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【J2:第45節 水戸 vs 徳島】プレビュー:「負けない」気持ちではなく、「勝つ」気持ちを見せろ! 13位水戸が12位徳島を迎え撃つ。(07.10.14)

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10月14日(日)J2 第45節 水戸 vs 徳島(19:00KICK OFF/笠松
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 一筋の明かりが見えた。村松のトップ下起用である。前節草津戦、0対0という膠着した展開の中、前田監督は78分に村松を投入。それまでの4−4−2から村松を1トップ下に入れた4−5−1にシステムを変更させた。何が何でもゴールを奪いたい状況でFWを少なくするということに違和感を覚えた人も多いはずだ。しかし、そこから水戸の攻撃は一気にギアを上げ、草津ゴールを襲い続けたのであった。

「村松は起点になれるし、点を取るために一工夫できる選手」と前田監督が言うように、前線で村松が幅広い動きを見せ、ボールを引き出し、起点をつくった。そして、村松がキープをしている間に周囲の選手が前に上がることができるようになり、攻撃に厚みがつくようになったのである。これまで単調な攻撃の多かった水戸だったが、トップ下の位置に村松が入ったことがアクセントになっていた。今節、村松をどのように起用するのか。前田監督の手腕が試合を左右させそうだ。

 しかし、結果的に草津戦を無得点で終えたという事実を消すことはできない。村松のトップ下起用もあくまで「一筋の明かり」であり、起爆剤とまでは至っていない。開幕から8ヶ月、チームは日々成長してきたものの、「得点力」という最大の壁を打ち破れずにいるのが現状である。

だが、それは決してFWだけの責任ではない。アンデルソンもデルリスもいない現状で、チーム全体で相手ゴールをこじ開けることが求められているのだ。たしかにFWがシュートを打てないシーンや外すシーンが目立つが、たとえば金澤や鈴木良、椎原がゴール前にサポートで来られれば状況はまた違っただろう。全体による厚みがつけられていないことが得点力不足につながっているのだ。今週の練習では前田監督はサイドの選手に中に入ってくる動きを徹底的に指導。「今までセンタリングに対して両サイドMFが入ることが少なかったし、気迫が足りなかった。もっと中に入っていって気迫を出していきたい」と話す椎原らがどれほどシュートシーンに絡めるか。「壁」を打ち破る要素はそこに詰まっていると言えそうだ。

 ただ、徳島の守備は堅い。「徳島は守備でリズムを作るチームになってきた」と前田監督が指摘するように、チーム全体に強い守備意識が浸透してきている。今季は今井監督の下、原点に戻るというコンセプトでチーム全体に守備に対する意識づけを徹底してきた。それがついに実になりはじめている。そして、いい守備ができることでチーム全体のバランスが良くなり、攻撃にも躍動感が出てきた。前節東京V戦では0対3で敗れはしたものの、終始主導権を握っていたのは徳島。12位と低迷しているものの、現状は上り調子である。

 そして、熊林や塩川、長谷川など新加入選手が徐々にフィットしてきており、経験豊富な彼らがリーダーとして引っ張ることにより、チーム力は向上している。特に熊林の存在は大きい。彼が中盤にいることにより、チーム全体に落ち着きを与え、ゲームをコントロールできるようになっている。前節途中にけがをした熊林は今節の出場は微妙だが、熊林がチームに植え付けた意識は生きているはず。前節同様、いい守備からいい攻撃ができれば、水戸を脅威に陥れることとなるだろう。

 「下位との対戦はがっぷり四つになってしまう」と前田監督は言う。前節も草津の守備を崩しきれず、スコアレスドロー。下位同士の対戦だとどうしても両チームともにリスクをかけない戦いをしてしまい、試合は膠着することになってしまうという。そうなってしまうのもお互いに「負けたくない」気持ちが強くなってしまうからだろう。しかし、水戸のサポーターが見たいのは「負けない」姿勢ではなく、「勝つ」姿勢である。それこそが、今季水戸が目指してきたアクションサッカーの原点のはずである。前節草津戦では完全に試合を支配することができた。しかし、無得点ということは、もっともっと攻撃に人数をかけないといけないということではないだろうか。スペースがあればどんどん飛び出し、そして1対1では果敢に仕掛ける。ゴールが見えたら、シュートを意識する。FWだけでなく、全員のそういった攻撃的姿勢の積み重ねの結果がゴールにつながるのである。勝利とゴールへの強い執念。現在、水戸に最も欠けている2つの要素。それをむき出しにしなければ勝利は訪れない。だが、そこまでの道筋は見えている。最後の一押し。それをこの試合で見せてほしい。

以上

2007.10.13 Reported by 佐藤拓也
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