8月18日(土) 2007 J1リーグ戦 第21節
F東京 0 - 1 柏 (18:34/味スタ/25,373人)
得点者:'52 フランサ(柏)
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黒星が3つ並んだ。F東京はリーグ再開後、J1リーグ唯一の3連敗クラブとなった。終始、主導権を握ったものの、最後まで柏ゴールを割ることが出来ず。今季2度目のリーグ戦3連敗。柏は52分のフランサのPKを守りきり、2試合連続の完封勝利を飾った。
試合終了の笛の音が耳をつんざく。90分間チームの中央で奮闘し続けた、浅利は芝生に顔を伏せた。空を手で仰ぎ、両手をクラップさせてチームメイトに声を送り続けた。
「今年は、フミさん(三浦文丈現コーチ)みたいな選手がいないんですよね。もし、僕がピッチに立ったら、時間帯に応じて両サイドを下げて後ろと中盤をコンパクトにして守るようにしたいんですけど。そういう役割をしようとは考えています。出たら頑張りますよ」(浅利)
再開後の2試合は、ベンチでチームを見守った。浅利は、磐田戦から一夜明けた16日にそう決意を話した。そして出番は訪れたが「内容は良かったかもしれない。でも、やっぱり勝ちたかった。自分のため、声を枯らして応援してくれるサポーターのため、そして僕を信頼して使ってくれた原さんのためにも。今日は勝ちたかった」。芝生の感触も残る試合直後、浅利は苦い顔で悔しさを口にした。
ゴールが遠かった。先発メンバー6人を入れ替え、前日にはクラブ史上初となる味の素スタジアムでの練習を敢行した。原監督の意に背かず、ピッチに立った選手全員は、キックオフから闘争心剥き出しのプレーで応えた。前線からプレスをかけてくる柏に対し、長い縦パスをルーカス、赤嶺の2トップに当てるシンプルな戦術は、はまった。
「最初から真吾(赤嶺)が上手く前線で潰れてくれて、セカンドもチーム全体で拾えていた」(徳永)。
前半からF東京のペース。主導権争いは完全に制した。だが、52分「前半から後ろ向きの時を狙われていた」(原監督)梶山に柏のプレスが襲い掛かり、ボールを強奪。ここから菅沼がドリブルで駆け上がる。奪われた梶山は取り戻そうと追いすがり、ペナルティエリア内で菅沼の足をかけてしまう。PKはフランサに落ち着いて決められたものの、時間はまだ十分に残っていた。
原監督は馬場と、平山をピッチに送り出してリズムを変える。「相太(平山)には、最後の仕事を期待していたし、利いていたと思う。憂太(馬場)のところでボールが収まるから両サイドに速い選手がいなくても、サイドバックの徳永と、金沢のオーバーラップからいい攻撃の形は作れていた」と原監督。
その馬場、平山を中心に後半は、より一層F東京のシュートが柏ゴールに狙いを定めて飛んでいく。後半だけで計14本(前半は計6本)。枠内の決定的なシュートもあったが、柏はGK南が片足でセーブするなど身体を張った守りで最後までゴールを割らさず。F東京の戦う姿勢は、勝利に結びつかなかった。
柏はこれで再開後の3試合を2勝1分とし、7位まで浮上した。F東京のプレスに苦しみ、得点はPKでの1点にとどまったが、石崎監督は「こういう形で0で抑えて勝つということもチームにとっては大切」と、無失点で90分を乗り切ったチームを評価した。
「前には若い人も多かったので、後ろから鼓舞し続けて気持ちを伝えた。点を取って勝ちたかったんですけど、いい部分も見えてきた」(浅利)
3連敗の中から光明を見出すなら、F東京がこの試合で見せた、セカンドボールに対する執着と、球際の激しさだろう。戦う姿勢は見せた。下を向く試合内容ではない。ピッチの上で戦う選手には、サポーターが声援で背中を押してくれる。試合後のサポーターからの「You’ll never walk alone」の合唱はそのメッセージが込められているはずだ。
以上
2007.08.19 Reported by 馬場康平
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