3月19日（水）AFCチャンピオンズリーグ 全南 vs Ｇ大阪（18:30KICK OFF/光陽）
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★アウェイに行こう！　韓国・光陽編 / 現地写真レポート・全南（韓国）編
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　今年で6回目を迎えるAFCチャンピオンズリーグの予選リーグ第２戦。G大阪はアウェイの地で韓国FAカップ優勝により出場権を手にした全南ドラゴンズと対戦する。

　初戦の戦いを振り返るとG大阪はホーム戦であるにも関わらず、ビハインドを追いかける展開の中、終盤ロスタイムに追いつき1-1。全南はアウェイでのメルボルン・ビクトリー戦で2-0と敗れている。この結果、現在Gグループの首位を走るのはメルボルン、2位にチョンブリとG大阪、4位全南という状況。すなわち、両者ともに決勝トーナメント進出へのたった１つの椅子を手にするには是が非でも相手を引き離す勝点を積み上げたいところだろう。しかも、それぞれの国内リーグでは今ひとつ成績が振るわない両者。G大阪は現在１分１敗、全南は2敗という状況だけに、その間を縫って開催されるACLの今節を浮上のきっかけにしたいはずだ。

　そのG大阪は、ACL第１節を含めたここ３試合、決定力不足に苦しんでいる。本来の攻撃サッカーが形を潜め、この３試合で挙げたゴールはわずかに１つのみ。チームを作る時期に代表選出により離脱していた日本代表メンバーと、パンパシフィック2008を戦い優勝を手にした残りのメンバーが、いまだ噛み合っておらず、昨年見られた攻守の連携が崩れている印象だ。
そうはいっても、ポテンシャルの高い選手を揃えるG大阪のこと。全くもってチグハグだということではなく、ちょっとしたボタンの掛け違いという印象。これに関しては時間をかけて互いを知り、コンビネーションを築いていくしかない。実際、試合を重ねることに良くなっているのは事実だが、『常勝チーム』として目されるチームゆえ、サポーターが現状に歯がゆい思いをしているのも当然のこと。
また、先の長いJ1リーグとは違い、このACLに関してはここで足踏みすることによって、まずもっての目標である『決勝トーナメント進出』が消え去ってしまうことになりかねないだけに、そろそろ、きっちりと白星を手にしたいところだ。

　そのキーマンとして期待されるのが播戸。J1リーグ第２節の磐田戦では後半から出場し、停滞ムードにあった攻撃を一変させたこともあり、今節での先発が濃厚。出場となれば「チームが勝っていない状況だけに、勝ちに持っていくプレーがしたいし、そのためには自分の仕事＝ゴールで結果を残したい」という言葉を体現してくれるに違いない。
「ビデオを見た感じだと全南は前線のブラジル人２人の個人能力が高いという印象を受けた。ただやりにくいとは思わない。自分たちのサッカーをすれば大丈夫だと思っているし、磐田戦の後半あたりからリズムが良くなりだしている中で結果を残したい（播戸）」。
　ただ、そのためには相手への対策も徹底しなければならない。「全南はどちらかというとロングボールを多用してくるというより、しっかりパスを繋いでくるチームという印象。ブラジル人FWのゴールへの意識も高いし、ミドルシュートだとかを含めて『前へ』という意識には注意をしないといけない」とはスカウティングビデオを見たMF遠藤の言葉だが、そのブラジル人FWに対するケアはもちろん、何より、前線にボールが入る以前でパスを遮断し、攻撃に転じていくことが求められる。ここ数試合、形を潜める『前線からのチェックを怠らない全員での組織だった守備』を取り戻す中で、全体が連動しながら攻撃を作り上げたい。

「昨年、チームがいい時というのは、前線からプレスを徹底する中でDFラインの前でボールを奪い、攻撃に転じるということが出来ていた。実際、それによって失点も減ったし、点も獲れたしね。その部分をもう一度みんなでやっていきたい（播戸）」

　前節のチョンブリFC戦。ホーム戦での『勝点3』を決勝トーナメント進出のための最低条件としながら、G大阪は勝点1しか手にすることが出来なかった。これは大きな誤算だったが、終盤、苦しみながらもロスタイムに奪ったFWルーカスによる『同点ゴール』はチームにとって、意味のある1点であり、勝点1であったはず。それを実証するためにも、今節、どうしても欲しい『勝点3』。G大阪のプライドに懸けて、これ以上、足踏みを続けるわけにはいかない。

以上

2008.03.18 Reported by 高村美砂