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【第87回天皇杯5回戦 鳥栖 vs F東京】レポート:F東京が鳥栖の勢いを受け止め、梶山、平山のゴールで逆転。冷静さ光るゲームメイキングで準々決勝進出(07.12.09)

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12月8日(土) 第87回天皇杯5回戦
鳥栖 1 - 2 F東京 (13:04/丸亀/4,512人)
得点者:9' 衛藤裕(鳥栖)、19' 梶山陽平(F東京)、80' 平山相太(F東京)

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鳥栖・岸野靖之監督は、試合後の会見で開口一番こう言い放った。
「我々は今日、勝ちにここへ来ていたので負けて悔しい。非常に残念です」
鳥栖は岸野監督の言葉通り、ゲーム開始からF東京を相手にフルスロットルで挑んだ。攻撃では自らのスタイルを貫いてショートパスを繋ぎ、守備では一つのボールを11人が全力で追った。その頑張りが先制点を生んだ。前半9分、野崎陽介からジョズエを目指しクロスが上がる。ジョズエがエリア内で粘り、ボールがこぼれる。それに衛藤裕が反応し鳥栖が先制点を挙げた。その時点で、鳥栖のジャイアント・キリング達成の熱気は限りなく高まっていた。

だが、F東京の原監督は違っていた。「出足の部分で全て向こうに先手を取られてしまったが、終盤に取られるよりも早い時間に取られて良かった。あそこで頭を切り替えて選手は落ち着くことが出来たと思う」と振り返った。原監督が見立てた通り、ピッチ上のF東京の選手たちも「1点入れられても、90分やって勝てばいい。あそこで切り替えて冷静に戦うことができた」(今野)と、ゲームの流れを的確に読んでいた。鳥栖の勢いに任せた攻撃を受け止めると、19分に梶山のミドルシュートで同点。後半、途中交代で入った平山が逆転ゴールを突き刺し波乱を鎮めた。

鳥栖は2004年、松本育夫前監督(現GM)が就任すると、ボールを大事にする意識をチームに植えつけた。この日、ピッチに立った選手たちは、そのサッカーがJ1を相手にしても十分に通用することを証明した。だが、まだこれがベストではないという意識を持ったはずだ。「ただつなぐだけじゃなく、FWに出すタイミングや、裏を狙うことを狙ってもいいと思う。もっと相手が嫌がることをしていかないといけない」と高橋が言うように、鳥栖のサッカーはまだまだ正直すぎるのかもしれない。厳しい戦いを制す狡猾さが不足している。ただ、今の鳥栖にそれが加われば、確実に次のステップへと成長するという希望を得た試合だった。鳥栖の今シーズンは終わったが、やり場を失った両手で頭を抱える必要はない。チームには登るべき階段がハッキリと見えているのだから。

F東京は、準々決勝へと駒を進めた。これからさらにタフな戦いが待っている。今野の「まだ、元日は意識していない。一つ一つのゲームに集中したい」という気持ちが大切になってくるはずだ。
「鳥栖は非常にいいチームでした。全員がハードワークできるし、私たちが見習うべきところがたくさんあった。次の相手はまだ分かりませんが、我々は一つ一つしっかり戦っていきたい」(原監督)

天皇杯は負ければ、そこで終わり。12月23日、原トーキョーは次なる熊本の地を踏む。パーフェクトな勝利も、不細工な勝ち方も同じ一勝。頂には一歩近づける。勝利のみが今のF東京には必要だ。

以上

2007.12.09 Reported by 馬場康平
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