9月30日(日) 2007 J2リーグ戦 第43節
愛媛 1 - 0 徳島 (16:04/愛媛陸/6,381人)
得点者:'32 ジョジマール(愛媛)
----------
タイムアップを告げるホイッスルが鳴った直後、この日一番の大歓声に包まれた愛媛のゴール裏と、一瞬静まり返った徳島のゴール裏。結果こそが全てという、今季最後の『四国ダービー』での明暗がくっきりと表れた瞬間だった。
ここまでのダービー3戦と比較すれば、試合の内容を振り返ってもこの大一番は完全に愛媛の試合。「大声援が後押しになった」と愛媛の各選手が口を揃えたように、今季ホーム最多の入場者数となったスタジアムで90分間アグレッシブに戦ったのは愛媛のほうだった。
そして決勝ゴールが生まれたのは前半32分。愛媛はFWジョジマールが徳島のMF熊林のバックパスを奪った後、ボランチ宮原に預けて徳島ディフェンスの背後に抜け出すと、その宮原から再び受けたラストパスを冷静にゴールに流し込んで貴重な先制点を叩き出した。
このシーンに象徴されたように、この試合ではジョジマール、内村のツートップからの守備が徳島のビルドアップを寸断。「今日は彼(ジョジマール)がこの試合の鍵になった」と試合後に愛媛の望月監督も評価したが、結果的にはこのFWからの守備がダービーでの貴重な決勝点も導き出した。
そしてもうひとつ、終始愛媛が試合の主導権を握り続けたポイントが、課題だったボランチの赤井と宮原のバランス。「クサビのボールを意識してパスコースを切りながら相手の攻撃を抑えて、チャンスがあれば持ち味の攻撃的なプレーも出そうと思った」と赤井が語ったように、守備ではツートップと連携しながら中盤で徳島のパスを遮断。「あれだけミスをしたらサッカーにならない」と今井監督が憮然とした表情で語った徳島のミスを誘発した。そしてFW小林にクサビが入ればセンターバックの金守、近藤と挟み込んで徳島に反撃の糸口を与えず、さらに攻撃では、この両ボランチを起点にサイドに展開してはチャンスを広げ、愛媛は今季最後のダービーを優位に進め続けた。
徳島も前半38分にはカウンターから小林が、後半34分にはスローインから途中出場の高橋がフィニッシュに持ち込んだが、いつものダービーで見せるゴール前での勝負強さは影を潜めたまま。「立ち上がりからリズムに乗られて、そのまま試合が流れてしまった」と片岡が悔やんだように、徳島は最後まで試合の流れを引き寄せることはできなかった。
この結果、3試合勝利から遠ざかってしまった徳島に対して、3戦負けなしとなった愛媛は第4クールに入って上位の壁(第42節・仙台戦)、ライバルの壁(今節・徳島戦)を続けて撃破。6月以来の連勝を飾り、その勢いを持って次節で山形の壁(過去の対戦成績は愛媛の2分け5敗)に立ち向かう。その山形戦ではFW内村を出場停止で欠くことになるが、攻撃では第4クールの4試合で7得点を挙げ、守備では2試合連続完封中と攻守にガッチリ歯車が噛み合っている状態。今季3戦全敗の次節・山形戦はもちろん、愛媛にとって昇格レースは無縁でも、このチームが残り8試合でどのようなパフォーマンスをみせてくれるか、リーグ戦の楽しみは尽きない。
以上
2007.10.01 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第43節 愛媛 vs 徳島 レポート】チームとサポーターが一丸となって戦った愛媛が意地を見せ、今季最後の四国ダービーでようやく徳島を撃破!(07.10.01)















