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【ヤマザキナビスコカップ 浦和 vs 神戸】レポート:浦和、敗戦のなかに僅かな光明も。神戸は敵地で貴重な勝利。(08.03.21)

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3月20日(木) 2008 ヤマザキナビスコカップ
浦和 0 - 1 神戸 (16:00/埼玉/33,392人)
得点者:2' レアンドロ(神戸)

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 開始2分、いきなりのゴールに埼玉スタジアムは静まり返った。もちろん、ゴールを挙げたのはホームの浦和ではなく、アウェイの神戸。この1点が決勝点となり、そのまま神戸が逃げ切り。リーグ戦を含め浦和は今季3連敗となった。

 浦和は土曜日の名古屋戦後にオジェック前監督を解任し、コーチから昇格したエンゲルス新監督の初陣に注目が集まったが、荒治療も結果にはつながらなかった。
ただ、エンゲルス体制になって変化が見えたのも事実。その意味では、3戦無得点の敗戦も今後に僅かな光が見えたともいえるかもしれない。

 失点は事故みたいなものだった。ペナルティエリア付近、堀之内のヘッドでのクリアがレアンドロの正面にいってしまうと、これを見事なドロップの効いたハーフボレーでゴールに持っていかれてしまった。ボールは鮮やかな弧を描き、GK都築の頭上を越えていった。シュートを打ったレアンドロを称えるべき一発だったといえるだろう。

 開始早々の失点。連敗中ということを考えれば、「選手がビビってしまった」ことも致し方ないか。その後は消極的な場面も目に付いた。
しかし、同時にこれまでになかった形も見えた。15分には、細貝→梅崎→山田→平川とワンタッチでパスをつなぎ右サイドを突破。41分には、右サイドを突破したエジミウソンのクロスに永井、梅崎、相馬と3選手がゴール前に詰めるなど、オジェック体制にはなかったダイレクトでの展開、ゴールへ向かう姿勢が感じられた。

 後半は、エンゲルス監督が振り返ったように「浦和のワンサイド。なかったのは得点だけだった」。
「真ん中で構えているわけだし、自分から動かなければチームに動きが出ない」。前半は消えていたボランチの細貝に象徴されるように、ひとり一人に積極性が見られるようになり、その結果高い位置でのボール奪取が可能になり、厚みのある攻撃につながった。
肝心なゴールこそなかったが、65分には細貝がエジミウソンとのワンツーでエリア内に侵入し、右足シュート。78分には、梅崎の左CKに細貝がヘッドで飛び込むなど、あわやゴールというシーンを作り出した。
 また、ケガ人や代表選手の不在の影響もあったが、この日は梅崎や堤といった若手が先発したほか、終盤には駒大卒のルーキーFW高崎、19歳のFWエスクデロに出場機会が訪れるなど、ベンチワークにもこれまでとの変化が窺えた。

 一方の神戸は、大黒柱の大久保(日本代表招集)を欠きながらも、前節の川崎F戦でハットトリックを決めるなど好調レアンドロの挙げた1点を守り切り、貴重な勝点3を獲得。終盤は押し込まれる展開が続いたが、最後まで集中を切らすことなく90分を終えた。
 松田監督の機を図った後半の選手交代も悪くなかった。54分にFW須藤に代えてMF吉田、63分にDF石櫃に代えてDF鈴木、80分にMF松岡に代えてMF田中、と3枚を巧みに生かして、浦和の波状攻撃を寸断したともいえるだろう。

以上
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