■1/16練習後の岡田武史監督(日本代表)コメント
■1/16練習後の日本代表各選手コメント
指宿合宿2日目となる16日の午前練習。岡田武史監督は、ピッチの3分の1を使った「6対6+2フリーマン+4GK」という、オシムジャパン時代には全くなかった斬新なメニューを選手たちに課した。一方のサイドでボールを動かしながら突破できればそのまま突破し、できなければ敵をおびきよせた状態で空いた逆サイドに展開。コーンで作られたゴールにシュートを放つというものだ。
この練習は初日の夜、指揮官がミーティングで話した「接近・連続・展開」というラグビーの元早稲田大学監督だった大西鉄之祐氏が唱えた理論をピッチ上で実践したもの。これを聞いた橋本英郎(G大阪)は「ラグビーのフィジカルの差はサッカーの比じゃない。だからこそサイドチェンジをうまく使って攻めようということだと思う」と話すなど、選手たちも岡田イズムを少しずつ理解し始めている。この流れをより推し進めるために、岡田監督は午後練習では合宿2日目にしていきなり30分ハーフの紅白戦も実施した。オシム流のよさを生かしつつ、岡田流を構築していく作業がいよいよ本格的に始まったようだ。
2月6日の南アフリカワールドカップアジア3次予選初戦・タイ戦(埼玉)に向け、15日から行われている日本代表候補合宿。2日目は午前午後の2部練習。延べ5時間のトレーニングで、オフ明けでキレを欠く選手たちの体を追い込んだ。この日の指宿は気温5度。前日とは打って変わったような寒さに選手たちも震えながらプレーしていた。
朝9時半からの午前練習は3対1のボール回し、前述した6対6+2フリーマン+4GKなどの主な内容だった。初日に右足中指を痛め、骨折が心配された鈴木啓太(浦和)が完全復帰したのは一番の明るいニュース。本人も「昨日は出血もあって腫れていたが、今日は痛みもほとんどない。強くボールを蹴ることだけはまだクリアできないが、あとは全て問題ない」と前向きに話した。同じく15日の練習で途中からランニングを命じられた高原直泰(浦和)や遠藤保仁(G大阪)らも全メニューを精力的に消化していた。
午後練習は15時半からスタート。遠藤の出身校・鹿児島実業高の松沢隆司総監督も激励に訪れる中、今年初の紅白戦が行われた。30分ハーフとはいえ、オフ明けの選手たちには負担が大きい。それでも「ゲームをやることで、選手ができたこと、できなかったことを区別できる」というメリットを重視し、岡田監督はあえて取り入れた。もちろん、午前練習でやった「接近・展開・連続」の徹底を図ることも大きな狙いである。
1本目の赤ビブス組は、GK楢崎正剛(名古屋)、DF(右から)加地亮(G大阪)、岩政大樹(鹿島)、坪井慶介(浦和)、今野泰幸(F東京)、ボランチ・阿部勇樹(浦和)、橋本、右MF前田遼一(磐田)、左MF山岸智(千葉)、トップ下・羽生直剛(F東京)、FW矢野貴章(新潟)。基本布陣は4ー2−3−1だ。一方の黄ビブス組は、GK西川周作(大分)、DF(右から)徳永悠平(F東京)、青山直晃(清水)、水本裕貴(千葉)、駒野友一(磐田)、ボランチ・中村憲剛(川崎F)、鈴木、2列目に水野晃樹(千葉)、山瀬功治(横浜FM)、FW巻誠一郎(千葉)、播戸竜二(G大阪)の4−4ー2である。高原や遠藤らは疲労度が考慮され、2本目からの出場となった。
キックオフ前に黄組が円陣を組んで気合を入れた1本目は、開始4分の赤ビブス組のFW矢野の先制弾から始まった。しかし黄ビブス組もわずか2分後、駒野の左サイドのドリブル突破からの強烈シュートで瞬く間に同点に追いついた。この後は両者とも得点はなかったが、赤ビブス組が主導権を握った。加地は精力的なアップダウンを繰り返し、羽生もオフ明けとは思えないアグレッシブさで攻撃をお膳立てする。前田の技術の高さ、矢野の体を張ったゴール前での動きも光っていた。黄組でも中村憲剛や播戸のコンディションがまずまずだったが、スコットランド帰りの水野はやはり体が重い様子。午前練習の後に右ひざを入念にストレッチしていた山瀬ももう少し時間がかかりそうだった。
岡田監督はこの1本目で3度、ゲームを止めたが、主な指示は「サイドチェンジを安易にやるな」という話だったようだ。「サイドチェンジをやりすぎると前線の動きが大変になってしまう。もっと相手をひきつけてから展開しないといけない。タイミングが大事」という指示を指揮官は送ったのだろう。選手たちはコンディションの悪さもあって、十分にその意図をこなせなかったが、やろうという姿勢は随所に感じられた。
2本目は1本目に出ていなかった高原らが加わった。2本目の赤ビブス組は、GK川島永嗣(川崎F)、DF(右から)徳永、岩政、阿部、安田理大(G大阪)、ボランチ・橋本、右MF水野、左MF山岸、トップ下・遠藤、FW大久保嘉人(神戸)、高原の4−4−2。黄ビブス組は、GK川口能活(磐田)、DF(右から)内田篤人(鹿島)、中澤佑二(横浜FM)、水本、駒野、ボランチ・中村憲剛、今野、右MF前田、左MF山瀬、FW播戸、田代有三(鹿島)の4ー4−2だった。
2本目も開始4分の高原の豪快なゴールから。まだ本来の状態には程遠い彼だが、やはりボールを持たせたらモノが違う。中央でパスを受け、一気にドリブルで上がって左足を振りぬいたのだ。彼の存在感はこれにとどまらず、複数の相手に囲まれても確実にキープし、キッチリとチャンスを作っていた。
だが、赤ビブス組はこの先制点を境にペースダウン。1本目から出ずっぱりだった橋本や山岸らにも疲労が見えてきた。逆に黄ビブス組は播戸や山瀬、前田らが連動した攻めを見せ始め、17分には水本のシュートのこぼれ球を山瀬が押し込んで同点に追いついた。この後、赤ビブス組の大久保と黄ビブス組の田代も打点の高いヘッドでそれぞれゴール。FWの生存競争もヒートアップしてきた。
終盤は誰もが疲労困憊で明らかにバテバテだったが、今回の紅白戦は岡田流をピッチ上で実践するための重要な第一歩。指揮官の提唱する理論が浸透すれば、日本代表はこれまで以上に面白い攻撃をするチームになる。そんな期待を持てた指宿合宿2日目だった。
以上
2007.01.16 Reported by 元川悦子
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