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【日本代表候補 トレーニングキャンプ】1/15練習レポート:選手の見極め、コンセプトの意思統一、チーム一体化、コンディションの向上…多くのテーマを抱えた2008年岡田ジャパンが本格始動(08.01.15)

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「まず第一に選手を見極めること。2つ目は試合のコンセプトを意思統一すること。3つ目はコミュニケーションを取ってチームの一体感を作ること」と、岡田武史監督は15日から鹿児島県指宿市でスタートさせた日本代表候補合宿のテーマをこう語った。

 イビチャ・オシム監督の急病によって新指揮官が就任してから1ヶ月あまり。この合宿で新生・日本代表が本格始動する。岡田監督が言うように、選手個々の能力をチェックしつつ、チームとしてのコンセプトを徹底し、一体感を作るというのは容易なことではない。それが分かっているからこそ、初日から2時間近い実戦形式のメニューを組んで、選手たちに緊張感を持たせたのだろう。練習中には鈴木啓太(浦和)が右足指を痛めるアクシデントが起きたり、高原直泰(浦和)や遠藤保仁(G大阪)ら中心選手たちのコンディションがノルマの8割に達していないなど、不安要素も少なからずある。そんな状況をどう乗り切っていくのか。今こそ日本人で最も豊富な経験を持つ知将の真価が問われる。

 2010年南アフリカワールドカップへの第一歩となる2月6日のアジア3次予選初戦・タイ戦(埼玉)まで3週間。岡田ジャパンの9日間にわたる指宿合宿が15日午後から始まった。ジーコ元監督、オシム前監督時代の日本代表はつねに練習を一般公開していたが、新指揮官はあえて閉鎖された環境を選択。集中して決戦への準備をすることにした。この日の当地は曇り空だったが、気温は13〜14度前後まで上がるなどさすがは南国だ。今回の参加者は31人。ドイツ・ヴォルクスブルク移籍が正式決定した長谷部誠(浦和)とオランダ・VVVフェンロで練習参加中の本田圭佑(名古屋)の2人は残念ながら辞退した。

 トレーニングは円陣からスタート。岡田監督に気合を入れられた選手たちは、心拍計をつけたインターバル走から動き始めた。しかしボールを使わなかったのは最初だけ。ここからは4対4+フリーマンや9対9+GK、10対10+GKなどゲーム形式へ。昨年末の初合宿の際、「指宿ではゲームから始める」と指揮官が宣言していた通りの展開だった。

 4対4+フリーマンでは、オシム前監督もよくやっていた、ビブスを複数枚使いながらボールを回す形が取り入れられた。岡田監督は「私がマリノスの時によくやっていた練習だ」と軽く流していたが、少なからずオシム流を踏襲しようという姿勢は垣間見えた。一方で「パスが弱くなったぞ」「もっと強いボールを出せ」「もっと速く動け」と積極的に声もかけるなど、自分の色を出そうという意気込みも感じられた。

 9対9+GKでは、(1)黄ビブス組…徳永悠平(F東京)、岩政大樹(鹿島)、水本裕貴(千葉)、駒野友一(磐田)、中村憲剛(川崎F)、遠藤、山岸智(千葉)、高原、前田遼一(磐田)、(2)白ビブス組…加地亮(G大阪)、青山直晃(清水)、坪井慶介(浦和)、安田理大(G大阪)、鈴木、山瀬功治(横浜FM)、水野晃樹(千葉)、矢野貴章(新潟)、巻誠一郎(千葉)、(3)赤ビブス組…内田篤人(鹿島)、中澤佑二(横浜FM)、阿部勇樹(浦和)、今野泰幸(F東京)、橋本英郎(G大阪)、羽生直剛(F東京)、大久保嘉人(神戸)、田代有三(鹿島)、播戸竜二(G大阪)、という3組に分けられた。GKの川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎F)、西川周作(大分)の4人は入れ替わりながらプレーした。

 各組が2本ずつ8分間のゲームを消化したが、黄ビブス組の最終ラインの並びが変わったり(1本目は徳永が右、駒野が左で真ん中に岩政と水本という並びだったが、2本目は右に駒野が入って左に水本が回り、センターに徳永と岩政が並ぶ形に変更)、赤ビブス組の今野と橋本が左サイドバックとボランチを交互に務めたりするなど、指揮官は選手個々の能力と配置、全体のバランスを逐一チェックしていた。過去の固定観念にとらわれず、どの選手をどう使った方がいいのかを見極めたい…。そんな強い思いもこうしたトレーニングから見て取れた。

 この後、10対10+GKに移る時点で、水野と坪井、橋本、遠藤、高原の5人がコンディション不十分ということで別メニューでランニングを課せられた。1本ゲームを終えたところでさらに加地も走りに加わった。こうした面々の状態は気になるところだが、多くの選手たちが豊富なプロ経験を持っていて、自分自身の上げ方を理解しているはずだ。中澤も「監督に何かしてもらうというのではなく、自分たちでやっていく意識に変わっていかなければいけない」と語っていた。そういう自主性を選手たちが持てれば、短期間で多くの課題を克服するという責務を背負っている岡田監督もラクになるだろう。

 新チームの船出は必ずしも順風満帆とはいえないが、遠藤は「ドイツワールドカップ1次予選が始まる直前の2004年のこの時期より、今は明らかに雰囲気はいい」と前向きにコメントしていた。チーム全員が一丸となってこそ、人とボールが動いて、さらに決め手のあるサッカーが構築できるのだ。指宿合宿の9日間で岡田監督がどんなサプライズを見せてくれるのか。改めて、その手腕に期待したいものだ。

以上

2008.01.15 Reported by 元川悦子
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