3月16日(日) 2008 J2リーグ戦 第2節
横浜FC 3 - 2 湘南 (16:04/ニッパ球/6,287人)
得点者:5' アンデルソン(横浜FC)、52' アンデルソン(横浜FC)、64' 加藤望(湘南)、79' アンデルソン(横浜FC)、80' 三田光(湘南)
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ともに我慢強い守備を生かして開幕戦を勝利した横浜FCと湘南ベルマーレの対戦となるこの試合。数少ないチャンスを探り合うゲームとなるという予想に反してロングボールの少ない、見ごたえのある試合となった。勝敗を分けたのは、都並監督がチームに注入した2つの「積極策」だった。
横浜FCは、前節できなかった中盤での組立てをこの一週間トレーニングで繰り返し練習し、自らアクションする積極性を植え付けた。その成果がすぐに表現される。立ち上がりから積極的に押し込むと、3分のCKからの流れでのゴール前のプレーで、横浜FCがPKを得る。このPKをアンデルソンが決めて横浜FCが先制。この後も、横浜FCが湘南を圧倒。2トップが前線で強力な起点を作り、滝澤や山田がサポートする形が何度も作られた。一方、湘南は受けてしまう形となり、出足で遅れてしまう場面が目立つ。さすがに、アジエルがボールを持つと決定機への期待は膨らむが、エリゼウがアジエルの良さをうまく消していた。アジエル対策に限らず、この日のエリゼウは、湘南の攻撃の組立のリズムを作らせない働きを見せた。湘南にもチャンスがなかったわけではないが、前半はほぼ横浜FCペースのまま終了する。
後半に入ると、7分に右サイド裏に抜け出したアンデルソンがペナルティエリア内で倒され、再びPKを獲得。このPKをアンデルソンが決め2-0とする。ここで菅野監督は加藤を投入。この交代により、徐々に湘南がリズムをつかむと、19分に加藤が直接フリーキックを決めて2-1となる。その後も湘南がペースを握ると見るや、都並監督は次の「積極策」を注入する。31分に大活躍のエリゼウを下げ、戸川を投入。三浦淳をトップ下、山田をボランチに配置し、ダイアモンド型の中盤に変更。「劣勢を挽回する際の策」(都並監督)をここで発動すると、中盤での主導権を取り返し始める。そして、34分、右サイドの中田洋からのクロスをアンデルソンがダイレクトで決め、ハットトリックを達成。まさに采配的中。この後、湘南は、三田のアーリークロスが直接ゴールに吸い込まれ、3-2まで追い上げるが、後手に回って失った3点を取り返すことはできなかった。神奈川ダービーを制したのは都並監督の「積極策」が実った横浜FCだった。
横浜FCは、前節は守りながら、そして今節は積極的に攻めての勝利。さらに、フォーメーション変更によるギアチェンジが結果を出すなど、勝利のための様々な引き出しを作りつつある。「まだまだ成長できるチーム」と都並監督が語るように、ベテランの経験に支えられながら、勝ち方を知るチームへの成長の兆しを感じた。一方の湘南は、「押されていたわけではなく、修正は可能」とMF加藤が語るように、サッカースタイルは間違っていない。2点を返したことも、底力の証明だ。「忘れてはいけないのはチャレンジャーであること」(菅野監督)であり、昨年の躍進を支えた原点に立ち戻ることが今一番求められている。
以上
2008.03.16 Reported by 松尾真一郎
J’s GOALニュース
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