■豊田スタジアムでのチケットあり!(11月29日(木)10時現在)FCWCチケット情報の詳細はこちらから!
----------
ACL初出場にして、初優勝。浦和レッズは、晴れてアジア代表としてFIFAクラブワールドカップへの出場権を獲得した。見事な偉業達成に異論の余地はないだろう。
振り返れば、浦和が今季のACLへの出場権を手にしたのは、2005年元日に行なわれた天皇杯決勝のことだった。山形、FC東京、川崎F、大宮を振り切り勝ち上がると、決勝の相手は清水。その清水に堀之内、マリッチのゴールで2点を先制すると、その後の反撃を1点に抑えて2対1と勝利したのがアジア王者への第一歩となったのだ。
前身の三菱重工時代以来25年ぶりの天皇杯制覇。準決勝の大宮戦では当時21歳だった長谷部がハーフライン付近から50メートルを独走しての衝撃的な一発を含む2ゴール1アシストの活躍があった。また、大会を通じて5試合6ゴールと決勝を最後にチームを離れることが決まっていたマリッチの大爆発も忘れることのできない記憶として残っている。
2007年3月にスタートしたACLでは、グループステージでオーストラリアAリーグ王者のシドニーFC、中国スーパーリーグ2位の上海申花、インドネシアリーグ優勝のペルシク・ケディリと同居。初戦、ホームでのペルシク・ケディリ戦を3対0と制し好スタートを切ると、続くシドニーFCとの初の海外アウェイ戦を2対2のドローで凌ぎ、その後の4試合も無敗。同じくJリーグから参加した川崎Fとともにグループステージ突破を確定させた。
グループステージ突破の要因は何といってもアウェイの3試合を落とさずに、すべてドローに持ち込んだこと。シドニーFC戦では、序盤に2点を先行される苦しい展開も、ポンテ、永井のゴールで同点に追い付く粘りを見せると、インドネシア・ソロでの開催となったペルシク・ケディリ戦では、思わぬ乱戦となるも3対3の引き分けに持ち込んだのが大きかった。
最終節はホームでのシドニーFC戦、負ければグループステージ敗退が決まる緊迫した一戦だったものの、ホームの大観衆をバックに落ち着いた試合運びを見せスコアレスドロー。勝利数ではシドニーFCと並んだものの、引き分けひとつ、わずかに勝点1上回り、決勝トーナメントへの切符を手にした。
初出場の浦和にとって大きかったのは、アウェイの地にも多くのサポーターが駆け付けて、チームをあと押ししてくれたことだろう。シドニーには約2000人、上海には約1500人、ソロにも約200人のサポーターが出向き、部分的ながらスタジアムを赤く染めたことは選手に力を与えたはず。また、熱きサポーターの存在は、それぞれの土地で浦和レッズここにありということを示せたはずだ。
迎えた決勝トーナメントでは、準々決勝、準決勝と韓国勢との対戦が続き、全北現代を連勝で下すと、最も苦しかったKリーグ王者の城南一和戦をPK戦の末に制し、決勝進出を決めた。
全北現代戦ではホームの第1戦、開始4分に長谷部のゴールで先制すると、59分には田中達のゴールで追加点。しかし、数多くあったチャンスをフイにするなど攻撃面で雑なところが目立ち、ロスタイムにはアウェイゴールを許す嫌な形で終えることに。ただ続くアウェイ戦、苦戦が予想されたものの、開始4分にオフサイドラインぎりぎりで抜け出した田中達が電光石火のゴールを決めて優位に立つと、66分にも相手オウンゴールが決まって勝負あり。全北現代に退場者が出たことも手伝い、アウェイゴールふたつを奪って、前回王者の全北現代を退けた。
城南一和戦はホーム、アウェイともに2対2で引き分けるなど、紙一重の勝負だった。とくに厳しかったのはホームでの第2戦、21分にワシントンの技ありのゴールで先手を取ったものの、56分、69分と立て続けにゴールを許して2失点。さらに1点を奪われれば、逆転には3点が必要になる窮地に追い込まれるも、わずか4分後にFKから最後は長谷部が押し込む勝負強さを見せて、何とかPK戦へ。
89分には闘莉王、103分には山田と終盤に故障者が出て交代を余儀なくされるなか、勝利を手に入れるには、PKが唯一の方法だったのかもしれない。
そのPK戦、GK都築が相手ふたり目のキッカー、チェ・ソングのシュートを片手1本でセーブすると、浦和はキッカー全員が落ち着いて決めて、5対3と制した。最後のキッカーを務めた平川のシュートがゴールネットを揺らした瞬間、埼玉スタジアムはかつてない高揚した雰囲気に包まれたことは印象的だった。
韓国勢との対戦は、激しい肉弾戦となったものの、相手のラフプレーにも浦和の選手は冷静に対処。全北現代戦では、闘莉王が「あんなのはサッカーではない」と表現するほどの卑劣なひじうちを受けたものの、興奮し過ぎることなく修羅場を潜り抜けた。
全北現代、城南一和のアウェイ戦はともに、スタンドで発炎筒が焚かれ、ロケット花火が打ち上げられ、ピッチにはペットボトルが投げ込まれるなど、相手の熱いサポーターの過剰な盛り上がりがあったものの、サポーター対決でも浦和はまったく引けを取らないどころか、それを上回る勢いで相手を黙らせた。
準々決勝、全北現代戦のホームでは、全州ワールドカップ・スタジアムに約4000人の赤い波が押し寄せ、日本以上に現地韓国メディアを驚かせ、試合前に勝負をつけてしまった感さえあったといえるだろう。
決勝の相手は、準々決勝で川崎Fを下して勝ち上がってきたイランのセパハンだった。浦和にとっては、ACL初となる中東勢との対戦。リーグも終盤に差し掛かり大事な試合が続くなか、第1戦のアウェイでは、長時間の移動に加え現地の気候に悩まされたものの、貴重なアウェイゴールを奪って、なんとか1対1のドロー。限られたチャンスのなか、勝負強さを発揮したポンテの値千金の一発が光った。
UAEでの短期合宿を経て、セパハン戦の会場となったイスファハンへ入ったわけだが、標高1650メートルの高地にあるイスファハンの乾燥した空気、硬いピッチには想像以上に悩まされた。とくに空気の乾燥は著しく、開始直後からのどがガラガラになるなど、浦和の選手は思わぬスタミナを消耗し、最後は相手の攻撃を凌ぐので精一杯。気力で掴みとったドローといえた。
そしてそのドローで、もはや浦和の優勝は手元にあったといえるのかもしれない。第2戦の舞台はホームの埼玉スタジアム。川崎戦で等々力を経験していたとはいえ、フーラド・シャハール・スタジアムから、埼スタに来たセパハン・イレブンはその雰囲気に呑まれてしまっていたはずだ。山間部に位置し、どこかのどかなスタジアムは大よそ5000人も入れば十分。そこから、巨大で近代的な真っ赤に染まった異空間に姿を映してしまっては正常な精神状態ではいられなかったのだろう。セパハンのルカ・ボナチッチ監督がしみじみ漏らしたように、「両者の間には埋めがたい、クラブ間の差」があったことは間違いない。
その差は試合にも反映され、約6万の大観衆をバックに浦和は大会MVPに輝くことになった永井の右足シュートで先制すると、後半には移籍一年目ながら見事な存在感を発揮してきた阿部のヘディングシュートでダメ押し。2対0として、勝利を確信させた。
「アジアで戦えることを考え、相当な決意を持ってここに(浦和)来た」。最後の最後で阿部の前に最高のボールがこぼれてきた辺りは、その選択が間違っていなかったことを証明するかのような、神様からの贈り物だったのかもしれない。
決して圧倒的な力を示してきたわけではないが、アジアを敵に回し、12試合を無敗で駆け抜けてきたことは快挙といえる。その戦いぶりは最後まで浦和らしく、浦和らしさで勝ち取ったアジアチャンピオンだといえるのではないだろうか。
Reported by 栗原正夫
■FCWC特集サイトはこちらから!
■チケット情報はこちらから!
J’s GOALニュース
一覧へ【FCWC特集】アジア代表 浦和レッズのACLの勝ち上がりを紹介!サポーターと共に掴んだ快挙でFCWCへ臨む(07.11.29)
- 開幕招待
- 国立招待
- J.LEAGUE ALL-STAR DAZN CUP
- 熱き一枚を手に入れろ
- ベイブレードコラボ
- 明治安田のJ活
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ フライデーナイトJリーグ
- 2025 移籍情報
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- NEXT GENERATION MATCH 2026
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
















