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【J2:第2節 C大阪 vs 山形】レポート:指揮官の目論見どおりに戦った山形が快勝、C大阪は「がっかり」な内容でホーム開幕戦を落とす。(08.03.15)

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3月15日(土) 2008 J2リーグ戦 第2節
C大阪 1 - 3 山形 (13:04/長居/6,937人)
得点者:13' 豊田陽平(山形)、29' 古橋達弥(C大阪)、43' オウンゴ−ル(山形)、62' 小原章吾(山形)

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「まず1勝できたということでホッとしています」。小林伸二監督は、言葉こそ控え目ながら喜びを隠し切れない様子で話した。それも当然のことだろう。かつての「ホーム」である長居スタジアムを舞台に、古巣・C大阪を相手に3点を奪っての勝利。そして、攻守にわたって自らの戦術が機能、采配も的中したとなければ喜びもひとしおだろう。3-1のスコアが示すように、山形は勝つべくして勝った。

 試合の流れを追うと、立ち上がりはホームのC大阪がボールをキープ。が、山形の中盤でのチェックが厳しく、決定機を形づくるまでには至らない。13分、攻めあぐむC大阪を尻目に、山形が先制パンチを繰り出す。左サイドバック・石川竜也のクロスをFW豊田陽平が高い打点のヘディングで押し込み先制した。

それでようやく目が覚めたのか、C大阪のプレーに積極性が出始める。山形のバックラインがやや下がったこともあって押し込む形になり、29分、左サイドの尾亦弘友希のクロスをゴール前で酒本憲幸がスルー、その背後からスルスルと現れた古橋達弥が蹴りこんで追いついた。C大阪にすればここで一気にたたみかけたかったのだが、43分、山形のFWリチェーリが上げたクロスを、あろうことかC大阪DFが自分たちのゴールに“ヘディングシュート”してしまったのだ。このオウンゴールで山形が再びリードして前半を終えた。

後半の立ち上がりもボールをポゼッションしたのはC大阪だが、得点したのは山形。62分に石井のFKから最後はDF小原章吾が決めて3点目、結果的にダメを押すことになった。C大阪はパスの出せる濱田 武、上背のある森島康仁を送りこんで反撃を試みるが、最後まで効果的な攻撃はできずじまい。じっくり守った山形が隙をみてはカウンターを仕掛けるという展開で楽々逃げ切った。

総じて山形・小林監督の作戦勝ちといえた。攻撃においては、「自分たちの左サイドがチャンスになるはず」として、その通りに先制点を奪っている。オウンゴールを誘った場面も左サイドから攻めた結果だった。ディフェンス面では、C大阪の攻撃の核である香川に対して、「プレスをかけてなるべく外でプレーさせろ」と指示、相対したDF宮本卓也は「そのやり方がハマった」と会心の笑みを浮かべた。さらにCBレオナルドをケガで欠いたものの、「(練習試合の)横浜FM戦で試していたから」と、自信を持って新加入の石井秀典を抜擢。これも当たった。

一方、C大阪のレヴィー・クルピ監督にとってはまさかの展開だったろう。「開幕戦は1人少ない10人であれだけのゲームをして勝てたのに、11対11でこんなゲームで今日のような形になってしまった」と、怒りを通り越してあきれた表情。「こんなゲームになるとは思ってもみなかった。意外だった。こんなゲームになるとは、こんなサッカーしかできないとは、がっかりした」(レヴィー・クルピ監督)とは、サポーターたちが声を大にして叫びたい言葉だろう。軽率なプレーを繰り返した守備陣、なかなかかみ合わない攻撃陣、問題点はピッチの至るところに散らばっていた。もう一度、キリリとネジを巻きなおさないことには、目標達成は遠くなるばかりだ。

以上
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