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【J2:第9節 山形 vs 福岡】プレビュー:両クラブの戦いに新たな章の幕開け!ロスタイムの同点劇で4試合無敗を続ける堅守・山形と、前節の勝利で息を吹き返した福岡の一戦!(08.04.26)

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4月26日(土)J2 第9節 山形 vs 福岡(13:00KICK OFF/NDスタ
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 福岡のチーム統括グループ長を解任された小林伸二監督が山形を指揮することが決まった日から、この試合が「ふつうの一戦」にはなり得ないことが不可避となった。山形のベンチには小林監督のほか、石野智顕GKコーチ、村岡誠フィジカルコーチと、昨シーズンの福岡を支えたコーチングスタッフが座る。詳しい経緯についてここでは触れないが、「古巣」とは割り切れない複雑な思いが渦巻いている。双方が意地でも負けられない一戦となった。

 山形は現在8位。前節、3連勝を狙って乗り込んだアウェイ草津戦では、苦しいゲームが待っていた。主導権を握っていたはずの前半22分にカウンターから先制を許し、後半は一方的に攻めながらチャンスを潰した。終了間際に坂井将吾の2試合連続ゴールで最悪の結果は免れ、獲得した勝点は1にとどまったが、負けなしを連続4試合に伸ばした。ロスタイムが予定の3分を回ってもなおあきらめずに攻め続けたメンタリティは、今後の苦しいゲームでも勝利を信じきる拠り所となる。

 第3節で岐阜を相手に5失点したが、ほかの6試合の失点はすべて0か1。被シュート数最少のデータと併せ、山形が守備力で成り立っていることを如実に表している。その一方で、攻撃ではリチェーリの爆発力が抑えられると得点への期待値が大きく下がっていたが、前節の根本亮助はそれを補う清涼なアクセントとなった。縦への仕掛けと中への切り込みを絶妙に使い分け、逆サイドで味方がボールを持てば、ゴール前に入り込んで跳躍力を活かした。長身のFW長谷川悠に加えて、クロスに対するターゲットがもう1枚増えることで、決して小さくない精神的プレッシャーを相手GKとDFに与えることになる。

 アウェイで徳島に1−3と敗れたあと、ホーム岐阜戦でも1−5と大敗を喫した福岡は、前節、守備の大幅な立て直しに着手する。怪我のルダンに代わりCBには柳楽智和を、両SBには中村北斗と宮本亨を置き、岐阜戦からDFライン3枚を入れ替えた。さらに、戦い方にも修正を加えている。それまでは前線の大久保哲哉とグリフィスへのロングボールに頼るあまり、2トップが孤立する傾向があったが、ラインを上げることで全体をコンパクトに保った。そうして得られた結果が、前節の2−0での勝利。昨シーズンは苦杯を舐めた鳥栖との九州ダービーを制するとともに、連敗を止める貴重な1勝となった。

 「まだまだ向上しなければいけない部分はありますが、守備に際してきちんと戻り、コンパクトな状態を保つことはできたと思います」。試合後、リトバルスキー監督も結果が出せたことには一定の評価を与えている。順位は11位と変わらないが、首位との勝点差は4まで縮めチームのベクトルが上向けば、4試合連続で先制している事実もプラスに評価できるものだ。また、コンパクトな陣形によってつくられたハイプレッシャーな状態は、岐阜戦の先制点を生んだようなショートカウンターを数多くつくりだす近道となる。前節の田中佑昌の先制ゴールも、グリフィスの強烈なフォアチェックが起点だった。

 ただし、先制するまでは高いラインの裏を突かれてDFラインを揺さぶられるシーンもあり、リスクマネージメントでは以前よりも難度の高いものが要求されている。また、鳥栖戦では前半途中で相手が1人退場し、直後に相手のミスから追加点が転がり込んだラッキーな側面もある。リードした後にそれをいかに維持し続けるか、もし追いつかれた場合にメンタルコントロールできるかといった課題は持ち越されている。さらに今節に限って言えば、新加入ながらC大阪に在籍していたGK吉田宗弘やFW黒部光昭に至るまで、敵将に選手個々の特性をつぶさに知られているという不気味さもある。それらを乗り越え結果に結びつけたときこそ、真の自信を手にすることができるだろう。

 福岡のサイド攻撃に山形の守備がどれだけ対応できるのか。山形に裏を突かれたときに福岡はしっかりと耐えきれるのか。各局面でのマッチアップが楽しみな一戦を前に、福岡に2年間在籍した山形・木藤健太は、「福岡には高い能力を持った選手はいるが、チームとしてのまとまりは見ていても感じない。うちはキャンプからそういう部分をずっとやってきた」と「個 vs 組織」の戦いを強調する。試合が終わったピッチには、勝点や順位では計りきれない、深い何かが残る気がしてならない。

以上

2008.04.25 Reported by 佐藤円
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