1月1日(火) 第87回天皇杯決勝
広島 0 - 2 鹿島 (14:02/国立/46,357人)
得点者:8' 内田篤人(鹿島)、89' ダニーロ(鹿島)
★鹿島アントラーズが7年ぶり3度目の優勝!
☆広島側レポートはこちら
----------
2007年12月1日の劇的なJ1逆転優勝から1ヶ月。2008年の幕開けを飾る記念すべき元日に、鹿島アントラーズは終始余裕を感じさせる戦いぶりでサンフレッチェ広島を2−0で撃破。7年ぶり3度目の天皇杯タイトルを獲得するとともに、今季2冠・クラブ11冠の偉業をとうとう成し遂げた。
5年がかりでJリーグ優勝を果たした後も、勝利への高いモチベーションを維持し続けるのは並大抵のことではない。が、今回の彼らは実際にそれをやってのけた。
エースナンバー10・本山雅志は言う。
「僕らのリーグ優勝が『まぐれ』だとだいぶ言われていたし、監督も選手たちもそうじゃないことを証明したかった」と。この強い思いがあったからこそ、彼らは再び王者の座をつかんだのだ。オズワルド オリヴェイラという百戦錬磨の知将に導かれたタレント集団は、「第2次・常勝時代」への一歩を力強く踏み出したといっていい。
J1王者・鹿島対J2降格が決まった広島の顔合わせとなった第87回天皇杯決勝。10月10日のJリーグヤマザキナビスコカップ準決勝・ガンバ大阪戦(アウェー)以来、10試合白星を続けている鹿島だけに、この大一番もモノにして連勝のまま今季を終えたかった。指揮官は「勝っている時はメンバーを変えない」との定石通り、これまで通りのスタメンをピッチに送り出した。広島の方は若き司令塔・柏木陽介が出場停止。代役に柏木の1学年先輩である高萩洋次郎が出場した。
鹿島は広島の鋭いカウンターを警戒しつつ、しっかりとボールポゼッションしながら攻撃を組み立てた。高萩と森崎兄弟の3人からなる広島の中盤に比べると、小笠原満男、本山雅志、野沢拓也、青木剛の4人からなる鹿島の中盤は、構成力とボールポゼッション力が上。彼らがボールを動かすことで、広島は自陣に引いて守らざるをえなくなった。
こうして主導権を握った鹿島は瞬く間に先制点を奪う。前半8分だった。小笠原からのパスを受けた内田がマルキーニョスとのワンツーから右をえぐり、角度のないところから右足を振りぬいたのだ。ボールがゴールネットを激しく揺らした瞬間、殊勲の右サイドバックは両手を広げて喜びを爆発させた。実は今季、先発で出ているフィールドの選手で無得点なのは内田と青木の2人だけだった。以前、内田は「早く1点を取って抜け出したい」と話していたことがあった。そんな彼がシーズンラストマッチ、しかも2冠のかかる大一番で劇的な1点を挙げたのだ。
準決勝から中2日の強行日程のため、序盤はかなり重かった鹿島だが、この先制点で精神的にも楽になったようだ。ボール回しにも余裕が生まれる。前線からのプレスも激しくなった。「相手の最終ラインからボランチにパスが入って振り向かれると危険なんで、プレスをかけて長いボールを蹴らせるようにした」と田代有三は説明していたが、この作戦は成功。しばしば盛田剛平ら相手守備陣からボールを奪っていた。小笠原も3列目から前線に上がって守備をするなど、相手に威圧感を与えた。こうしたJ1王者の戦いぶりに広島は打開策を見出せず、前半はチャンスらしいチャンスを作れなかった。
ペトロヴィッチ監督もこのまま黙っているわけにはいかない。後半に入ると、駒野友一、服部公太の両アウトサイドを高い位置に置き、サイドを起点に攻撃を仕掛けてきたのだ。実際に駒野がタッチライン際を駆け上がってクロスを入れる回数も増えてきた。
勢いづいてきた広島を止めるためにも、鹿島は追加点がほしかった。が、後半9分には小笠原のFKに飛び込んだマルキーニョスのヘッドがポストを叩き、後半17分には新井場徹→野沢→マルキーニョスと渡って中央でフリーになった田代のシュートがGK正面に飛ぶなど、決定機をモノにできない。
それでも、鹿島の守りは決して崩れなかった。「ここ7試合くらいで1〜2点しか取られていない。相手に攻められても、追加点が取れない時間が長くても、勝てる自信があった」と守備のリーダー・岩政大樹も語気を強めた。それほど彼らのゴール前は堅かった。広島のボールポゼッション率は多少なりとも上がったが、残念ながら崩しているのは外側だけ。肝心の中央はこじ開けられなかった。高萩の運動量が柏木より少なかったことも、広島攻撃陣にはマイナスに作用したようだ。ペトロヴィッチ監督は平繁龍一に代えて李漢宰、高萩に代えて高柳一誠を投入したが、それも不発に終わった。
後半35分を過ぎたあたりで、オズワルド オリヴェイラ監督は「1−0でもOK」と勝負を見極めたようだ。野沢とキープ力のあるダニーロ、マルキーニョスと守備力のある中後を交代。疲れの見える田代とこれが鹿島ラストゲームになるかもしれない柳沢敦も代えて、時間を使おうとした。
そんな後半ロスタイムにサプライズが起きる。ダニーロが待望の追加点を奪ったのだ。本山が中央に流れた柳沢にパス。柳沢は自分でもシュートを打てる位置にいたが、逆サイドを上がってきたブラジル人MFにラストパスを送った。そして彼は豪快に左足を振り抜き、来日後初ゴールを決める。鹿島の選手たちは勝利を確信し、ベンチもお祭り騒ぎになった。
タイムアップの瞬間、本山と柳沢が抱き合い、小笠原がピッチに座り込んでつりかけた両足をなでるなど、1ヶ月前の10冠達成時よりかなり淡々としていた。5年も足踏みしながら勝ち取った10冠目と、1ヶ月で獲った11冠目は思い入れの度合いが違うのだろう。それでもタイトルはタイトル。Jの名門に新たな勲章が加わった。
今季終盤戦の鹿島は攻守が見事なまでに噛み合い、抜群の安定感と勝負強さを誇った。どの試合を見ていても負ける気がしなかった。これだけの好チームを作り上げた指揮官には拍手を送りたいし、選手たちも賞賛されてしかるべきだ。来季はタイトルホルダーとしてAFCチャンピオンズリーグに参戦する。彼らが「真の常勝軍団」になるか否かは2008年シーズンの戦いぶりにかかっている。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【第87回天皇杯決勝 広島 vs 鹿島】鹿島レポート:内田とダニーロが大一番で今季初ゴール! 終始余裕ある戦いぶりで鹿島が今季2冠、クラブ11冠目を獲得!(08.01.02)
- 開幕特集
- 開幕招待
- 国立招待
- J.LEAGUE ALL-STAR DAZN CUP
- 熱き一枚を手に入れろ
- ベイブレードコラボ
- 明治安田のJ活
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 移籍情報
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- NEXT GENERATION MATCH 2026
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
















