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【J2:第51節 東京V vs 愛媛】レポート:「みんなのゴール」ムードメーカー船越がチームメイトに捧げる2発でJ1昇格がほぼ確定。(07.11.26)

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11月25日(日) 2007 J2リーグ戦 第51節
東京V 2 - 1 愛媛 (13:03/味スタ/14,245人)
得点者:11' 船越優蔵(東京V)、36' 内村圭宏(愛媛)、79' 船越優蔵(東京V)

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「J1フッキ」
自身の名とチーム目標がうまく掛かったゲートフラッグを掲げたフッキが試合開始前、ゴール裏でチームの勝利を願ってサポーターと共に熱唱した。ロッカールームにも自ら激励の言葉を伝えに現れたスーツ姿のエースの言動は、決戦を控えた選手たちに出場停止の悔しさを伝えるのに十分だった。「一番出たかったはず。『フッキのためにも』と思えたから」(DF土屋征夫)選手たちはアンダーシャツの胸に彼の背番号「9」の文字をしたためピッチへと飛び出した。

京都で行われている3位・京都 vs 4位・仙台の結果によっては2位以内の自動昇格が決定する可能性があるビッグゲームだったが、今季37ゴールを挙げているチームの得点源であるフッキを出場停止で欠いて戦わなければならなかった。欠場が決まってから2週間、残り2試合の中心となるであろうFWディエゴの相手探しとしてあらゆるFW選手を試して最善策を探ったが、ラモス監督が選んだ選択肢は『船越優蔵』。「目が素敵だったから」。試合後の会見で指揮官は起用の理由を『勘』だと明かしたが、「やりたい、やってやろうという目だった」というのはどんな状況でも変わらず励み続けてきた船越の意気込みを酌んだ証拠だろう。
一目で下した決断は見事に的中した。

船越が「『フッキの代わり』ではなく自分の良さを出すことに専念した」と話したが、チーム全体としても194cmを誇る船越の高さを最大限に生かそうという意識がゲーム開始から統一されていた。
立ち上がりから廣山望、飯尾一慶、服部年宏らが両サイドから船越をターゲットにクロスを入れていく。得意のポストプレーから徐々にフィニッシュまでの形を作り始めていた前半11分、相手のパスをディエゴがカットし、すぐさま船越に渡すと、そのまま一気にドリブルで持ち込み相手DFを振り切って豪快に決め、早々とホーム・味の素スタジアムを沸かせた。

先制後も船越を中心に据えた戦い方としていつも以上にサイド攻撃に比重を置いたことで、守備する愛媛がサイドの対応に人数をかけざるを得なくなったところを、東京Vはさらに衝く。
枚数が減ったため真ん中に空いたスペースを、フッキに勝るとも劣らない個人技で仕掛けたディエゴの中央突破が非常に有効だった。
セカンドボールへの反応、動き出し、プレス、運動量、そして「勝ちたい」という気持ちなど全ての面で上回った戦いを見せていただけに追加点への期待が高まっていたが前半36分、DF星野真悟の上げたクロスからFW内村圭宏が打ったヘディングがゴール右上の好コースを捉え、逆に愛媛に1点を返されてしまった。

「早めに追加点をとれなかったことで厳しくしてしまった」と船越が振り返るように、後半10分を過ぎた辺りから愛媛に徐々にリズムを作られる。
だが後半32分、愛媛らしくつないで崩してゴール前まで持ち込み、途中から入ったFW田中俊也の好ラストパスが中央に入るが、受け手の最後の選択は積極的な「シュート」ではなくセーフティな「パス」。前節「大胆さが必要」と導き出した勝利への課題を、愛媛はまたしても克服することはできなかったようだ。

するとその2分後、東京Vは服部のCKに再び船越が頭で押し込んで勝利を決定付けた。
ラスト10分間で迎えた何度かの大ピンチにもGK高木義成の超ファインセーブ、土屋を中心としたDF陣が体を張って守りきった。
取るべき人が点を取り、全員で守備を徹底する。東京Vは苦しみながらも理想的な形でJ1昇格をほぼ手中に収めた。

この日2点を決めた船越は、振り返れば今季開幕戦(ホーム・国立競技場)でファーストゴール(キックオフ直後 0分)も決めている。ホームゲームの最初と最後で見事に大仕事を成し遂げる、『メモリアル男』だ。「試合に出られない間も応援してくれた人、この試合に出られなくてスタンドで見ている今まで一緒に頑張ってきたチームのみんなのゴールです」8月26日第36節以来の出場に、溜め込んできた思いの全てを爆発させた。
船越に限らず、「フッキのため」「仲間のため」「サポーターのため」試合に出る出ないにかかわらずこの日の東京Vは全員が同じ思いで1つになれたからこそもたらされた勝利だったに違いない。

「喜びを100%爆発させたいけど、今日はちょっとだけ喜んで、次に切り替えるのに努める」(富澤清太郎)
まだ自動昇格は「確定」ではない。が、目標はもう『昇格』ではなく『優勝』へと変わっている。ラストゲーム、ここまで苦しみ抜いた末に得たものの全てを大阪・長居でぶつけ、勝ってホームに錦を飾るだけだ。

以上

2007.11.26 Reported by 上岡真里江
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