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【FCWC特集】アジア2位で出場のセパハンのACLで準優勝するまでの勝ち上がりを紹介!(07.12.02)

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 アジア2位としてFCWCへの出場権を得たセパハンは、ACLの出場権を2006年9月に決勝が行われたハズフィ杯で優勝して得ている。

 このハズフィ杯はイランサッカー協会が主催するトーナメント方式の大会で、1976年以来の歴史を持つが、当初はそれほど重視される事はなかった。そのトーナメントに権威が与えられる事になったのが2002年に創設されたACLである。イランサッカー協会によってハズフィ杯の優勝チームに対し、ACLへの出場権が与えられる旨の発表がなされ、国内各クラブはこの大会に対しての認識を改めることとなった。

 2006年シーズンのウィナーとなったセパハンは、決勝戦でテヘランを本拠地に構えるペルセポリス(ピルージ)と対戦。ホーム、アウェイ共に1-1のタイスコアとなる激戦となり、最後はPK戦にまでもつれ込むが、最終的に4-2で勝利。優勝と共にACLへの出場権を獲得している。ちなみにセパハンは今年のハズフィ杯も獲得し3度目の栄冠を手にしているが、これは4度のエステグラールに次ぐ2位タイの記録である。また3度の決勝戦で3勝しており、ここ一番での勝負強さを持っていると言える。

 ACL本大会は、06年のイランリーグチャンピオンのエステグラールと共にエントリーし、グループDに割り当てられる。同組には2001年のアジアカップウイナーズカップを獲得するなどの実績を持ち、06年のサウジリーグを優勝してACLへの出場権を獲得したアル・シャバブ。UAEリーグを9度制覇。2006年のリーグカップを獲得し、ACLへと駒を進めたアル・アイン。そしてシリアの強豪アル・イテハド(サウジにも同名のクラブがあるが別のクラブ)といったクラブの名前が並んだ。

 セパハンの初戦は3月7日にホームで迎えることとなる。短期決戦となるこうした大会のグループリーグ初戦の重要さは、いまさら説明するまでもないものと思うが、シリアのアル・イテハドを迎えた大事なこの初戦の入りをセパハンは失敗してしまう。なんと開始13分に、アウェイのアル・イテハドに手痛い先制点を食らってしまうのである。しかしセパハンの選手たちはここで崩れない。オシム監督とも仕事をした経歴を持つクロアチア人のボナチッチ監督率いるセパハンは虎視眈々と逆転のチャンスを狙う。

 好機が訪れたのは、失点のわずか7分後。ペナルティエリア内でのディフェンスのミスを突いてサレヒが同点ゴール。スタジアムの観衆は熱狂の渦に。さらにその10分後。今度はコーナーを頭で合わせ、逆転に成功する。こうなるともうセパハンペース。アヒリィ率いる最終ラインの安定感は抜群のものがあり、そのまま試合をコントロール。幸先良く勝ち点3を手にする。

 続く第2戦は、初戦でアル・アインを下し、セパハンと共に勝ち点3を手にしていたアル・シャバブだった。キング・ファハド・スタジアムでのサウジアラビアの強豪との一戦は、厳しい神経戦となる。試合の大半を支配される苦しい試合展開となるが、そこはボナチッチ監督に率いられたチーム。中東のチームらしからぬ我慢強さを発揮し、ゴールにふたをすると、遂に決勝ゴールをねじ込む。83分の事だった。得点者は、初戦に引き続きサレヒ。オフサイドギリギリのタイミングで抜け出したサレヒのゴールによってセパハンはグループリーグ2連勝を飾った。

 快調な出だしを見せたセパハンだが、ここから苦しむことになる。4月11日に行われた第3節の対戦相手は、UAE代表のアル・アイン。2試合を終えて無得点のチームであり、確実に勝利がほしい試合だった。しかしアル・アインにも意地がある。このままズルズル負けられないという思いはもちろん、国を代表しているという誇りもあったはず。逆転でグループリーグ突破を決めるための反転攻勢の意思を示す時、首位のセパハンとの対戦は格好のチャンスとなった。

 そしてそんな追いつめられたアル・アインにセパハンは先手を取られ続ける。開始6分の失点は、その3分後に3試合連続ゴールとなるサレヒの同点ゴールで振り出しに戻したが、前半終了間際に勝ち越し弾を奪われ、そのままハーフタイムへ。悪い流れを断ち切りたいセパハンは、62分にイラク代表のE・モハマドが再び同点ゴール。アウェイでの引き分けは悪い結果ではないと考えた85分。アル・アインはオンフィアンによる勝ち越し弾で、逃げ切りに成功。セパハンは不覚を取ることとなった。

 この節の結果グループDは、ホームでアル・イテハドを4-0の大差で下したアル・シャバブが勝ち点6でセパハンと並ぶこととなる。

 悔しい敗戦の2週間後。アウェイでの不覚を取りもどすべくセパハンはホームにアル・アインを迎える。この試合はセパハンにとって非常に重要なものだった。と言うのも、勝ち点6で並ぶアル・シャバブが、アウェイでアル・イテハドと対戦。上記の通り、前節アル・シャバブが4-0の大差で下した相手であり、ライバルが確実に勝ち点を3ポイント積み上げる事が予想されていたためである。

 そんな大事な試合でセパハンは49分にパピが先制ゴールを決める。先制すれば無理をせず、試合をコントロールできるのがセパハンというチームの特徴で、もちろんサポーターも勝利を確信するが、そんな86分に悪夢がセパハンを襲った。浮ついたスタジアムを沈ませたのは前節決勝ゴールを決めたオンフィアンからのクロスをヘディングで叩き込んだ、M・モハマドだった。ホームで勝ち点2を落としたとも言えるセパハンだったが、朗報はすぐに届いた。アウェイのシリアで対戦していたライバルのアル・シャバブが引き分けたのである。勝ち点で2点差をつけられることを覚悟していたセパハンにとって、胃の痛くなる一日となった。

 厳しい戦いが続く中、セパハンが一息つけたのがアル・イテハドとのアウェイでの対戦だった。4試合で2分け2敗の最下位に沈む相手に対し、敵地に乗り込んだセパハンは開始早々の10分のアル・ハイルの先制点からゴールラッシュを演出。2-0で折り返した後半にさらに3点を追加し、5-0と大勝したのである。ちなみに勝ち点7で並んでいたアル・シャバブもホームで勝利。その結果、勝ち点10で並ぶ両チームが、グループリーグ突破をかけて、リーグ戦最終戦で直接対決を行うこととなった。

 舞台はイスファハン近郊にあるフーラド・シャハール・スタジアム。満員の観客でふくれ上がったスタジアムでの対戦となった。

 ホームのセパハンは熱狂的なサポーターの後押しを受けて積極的なサッカーを見せるが、アル・シャバブも虎視眈々と反撃のチャンスを狙うという試合展開となる。そんな試合が動いたのは前半の33分のこと。セパハンのベンガルが投げたロングスローにグループリーグ4ゴールのサレヒが反応。これを防ごうとしたマッズのヘディングしたボールが、そのまま自陣のゴールを割ってしまったのである。アル・シャバブにとっては悔やんでも悔やみきれない失点となった。

 セパハンはその直後のピンチを凌ぐと、後半も軽快に試合を進めチャンスを創出。追加点こそ奪えなかったが、そのままライバルを押し切ってグループリーグ突破を決めた。

 ノックアウトステージ初戦となる準々決勝第一戦は、日本の川崎Fとの対戦となる。出方を探るような立ち上がりから徐々にペースを掴んだのは川崎F。決定的なチャンスを作り出しながらも決めきれないまま前半を折り返すと、後半の立ち上がりに一気に2選手を入れ替える積極策でてこ入れ。それに対し、川崎Fはリスクを取らない作戦を取って守備に意識を傾けた。膠着する試合終盤に爆竹が投げ入れられるというハプニングもあったが、試合はそのまま0-0で決着。勝敗は等々力での第二戦へと持ち越された。

 アウェイゴールを奪えなかった川崎Fは、ホームでの戦いにもかかわらず慎重にならざるを得ず、バランスを重視させる戦いを取った。その結果、試合は第一戦と同様に膠着感を強めることとなる。前後半の90分。そして延長を戦っても決着は付かず最後はPK戦にまでもつれ込むが、一人が外した川崎Fに対しセパハンは5人全員が成功。アウェイで川崎Fを下し、準決勝へと勝ち進んだ。

 UAEのアル・ワフダとの対戦となった準決勝は、ホームでの第一戦が全てだった。スピードが特徴のカリミの11分の先制ゴールによるリードは、48分の失点によって同点とされるが、58分に再びカリミがゴールを決めると、試合終了間際の85分に準決勝の行方を決定付ける3点目が決まる。得点者はチームの大黒柱であるナビドキア。2点のアドバンテージを持ってアウェイの第二戦を迎えたセパハンは、盤石の試合運びによって0-0で試合を終え、決勝進出を決めた。

 決勝の相手が日本の浦和レッズになったことで、セパハンのFCWCへの出場権は事実上決定したが、そこはアジアチャンピオンの称号がかかっており高いモチベーションで決勝戦に臨んだ。

 決勝第一戦は、セパハンのホームで行われる。前半終了間際にポンテに先制点を奪われたセパハンは後半開始直後の47分にカリミが同点弾。勢いをつけるが、追加点を奪えないままドロー決着。勝敗の行方は埼玉スタジアムでの決勝第二戦へと持ち越された。

 この大事な試合でセパハンは21分に永井雄一郎に先制点を奪われると、後半の70分にも阿部勇樹に追加点を奪われて完敗。準優勝という勲章と共にFCWCへと乗り込むこととなった。

Reported by 江藤高志

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