今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第8節 広島 vs 甲府】プレビュー:前節の快勝で勢いづく広島が、天敵・甲府を迎え撃つ。(08.04.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月20日(日)J2 第8節 広島 vs 甲府(16:00KICK OFF/広島ビ
-ゲームサマリーはこちら-
-広島へ行こう! スタジアムガイドはこちら-

----------

 「甲府で特に要注意な選手は?」
自ら「対甲府戦にはネガティブな統計結果が(J1での対戦成績は広島の1分3敗)存在する」と語った広島・ペトロヴィッチ監督に、そういう質問をぶつけてみた。

 「甲府は今季、須藤大輔(神戸)・茂原岳人(柏)・増嶋竜也(京都)と主力選手が退団したが、一方でジョジマール・美尾敦・前田雅文らを補強。チーム力は落ちていない、と考えるのが妥当だろう。それに甲府の脅威は、個々の選手というより、チームとしての戦い方にある」

 甲府独特のハイプレッシャーと狭い地域でのパスワークの前に、広島は昨年まで結果を出すことができなかった。とはいえ、指揮官も選手たちも「この2年間の4試合、すべてが内容でも下回ったわけではない」と言う。例えば昨年の広島ビッグアーチの戦いは、チャンスの数は広島が甲府を上回った。小瀬でも広島のカウンターがはまり、決定機を何度もつくった。しかし、いずれもそのチャンスを活かすことができず、甲府の粘りを許す。結果、ホームでは引き分け、アウェイでは逆転負けを喫してしまったのだ。

 決めるべき時に決める。それが完全にできれば、と誰もが夢見る。しかし、サッカーとは、そこで決められない事態が度々起こるスポーツだ。そういう人生にも似た不条理性は、受け入れるしかない。しかし一方で、「どういう形でチャンスをつくるか」というテーマについては、論理で形づくるべきもの。ゴールを決めるのは最後は個人の力だが、そのためにはチーム全体の意思統一をベースにした組織の力で、チャンスをつくる必要がある。

例えば、広島の場合はどうか。甲府は人数をかけてボールサイドにプレスをかけてくる。この激しいプレスをかいくぐってパスをつなぐことは、簡単ではない。しかし一方で、ボールのないサイドには大きなスペースがある。ここをどう利用するか。それが大きなポイントだろう。

 実際、C大阪戦では得点に直接はつながらなかったものの、ダイナミックなサイドチェンジからビッグチャンスをつくっていた。また、ストヤノフの精度の高いロングパスは、今季の広島の大きな武器。そこに広島の誇る質の高いMF陣が絡んでいけば、ビッグチャンスを演出できる確率は高い。

 「確かにそうだけど、そんなに簡単にはうまくいかない。甲府のプレスに対して、やりにくさはある」と柏木陽介は言う。しかし一方で「C大阪戦の後半のようなサッカーができれば、どんなチームにも負けない」とも。ロングパスとショートパスのバランスがよく、選手相互がいい距離感を保って意図通りにスペースを使えた前節のサッカーが、広島の選手たちに与えた自信は大きい。その自信をベースに、甲府の強みの裏に潜むウィークポイントをつければ、広島は対甲府戦5年ぶりの勝利に向けて、大きく前進する。

 一方の甲府は、出場停止から戻るDF秋本倫孝とGK桜井繁が戻り、守備陣がベストメンバーを組めることはポジティブな材料だ。また、今週行われた拓殖大との練習試合では高校を卒業したばかりの輪湖直樹が左サイドバックに入り、同じく高卒ルーキーでU-19日本代表候補の吉田豊を3トップの一角で起用するなど、新布陣を模索していた。

確かに「甲府スタイル」で試合を支配する確率は高い。しかし、チャンスはつくってもそこからゴールできないことが、現在の順位(10位)につながっている。組織としては機能していても、最後にこじ開けるための一工夫に欠けている。安間監督が若い二人を試したのも、その部分での打開を図るための施策といえる。

 甲府スタイルは広島に対しても成果をあげている。チャンスをつくってもゴールにつなげられないのであれば、さらに多くのチャンスをつくりだせばいい。結果が出せない現状に迷うことなく、自分たちのスタイルに徹底してこだわる。その姿勢が、広島に脅威を与えることを信じることが、甲府にとっての「勝利の方程式」だ。

 パスサッカーにおいては、J2トップクラスのクオリティを持つ両チーム。現在のチームの勢いを考えれば広島だが、過去の対戦成績から割り出される「相性」を考慮すれば甲府に分がある。J1昇格戦線に重要な意味合いを持つこの対戦の意味を、両チームの選手たちは痛いほど理解しているはずだろう。

「甲府に対して、いいサッカーができていないとは思わない。相手はパス回しがうまいけれど、そこはしっかりと我慢して、早いアプローチでコンパクトなゾーンを保ちたい」。戦いの鍵を握る中盤のキーマン、広島・森崎浩司は強い調子で言葉を発し、そしてこう続けた。「今度こそ、チャンスにしっかりとゴールを決めて、勝つ」

以上

2008.04.19 Reported by 中野和也
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着