12月29日(土)第87回天皇杯準決勝 G大阪 vs 広島(13:00KICK OFF/エコパ)
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「プレッシャーを感じず、伸び伸びと戦っている」
天皇杯での広島の好調ぶりを問われたペトロヴィッチ監督はこう語り、精神面での開放感の大きさを第一にあげた。確かに、リーグ戦終盤はプレッシャーから身体が硬くなり、いつもならば問題なくできるプレーができなくなっていた。一歩目の遅さも寄せの甘さも、精神面での足かせが原因のひとつだと考えれば、合点もいく。
J2降格の屈辱にまみれた広島の選手たちは、ここまで「自分たちの誇りとサポーターの信頼を取り戻す」ことだけを考え、天皇杯を戦ってきた。早々にペトロヴィッチ監督の続投を決め、フロントの常勤取締役が総退陣した上で新社長を招請するなど、クラブとしての責任の取り方を明確にし、そして「選手全員を残留させる」という久保允誉会長の強い意思のもとにチームを固めようとしたことにより、精神的に動揺していた広島の選手の気持ちがシンプルになり、天皇杯での戦いに集中できるようになった。こういう背景にペトロヴィッチ監督の吹っ切れた選手起用がはまり、広島は内容と結果が伴った試合を演出できるようになった。
しかし、ここからは重圧が選手たちにかかってくる。「ベスト8とベスト4では、まるで違う」と下田崇が語っているように、あと1試合で「元日の国立」が見えてくる準決勝は、それまでの雰囲気とは異なってくる。メディアの注目度は高くなるし、サポーターの期待感はさらに増す。何より、選手たち自身が「ここまで来たら、決勝へ、優勝へ」と意識を強くする。それが、自分たちにプレッシャーを与えることになる。
その重圧を勢いが吹き飛ばすか。それとも勢いをプレッシャーがかき消すのか。「自分たちが、J1でやれるはずのチームだと証明する」(柏木陽介)ため、広島の本当の戦いは、ここから始まる。
一方、G大阪・西野朗監督は、広島について「J2に落ちるようなチームではない」と高く評価している。実際、G大阪はホームでのヤマザキナビスコカップやJ1最終節で若手中心の広島に苦戦。この2試合で1分1敗と勝てなかったことが、屈辱の記憶としてチームに刻みこまれているはずだ。
チームとしてのパフォーマンスは、決していい状態とはいえない。しかし、リーグ終盤戦から続く不調の波は底を打ち、上げ潮に向かうリズムが出てきている。特に好調を維持してチームの救世主的な存在になっているのが、MF寺田紳一だ。
「局面が打開できる」と西野監督が期待しチャンスを与え続けてきた北京世代の若者が、ここにきて大きな花を開かせようとしている。天皇杯5回戦の大分戦では2得点、準々決勝の清水戦では延長戦で決勝ゴールを叩き込み、共に勝利の立役者となった。広島戦では清水戦同様に途中出場が濃厚だが、同世代の家長昭博と共に広島の苦手とする突破力を持っているだけに、ギリギリの局面では大きな威力を発揮しそうだ。
ただ広島にも、寺田のような「切り札」となりうる存在がいる。寺田同様、北京世代であるMF高萩洋次郎だ。彼の武器は広い視野と精度の高いロングパス。12月1日のリーグ戦最終節G大阪戦では、正確無比なサイドチェンジを駒野友一に通し先制点を演出したほか、DF陣の急所を鋭くつくスルーパスも供給。天皇杯でも得点にこそ絡んではいないものの、センスの良さと創造力を存分に発揮してビッグチャンスをいくつも創りあげた。高萩のもうひとつの武器である運動量がさらに発揮されれば、G大阪といえども苦境に立たされるだろう。
円熟期にある遠藤保仁・二川孝広・明神智和・橋本英郎というG大阪の中盤に、広島の若いMF陣(森崎浩司・森崎和幸・柏木陽介)がどう対抗するか。バレー・播戸竜二の強力な2トップに対し、入れ替え戦第2戦から3試合連続完封中の広島のストヤノフ・槙野智章・盛田剛平という3バックがどんなプレーを見せるか。駒野友一対安田理大という日本代表候補サイド対決も含め、さまざまな興味深いマッチアップを内包した今季5度目のG大阪対広島戦。「ファイナルのつもりで戦う」とペトロヴィッチ監督が言えば、「天皇杯をとることでチーム力が評価される」と西野監督も元日の国立に向けて執念を見せる。この準決勝、見逃す手は、ない。
以上
2007.12.28 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
一覧へ【第87回天皇杯準決勝 G大阪 vs 広島】プレビュー:今季5度目の対戦は、「元日の国立」を賭けた大一番。キーマンは、北京世代の若者か。(07.12.28)
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