10月21日(日) 2007 J2リーグ戦 第46節
水戸 0 - 2 鳥栖 (19:04/笠松/1,306人)
得点者:40' 清水康也(鳥栖)、64' 藤田祥史(鳥栖)
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序盤から両チームともロングボールを多用する展開となったが、水戸がうまくDF裏を突き、チャンスを作り出していった。15分には小椋がGKと1対1になるものの決めきれず、31分にはカウンターから岩舘がペナルティエリア内でシュートを放ったが、DFに当たり、ゴール右へ逸れていった。「内容的にはどちらが勝ってもおかしくないような試合だった」と前田監督が言うように、水戸がシュート数で上回り攻勢に試合を進めることとなった。しかし、決めるところを決めないと流れが離れていくのは勝負の常であった。
水戸に押し込まれる展開が続いた鳥栖だが、そこで慌てることなく、虎視眈々とチャンスを狙った。そして、水戸にできた一瞬の隙を見逃さなかった。40分、セカンドボールを拾おうとした金澤と小椋がお見合い。そのボールを鳥栖が奪い、左サイドの金に展開し、そこからのクロスを清水が押し込んで先制。そして、64分にはペナルティエリア内でボールを受けた藤田が見事な反転からシュートを押し込み、追加点を奪ってみせた。「(藤田には)水戸にはないうまさがあった」と前田監督は脱帽。「あとは崩されたのはなかった」(前田監督)だけに鳥栖の決定力の高さが勝敗を分けることとなった。
水戸は攻め込みながら2度のピンチに2回ともゴールを許すという効率の悪い展開となってしまっ。このことでチームは落ち着きをなくし、71分に岩舘、87分には中村が2度の警告を受けて退場し、万事休す。最後まで攻撃姿勢は見せたものの、2人少ない状況でゴールをこじ開けるほどの力は水戸にはなかった。
71分、金澤の突破に対して吉田がアフタータックル。そのプレーに対して、「正義感が強い」(前田監督)岩舘が猛抗議をして、吉田を突いてしまい、2枚目の警告を受け、退場となってしまった。2点のビハインドを負い、何とかしたい気持ちが強かったのだろう。気持ちは分かる。しかし、そういう時こそ、熱い気持ちをプレーにぶつけなければならないはず。それを相手にぶつけているようでは「プロとして失格」(前田監督)と言われても仕方がない。1人少なくなったことで「ゲームが壊れてしまった」(小椋)だけに責任は重い。
ただ、それは岩舘だけの問題ではない。チーム全体がジャッジや試合展開に対して「イライラしてしまった」(前田監督)ことでリズムを失ってしまったことが悔やまれる。中村の2枚目の警告は微妙な判定だったが、水戸に殺伐とした雰囲気があっただけにチームとして受けた警告と受け取った方がいいだろう。流れが悪くなった時にチーム全体を落ち着かす選手がこの日はおらず、一度傾いた悪い流れを立て直すことができなかった。けが人が戻ってきて、戦力的には層が厚くなってきたものの、やはりキャプテンであり、精神的支柱である吉本の不在の大きさを痛感せざるを得なかった。技術的にも精神的にも発展途上であることをあらためて露呈した水戸。勝ちたい気持ちは空回りし続け、「試合運びに若さが出てしまった」と前田監督も嘆くしかなかった。
試合後、岸野監督は振り返った。「はじまってすぐに小椋の飛び出しに尹がついていけなかった。それを柴小屋が非常に厳しい声で怒っていたんですよ。彼が鳥栖に来てはじめて本気で『なんとかせえ!』という意思表示だった。勝つために必死になれば自然と声は出てくるんですよ」。その他にもこの日が復帰戦となった飯尾は肩を脱臼しながらも最後まで最後尾を統率し、完封に貢献。さらに元韓国代表の尹は試合後に声がかれていたほど周囲に指示を送っていたという。荒れた試合となったが、最後まで集中を切らさず戦い抜いた鳥栖。勝利への気持ちの表現の差でも軍配が上がることとなった。
水戸に「気持ち」がなかったわけではない。その表現方法に問題があっただけである。果たしてその気持ちをどこにぶつけるのか。それは『これからに』である。内容は互角だったものの、技術的にも精神的にも鳥栖が上回っており、それが結果となって表れた。今はそうした差を冷静に受け止め、それを糧にレベルアップしていくしかないのである。岩舘の行為は決して許されることではない。だが、そうしたむき出しの気持ちが今季の水戸には欠けている部分でもある。奥底に宿っている闘志を消す必要はない。チーム全体で闘志をコントロールする力をつけていけばいい。
日々階段を昇る水戸にまた新たな課題がつきつけられた。
以上
2007.10.22 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
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