大きな収穫となった。そうして無難に2点差を守りきった清水が、川崎Fとのサバイバルマッチを制し、日本平の空に3カ月ぶりの花火を打ち上げた。

 敗れた川崎Fも内容はけっして悪くなかったが、完全にペースを握った序盤で先制点が取れなかったのが何よりも痛かった。決定力という部分は、毎試合同じようには発揮できるものではないが、この日は清水が完全に上回っていた。

 また、フェルナンジーニョが絶好調で、矢島も覚醒した清水は、得点力の部分でまだ伸びていけそうな雰囲気が十分。さらに岩下の起用法も、試合を締めくくる時間帯での戦術的オプションとして非常に有効なものとなり、長谷川監督も「戦力的に充実してきた」と手応えを口にする。
 次は、本当にむずかしい相手であるビッグスワンでの新潟戦。そこで勝つことができれば、清水はいよいよ快進撃モードに入っていくのではないだろうか。

以上

2007.08.19 Reported by 前島芳雄
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