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【J2:第3節 湘南 vs 広島】プレビュー:開幕2連勝で首位に立つ広島を湘南が迎撃。前節惜敗した湘南は、挑戦のリスタート。(08.03.19)

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3月20日(木)J2 第3節 湘南 vs 広島(16:00KICK OFF/平塚
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 試合終了の笛が無情に響く。猛攻を繰り出すも敵の尻尾を掴めない。最後までビハインドを埋めることは叶わず、湘南は前節、横浜FCにアウェイで惜敗した。

「我々はチャレンジャーであり、つねにアグレッシブに闘うことを忘れてはならない」試合後、菅野将晃監督は厳しい表情で語った。甘えの許されないサッカーを求め続ける指揮官にとって、「やろうとする想いがプレーに表れなかった」と振り返る前半は、とくにもどかしさが募ったことだろう。前への推進力を絶やさぬホームチームに対し、湘南はルーズボールをことごとく奪われ、追う守備に回らざるを得なかった。

 ただ、このゲームがあらためて示したのは、勝負の綾と難しさだった。試合開始早々の失点によって、アウェイチームはいきなり足下を掬われた。仙台との開幕戦をひも解いても明らかなように、敵に勢いがあるのならばそれを受け止め、跳ね返せるだけの強さと自信は備えている。しかし思わぬ展開が微妙に、ほんとうに繊細な部分で試合運びに影を落としたように思えてならない。

鮮やかなフリーキックで後半に流れを引き寄せた加藤望は、「相手に圧されている感覚はなかったが、自分たちからバランスを崩すことがあったように思う」と振り返った。そう、相手FWの見事なボレーこそあったものの、3失点という結果だけで堅守の地盤が揺らぐわけではない。そして拠り所とする守備の根底には、指揮官がつねづね口にする「積極性や泥臭さ、挑戦という真(芯)」がある。さまざまな要素が縺れ絡み合う90分間のなかで、どんな状況に置かれても唯一無二である自分たちのイトをしっかりと手繰りたい。

4日前の敗戦を糧に臨む今節、湘南はホームに広島を迎える。ゼロックス王者は開幕連勝を遂げ、2試合で5得点無失点と、さっそく強さを示している。前節はホームに愛媛を迎え、3ゴールの横綱相撲を取ってみせた。ストヤノフを起点に瞬く間に得点し、あるいは人数をかけて相手ゴールに襲い掛かる。柔軟なゲーム運びに加え、ゼロックス杯で佐藤寿人がワンチャンスをモノにしたようにその決定力は逞しい。試合を主導するうえで広島、湘南ともに失点を防ぎ先制したいところだが、タイミングもまたゲームの様相を左右しそうだ。

湘南の勝利を欲する気持ちは強く伝わってくる。事実、試合前に響くウォーミングアップの声の塊が、一人ひとりの意気とチームの結束を証明している。その想いをいかにピッチで表現するか。サポーターがスタンドを「ハート」で染めたように、チームもまたひとつになって自分たちを出し切りたい。「いま一度原点に立ち返り、一丸となって広島戦に臨みたい」指揮官は一戦を見据えた。序盤戦の大一番、湘南がアイデンティティを体現する。

以上

2008.03.19 Reported by 隈元大吾
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