3月20日（木）J2 第3節 草津 vs 横浜FC（13:00KICK OFF/群馬陸）
-ゲームサマリーはこちら-
-敷島へ行こう！ スタジアムガイドはこちら-

-★勝敗予想ゲーム！J2第3節は20日13:00締め切り！-
----------

Ｊ２・４シーズン目を迎える草津は前節、今季Ｊ２へ昇格した熊本に逆転を許して敗れた。闘う姿勢を前面に出してプレーしていた熊本に対して、草津の選手たちからは意地もプライドも感じられなかった。今季、クラブが掲げた「必至」というスローガンは、ピッチ上で何の効力も発揮しなかった。
試合後、サポーターからは「３年間、何をしていたのか！」と厳しい叱責が飛んだ。サポーターは開幕２連敗したことを責めているのではない。負けてはいけないゲームで闘わなかったチームを責めているのだ。熊本戦での敗北は、サポーターへ大きな失望感を与えた。今季のチームへの期待が大きいだけに、なおさらだ。

２節が終わった時点で草津の順位は、水戸と並んで最下位（14位）。ここまでの試合内容を見る限り、草津はＪ２全15クラブ中、最も完成度が低いチームであることは間違いない。最下位というポジションは、正当な結果だ。

今季、草津はＪクラブ中最も早い１月上旬に始動、キャンプまでは順調なチーム作りが進んでいたはずだった。だが、蓋を開けてみると、チームは全く仕上がっていなかった。選手の一人は「去年のベースがあるとはいうが、全く別のチームになってしまった感じだ」と漏らす。ケガによる主力の戦線離脱もあり、草津がチームとしての形を成すのはまだまだ時間が必要だろう。草津はシーズン開始から、いきなり難しい状況に追い込まれている。

対する横浜ＦＣだが、開幕戦で徳島から白星を奪うと、前節では湘南を３対２で下して開幕２連勝。都並監督は仙台、Ｃ大阪を率いた過去の２シーズン、スタートで苦しんだだけに今季は絶好のスタートを切ったと言える。横浜ＦＣは、決定力を持つアンデルソンを前線に配置し堅実なサッカーを見せるかと思えば、前節では状況に応じてシステムを変えるフレキシブルなサッカーを披露。堅実な守備を武器にしながらも、チームとして新たなチャレンジを試みている。一昨年、横浜ＦＣに在籍した崔成勇は「守備ラインは整っているし、攻撃には迫力がある。絶対に負けたくないが、難しい試合になるだろう」と話す。
草津が勝利を奪うためには、不用意な失点だけは絶対に避けなければならない。横浜ＦＣに先制を許すと、その堅牢をこじ開けるのは、現状のチームでは至難の業だ。２試合で計４失点を喫している草津だが、脆弱なＤＦラインが失点に結びついている。また前線からのプレスを基本戦術にしているが、プレスがハマらずにバイタルエリアに「穴」を空けてしまうケースが多い。「11人が連動して動かないと守りきれない。最終的にはストッパーが止めなければいけないが、パスの出所にプレスがかからないとキツい」（喜多）。草津はチーム全体の守備で、横浜ＦＣのアタックを凌ぎつつ、少ないチャンスを決めなければならない。前節、決定機を外し続けたＦＷ陣は、危機感を持って挑まなければならない。

最下位・草津と２位・横浜ＦＣのチーム状態は対照的だ。だが、ホームの草津は開幕３連敗だけは避けなければならない。草津にとって今季は、クラブが成長を遂げるか、失速するかの大きな分岐点だ。１試合１試合が重要な意味を持つ。前節、アウェイ熊本で選手たちを叱咤激励した草津サポーターは再び、ホーム敷島で熱い応援を繰り広げることだろう。前節の屈辱を晴らすのは、今節の勝利しかない。草津にとって横浜ＦＣ戦は、失った信頼を取り戻すための戦いとなる。

以上

2008.03.19 Reported by 伊藤寿学