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【J2:第48節 仙台 vs 福岡】プレビュー:共に勝点3のみを欲する同士の対決は、攻撃の核となっていた選手を欠いた中での、チーム力が試される一戦に。(07.10.27)

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10月27日(土)J2 第48節 仙台 vs 福岡(14:00KICK OFF/ユアスタ
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 第4クールでの「1試合休み」を47節に消化することとなった仙台。24日水曜日19時からの2時間、仙台に関わる全ての人たちは、それぞれのスタジアムで47節を戦う上位陣の結果を(誰が警告をもらうのかといった部分も含めて)注目して見守った。
 その結果は…上位陣が揃いも揃ってしっかり勝利。仙台にとって芳しくないものとなったことは否めない。

 だが、望月監督はその現実を笑って見つめた。「上位が勝つという予想で最初から僕は見ていた。自分たちにはどちらにしろ直接対決が残っているし、これは(厳しい日程とも考えられるが)自分たちはチャンスと捉えている」。
 47節の結果によって、仙台は昇格圏外の4位へと順位を一つ下げた。しかし他力に頼ることなく、自分たちの力で昇格圏内を掴み取ることを決めた仙台が目指すのは一つだけ。次々襲い掛かる対戦相手を倒し続けての、昇格圏内への再浮上である。

 今回ホームに迎える福岡は、水曜日のゲームによって中2日での試合となる。「相手はコンディションの維持しか出来ないだろう。休みが摂れたこっちは、動きの『キレ』で勝負したい」(手倉森誠ヘッドコーチ)との言葉の通り、仙台は勝点3のみを目指し、立ち上がりから福岡に襲い掛かるはずだ。

 その仙台だが、前節終了間際の一発退場によって、今節はロペスを欠いた戦いを強いられることとなった。とはいえこの一文には若干の間違いがある。C大阪戦の中で左ハムストリングを痛めていたということで、試合の翌日、ロペスには全治3〜4週間という診断が。つまり今節での出場停止が明けたとしても、仙台はしばらくロペス抜きで戦うことがほぼ決まっているのだ。

 ならば今節、仙台は福岡戦の勝利だけでなく、その後迎えることになる「ロペスのいない秋」を乗り切るための自信となるような内容も得たい。
 とはいえロペス抜きの戦いにおいて、過去に仙台は確かな実績を残している。中でも思い出されるのは、苦手としていたアウェイでの札幌戦で勝利を収めた第40節。1プレーで決定的な仕事ができる分、そこでボールの流れが停滞するという弊害も時に目立つロペスが出場停止でいない中、この試合での仙台は全員がタフに動き回り、ボールを小気味良く動かすサッカーで、堅守の札幌から少なくないチャンスを生み出した。また守備でも、全員の意思統一が行き届いた前方からのプレッシングが機能した。皮肉にもこの試合は、今季の仙台が目指すサッカーが最も現れた試合の一つに数えられる内容となったのである。
「(札幌と福岡では)相手が違うので一概には言えないが、プレッシャーの意識統一などはどの相手でも共通のもの。ロペスがいるサッカーも一つのオプションならば、いないサッカーだって一つのオプションと考えて、自分たちは普段どおりやるだけ」(望月監督)というように、今回の試合を前にしたチームに、必要以上の恐れといった感情は見受けられない。

 一方で福岡も、今節には中核となる外国籍選手抜きで臨むこととなった。4−5−1でトップ下に入っていたアレックスが出場停止でいない。ただアレックスは2試合出場停止のこれが2試合目。前節はアレックス抜きで、草津に対して逆転勝ちを納めている。

 ところが内容に関して、アレックスを欠いた布陣が機能したとは言い難いという点で、福岡は仙台と状況が若干異なる。試合開始時はトップ下にリンコンを入れた福岡だが、アレックスの持つ一番のストロングポイントがスピードに乗った前線への飛び越しであることを考えれば、中盤でポストプレーをこなした後そこに留まってしまうリンコンがフィットするのは元々難しかったか。前半のうちに早々と、宮崎と交代させられてしまった。

 確かにアレックスの代役と考えればリンコンよりも、運動量に勝る宮崎の方が適任であろう。この辺り望月監督は「リンコンと宮崎、どちらが来ても良いように想定はしている」と語るが、リトバルスキー監督がどういう布陣を敷いてくるかがゲームの流れに影響を与えるのは間違いない。

 ちなみに「外国籍選手をベンチに置くのは勇気がいるのでは?」と、リトバルスキー監督の判断について望月監督に尋ねたところ、監督はこう言った。「でも『世界のリティー』だし、誰をベンチに置いても気にしないでしょ」。なるほど、確かに。
 ともあれ今節もし福岡が敗れ、京都が勝利を収めた時点で、福岡の3位以内の可能性は消滅するわけで、勝利のみを考えた末にリトバルスキー監督がどのような布陣をユアスタのピッチに送り出すかは注目である。

 終盤のこのタイミングで、チームの攻撃のシンボル的存在を欠いた同士の戦い。見方を変えれば、今季チームが積み重ねてきた層の厚さや、培ってきたサッカーの成熟が試される一戦とも言えるだろう。
 ただ今は、そんな悠長なことを言っている場合ではないのかもしれない。どんな形であれ、勝点3を手にしたチームこそ勝者。それこそが第4クール、それこそが昇格争いである。

以上
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