12月23日(日) 第87回天皇杯準々決勝
愛媛 0 - 2 川崎F (13:04/埼玉/8,484人)
得点者:43' 大橋正博(川崎F)、65' ジュニーニョ(川崎F)
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チャレンジャーとしての立場を自覚し、試合開始直後から猛烈なプレッシャーを仕掛けたのは愛媛だった。120分間自陣に引きこもり、PK戦へ、という戦いも選択が可能だったはずだが、立ち上がりから運動量で川崎Fを圧倒し、あわよくば1点を、という戦いを取る。そしてそんな愛媛の立ち上がりだったが、川崎Fは落ち着いた対応を見せた。序盤について森勇介がこう振り返っている。
「立ち上がりはすごかったが、あのペースではJ1でもやっていけない。最初だけをガマンすればOKだと思っていました」
押し込まれた川崎Fは高度に集中してパスをつなぎ、「中途半端なプレーはしないように」(寺田周平)という戦いで愛媛のプレスを回避した。ただ、それにしても愛媛の攻撃は的を射たもので、前線でボールを奪えないと見るや、大きな展開から森の背後を突く攻撃へと戦術を切り替えたのである。
前半11分。右サイドからの大きな展開に江後賢一が反応。森の背後を突いた江後からの折り返しを、フリーの赤井秀一があわせた。ドンピシャのタイミングではあったが、これはGK川島永嗣の守備範囲。続く12分にも、左サイドバックの星野真悟が森の背後へ迫り、あわやという場面を作りだした。
この立ち上がりの攻防が、この試合の行方を左右するポイントの一つとなったが、それよりも何よりも前半終了間際の大橋正博の先制点が川崎Fにとっては大きかった。
「立ち上がりから集中力を持って入ろうということで、再三チャンスがありながら決めきれず、危ない場面もあったんですが、大橋がよくああいう拮抗した中でミドルシュートを決めてくれたなと。それで主導権を握れたのかなと思います」と関塚監督が賞賛の言葉を送ると、望月監督も「前半の立ち上がり10分から15分のところで自分たちのサッカーで点を取れたら、また前半が0-0だったら、ちょっと事故というか何かが起きるかなという気持ちでやっていました」と関塚監督とは真逆の立場から、前半の戦いを振り返っていた。
1点のリードを手にした川崎Fは「中村憲剛が自分のポジションを守りすぎていたなと。やっぱりそこで一つ非常にフリーなところなんですが、攻撃でも守備でも前半はもう一つ機能しなかった」というポイントを修正し、完全にペースを握る。愛媛のGK川北裕介のファインセーブには阻まれ続けていたが、後半64分に金守智哉がペナルティエリア内でジュニーニョを倒したと判定され、2枚目の警告で退場に。直後のPKをジュニーニョがしっかりと決め、リードを2点に広げたところで勝負はほぼ決した。
前後半を通して愛媛が放ったシュートは2本ずつの4本。対する川崎Fは、前半に9本。後半は実に19本ものシュートを浴びせた。それだけ試合を圧倒していたと見るのか、それほど打ちながらPKの1点にとどまった、と見るのかは読者のみなさんに委ねたいと思うが、いずれにしても10人になった愛媛を川崎Fは圧倒し、危ない場面をほとんど作らせなかった。
J1クラブを2チーム下し、準々決勝にまで進出した愛媛の快進撃はここで止まることとなったが、試合後の監督会見での望月監督の発言が印象的だったので紹介しようと思う。
「小さな街のクラブでもがんばれば、大きなクラブとね、いい試合ができるというのは少しは見せられたんじゃないかと思います。全国の小さなクラブチームにも是非がんばって頂きたいと思います。来年も自分たちができることを一生懸命やって、ちょっとでもトップのチームに近づきたいと思います。がんばりたいと思いますので、来年もよろしくお願いします」
一方、準決勝に進出した川崎Fだが、次の相手はJ年間王者の鹿島である。24節のリーグ戦では、1-4という大差で敗戦を喫した相手だが、その時の雪辱を期して、そして元旦の国立を目指し関塚監督が意気込みを口にしていた。
「天皇杯はタイトルを狙う最後のチャンスなので、チーム一丸となってそれに向かっている。そして我々の気持ちと同時にサポーターの期待も高いものがあります。我々はそれに対して答える、みんなで答えていこうと戦っています」
川崎Fの、タイトルへの思いは届くのか。選手たちは愛媛のサッカーに賛辞を送りつつその目はすでに次戦へと向けられていた。
以上
2007.12.23 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【第87回天皇杯準々決勝 愛媛 vs 川崎F】レポート:先制点が分けた勝負の行方。愛媛の快進撃は準々決勝で止まる。(07.12.23)
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