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【J2:第49節 東京V vs 仙台】レポート:勝ち点1を分け合うも、昇格懸けた天王山はその名に相応しい息つく間もない好ゲーム。(07.11.11)

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11月10日(土) 2007 J2リーグ戦 第49節
東京V 1 - 1 仙台 (13:03/味スタ/16,342人)
得点者:9' 梁勇基(仙台)、77' ディエゴ(東京V)

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J1昇格への思いの強さが伝わる熱い90分間だった。
“気持ちが入った試合”とはこんな試合のことを言うのだろう。お互いに「勝ちたい」という勝利への執念をパフォーマンスで体現した、まさに「好ゲーム」となった。

雨の中バス21台、約1万人が大挙して訪れたアウェー・仙台サポーターの大合唱が後押ししたと言っても過言ではないだろう。立ち上がりからプラン通りに試合を運んだのは仙台だった。
「フッキにスペースを与えない」を最大のテーマに行ってきた2週間のトレーニングの成果がいきなり功を奏す。
「最低15分は、自分たちがボールを失った後はしっかりとブロックを作って少しカウンター気味に仕掛ける」(望月達也監督)という策を徹底した仙台は、手堅く守り、ボールを奪うとセーフティーながら一気に攻撃をしかけていく。FW萬代宏樹、中島裕希、MF梁勇基、関口訓充らは多少距離のあるところからでも積極的にシュートを狙ってきた。

ゲームは早くから動く。
前半9分、中央で短くパスを回した仙台は、萬代の柔らかいパスにフリーの梁がミドルレンジからシュート。「(雨で濡れた)ピッチ状態から、グラウンダーで狙おうとは思っていた」上手くコースをついた低いボールはゴール左隅へと吸い込まれていった。
ゴール裏を黄色く埋め尽くした仙台サポーターの歓声は、先制点にさらに沸いた。

東京Vは、何とか自分たちのリズムを取り戻そうとフッキへとボールを送るが、先制後も仙台のフッキへのマークは徹底され、パスの供給源ともいえるディエゴ、廣山望らのところでことごとく遮断されてしまう。それでもフッキへとボールを通すと、4〜5人に瞬時に囲まれ自由を奪われた。
セカンドボールに対しても、出足が上回ったのは仙台だった。

全くスペースの空かない展開に、「前半はとにかく0−1のままでいい」(GK高木義成)。東京V守備陣は焦らず状況を判断した上で確認し合い、後半からの巻き返しを狙った。

「ここまでの1年間の苦労を全て無駄にしていいのか?」
ハーフタイムに入れられた『喝』が、東京Vの選手たちの闘争心に改めて火をつけた。
「絶対にイヤだ」
そんな思いの表れか、後半終始ペースを握ったのは東京Vだった。
例え5人に囲まれようが、全く怯まず突破を図るフッキの強さに、仙台DFはだんだんつききれなくなっていく。
徐々に打開できるようになるとフッキ、廣山望と決定的な場面を立て続けにつくるなど、遠かった仙台ゴール前での場面が増えた。
東京Vの猛攻を仙台がいかに耐えるか。
そんな展開が続き、ついに仙台ゴールの鍵が開いたのが後半33分だった。フッキからのボールを服部年宏が左から真横にクロスを入れると、ディエゴが中央で左足をダイレクトで合わせ左隅に突き刺した。待望の同点弾に東京Vの選手たちは輪になり、叫び、喜びを爆発させた。

残り約15分間は一進一退、互いに攻めて勝利への強い意欲を示したがロスタイム、萬代が決定的なシュートを外したところで試合終了のホイッスル。
天王山は勝ち点1ずつを分け合う結果となったが、「互いに勝ち点3を狙った中で、『0』かもしれなかったところを『1』にしたウチと、目前だった『3』が『1』に減った仙台の方がダメージは大きいはず」という廣山の言葉が、両者の意を的確に表しているのかもしれない。

この試合最も大きな出来事が、残り2試合出場停止を意味するフッキへの警告が出されたことだ。
「(東京Vも)まだまだわからない。僕らが残り3試合勝てば絶対に昇格できると信じてる」(岡山一成)。仙台の今後にも大きな影響をもたらすかもしれない。

2位東京V、3位仙台ともに今できることは残り試合全てに勝つことのみだ。
「ここまでチームを引っ張ってくれたのはフッキ。彼のために戦う」東京V選手全員がはっきりと口にした。
東京V悲願達成まで、あと2つ。

以上

2007.11.11 Reported by 上岡真里江
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