4月19日(土) 2008 J2リーグ戦 第8節
愛媛 1 - 1 仙台 (14:04/ニンスタ/3,271人)
得点者:25' 梁勇基(仙台)、89' 内村圭宏(愛媛)
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同じ勝点1を分けあった愛媛と仙台。しかしタイムアップのホイッスルが鳴り止んだ後、敗れたチームのように仙台の選手たちは肩を落とし、その横で愛媛の選手たちは喜びを分かち合った。両チームの明暗は、ピッチの上でくっきりと表れていた。
まず、試合の主導権を握ったのは仙台だった。6分にはMF永井が奪ったボールを右サイドの梁へ送り、中央のFW中原がヘディングシュート。続く8分には愛媛の右サイドバック高杉が上がったスペースをFW中島が突いて、シュートを放つ。ともにゴールには結びつかなかったものの、立ち上りから仙台が左右両サイドをえぐり「らしさ」を発揮。
対する愛媛も14分にFW大木が強烈なミドルシュートを放ち、続く19分には大木のドリブル突破から得たFKのチャンスにMF赤井のシュートが仙台ゴールを襲う。どちらもGK林のファインセーブで仙台は事なきを得たが、DFが離れればキープ、食いついてくればワンタッチで老獪に守備網をかいくぐる大木を起点に、愛媛が反撃を開始した。
しかし愛媛はつかみかけた流れを、またしてもセットプレーで逃してしまう。25分、FKから中原が落としたところを梁がダイレクトで叩き込み、仙台が先制点を奪う。中原と梁を褒めるべきプレーなのかもしれないが、愛媛にしてみれば3連敗が始まった草津戦から4戦続けてセットプレーから失点。「前半が終わってベンチに帰ってきたときはシュンとなっていた」と望月監督も振り返ったが、連敗中の悪い流れは断ち切れないまま。愛媛の3本に対して仙台は10本のシュートを放ち、仙台にしてみれば今季のいい形を持ち込んだ前半の45分だったことは間違いない。
それでも愛媛と仙台の真価が問われたのは後半。今度は今季初先発の愛媛の両サイドバックが、追い風を受けて流れを一変させる。左サイドからDF三上が、右サイドからは高杉が仙台のお株を奪うサイド攻撃で反撃を開始すると、ここからは望月監督の選手起用が的中。
まず、ボランチのキムテヨンに代えてMF神丸を赤井の右サイドに投入。「神丸は縦への突破が魅力。赤井が入るとよりボランチの運動量も上がる」という狙い通り、70分には神丸のクロスから同じく途中出場の内村がヘディングシュートを放ち、75分には左サイドから宮原のクロスに神丸がダイビングヘッド。どちらもゴールには至らなかったが、前半とはまったく別のチームのように運動量で仙台を上回る愛媛がポゼッションを続ける。逆に仙台は「ボールにプレッシャーがかからず、ラインを上げられなかった」とDF渡辺が語ったように防戦に回った。
その仙台は68分にFW中島に代えてMF佐藤を投入し、4-5-1に。74分にはMF関口に代えてMF飛弾を入れ、今季初の2点目を取りにかかった。85分に訪れたPKのピンチは林のファインセーブで難を逃れたが、88分のビッグチャンスもFW平瀬のヘディングは枠の外へ。2点目を奪えないまま、仙台にとっては悪夢のロスタイムへ突入。最後は高杉のロングボールから内村に押し込まれ、同点に追いつかれるとそのままタイムアップを迎えた。
結果的に新しい形で勝点1をもぎ取った愛媛に対して、新しい攻撃の形を繰り出しても2点目が得られず3度追いつかれた仙台。「3試合で2試合分の勝点(6)を落とした」と梁が悔やんだようにチームの悪い流れを断ち切れず、フィニッシュの課題は次のホーム水戸戦(4/26)に持ち越した。
一方で三上、高杉、神丸と初出場の選手が存在感をみせた愛媛。「追いついていい雰囲気で終われた」と、こちらも復帰したばかりのキャプテン金守は安堵の表情を浮かべた。そして「少しずつ(調子が)上がってきたのはアタック陣だけではない」と力強く語った望月監督。それだけに今節得た自信を今度は勝点3につなげるためにも、次節・初対戦となる甲府戦(4/26@小瀬)が、愛媛の第1クールで重要な意味を持つ一戦になってきたといえるだろう。
以上
2008.04.19 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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