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【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs ナムディン】プレビュー:過密日程も関係なし。ホームの声援を受けACL序盤2連勝し、1次リーグ突破へ弾みをつけたい鹿島。(08.03.19)

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3月19日(水)AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs ナムディン(19:00KICK OFF/カシマ
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「まだシーズンが始まって公式戦4試合が終わったところ。タイへの移動もあり、選手たちに負担があるのは当然だ。が、今はまだ追い込んでも全然問題ない。次のゲームも先発11人はそのままでいくつもりだ。今度はホームだし、気候もスタジアムにも慣れている。問題なく試合を迎えられると思う」

 先週末16日の東京ヴェルディ戦を2−0で勝利し、3月8日のJ1開幕から公式戦3連勝を飾った鹿島アントラーズ。オズワルドオリヴェイラ監督は次なるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦・ナムディン戦(19日・19時キックオフ、カシマ)に向け、力強く語った。

 J1開幕のコンサドーレ札幌戦を4−0で完勝した後、鹿島はACL初戦・クルンタイバンク戦に挑むため、灼熱のタイ・バンコクへの移動を強いられた。試合自体は9−1の圧勝だったが、「移動だけではなく、気温やピッチ状態も選手には影響がある。人工芝だと筋肉や関節に負担がかかる」と指揮官は話した。当然、目に見えない疲れもたまっていただろう。それでも選手たちは東京V戦で老獪な試合運びを披露。エース・マルキーニョスの2ゴールで確実に白星を手に入れた。優勝候補といわれるチームが次々と勝点を落とす混乱が続く中、鹿島の安定感ある戦いぶりはひと際光っている。

 そんな中、明日のACL・ナムディン戦にのぞむわけだが、冒頭のコメントの通り、オズワルドオリヴェイラ監督はこれまでと同じスタメンで行くことを明言した。「この試合が終われば、次のJ1のゲームまで10日前後は空く。ここで力を出し切れば休める。だからこそ、しっかり戦おうと選手たちにも話している」というように、過密日程もひと段落する。指揮官としては公式戦4連勝で「勝ち癖」をつけ、チームの基盤をより確固たるものにしたいと考えているのだろう。

 実際、彼らは昨季からのいい流れを継続している。3月1日のゼロックススーパーカップでの退場により、札幌戦を欠場した大岩剛、岩政大樹のセンターバックコンビも本来の堅守を完全に取り戻した。右サイドの内田篤人、左サイドの新井場徹も好調だ。守備的MFの青木剛もかなりコンディションがいいようで、攻守両面でチームに貢献している。もう1人のボランチ・小笠原満男も、周りを動かしつつ激しい守りでボールを奪うなど、完全にゲームをコントロールしている。その存在感は圧倒的である。

 こうした後ろの面々が落ち着いているからこそ、前線も積極的に行ける。マルキーニョスが3試合で6得点とゴールラッシュを見せているのも、チーム全体がうまく噛み合っているからだ。エースの爆発はオズワルドオリヴェイラ監督にとっても心強い。

 ベンチに控えているダニーロが東京V戦で膠着したゲームの流れをガラリと変え、ケガの癒えた興梠慎三が17日の亜細亜大学との練習試合で2ゴールをマークするなど、控えの選手層が厚くなっているのも前向きな材料だ。今の鹿島にはマイナス要素がほとんど見当たらない。それほどチーム力が充実している。明日も自信を持って戦えるだろう。

 対戦相手のナムディンは昨季ベトナムリーグ(Vリーグ)で4位だったが、ナショナルカップで優勝し、ACL出場権を得た。が、先週12日のホーム初戦・北京国安戦を1−3で落としている。前半のうちにDFレ・ヴァン・ドゥエト(14番)が先制し、1−0で前半を折り返すことに成功したものの、後半に入ると一瞬のスキを突かれて2失点。さらに1点を失った挙句、MFのエマニュエル・エジケ・オンエジ(6番)が2枚目の警告を受けて退場した。もちろん彼は鹿島戦に出られない。ナムディンはいきなり苦境に直面している。

 彼らはベトナム代表同様、徹底した堅守とカウンターを得意とするとみられる。自陣に引いて、人数をかけて鹿島の攻撃を封じ、いい位置でボールを奪ったら一気にゴールへ攻め込むという形だ。昨夏のアジアカップ(東南アジア4カ国共催)で1次リーグを突破したように、ベトナムサッカーは近年、目覚しい成長を遂げている。鹿島のブラジル人指揮官も「若い選手が沢山育っていて、スピーディーな攻撃をする印象だ。ビデオも見たが、かなりの人数をかけて攻めてくる」と警戒心を露にしていた。今回のACLグループFで最も格下といわれるナムディンだが、侮ったら痛い目に遭うかもしれない。やはり細心の注意が必要である。

 ベトナム人もタイ人と同じで上背がない。制空権は鹿島が握れるはずだ。つまり、クルンタイバンク戦同様に田代有三とヘッドとセットプレーが大きなポイントになってくるといえる。田代がヘッドで競り勝てば、こぼれ球をマルキーニョスや野沢拓也らが拾ってゴールに結びつけることは十分可能だ。セットプレーでも岩政や大岩の高さで1点を取ることができる。そういったチームの長所を前面に押し出すことが、ACL序盤2連勝への前提条件になってくる。

 明日夜の鹿嶋地方の天候は曇り、気温は11〜12度とまだまだ肌寒い模様だ。そんな中でも、できるだけより多くのサポーターに来場してほしい。「それがチームの大きな力になる」とオズワルドオリヴェイラ監督も強調していた。熱い声援が公式戦4連勝の原動力になるはずだ。

以上
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