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【J2:第10節 水戸 vs 岐阜】レポート:“ゴリゴール”と“ガチャゴール”で岐阜が快勝。「戦えなかった」(木山監督)水戸はいいところなく、14位に沈む。(08.04.29)

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4月29日(火) 2008 J2リーグ戦 第10節
水戸 1 - 3 岐阜 (13:04/笠松/1,971人)
得点者:26' 森山泰行(岐阜)、40' 荒田智之(水戸)、76' 片山真人(岐阜)、89' 片山真人(岐阜)
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 水戸にとってこの試合は単なる1試合ではなかった。クラブの創始者である竹村(旧姓石山)徹初代社長が25日に死去、そして同じ25日に鬼塚忠久強化部長の退任が決定。そうしたクラブの功労者に報いるためにも絶対に勝たないといけない試合であった。しかし、選手たちは「戦えなかった」(木山隆之監督)。「選手たちには『このクラブはいろんな人たちの努力で成り立っている』ということを改めて伝えたのですが・・・響きませんでしたね。だから、悔しいんですよ」。木山監督はものすごく寂しそうな目で遠くを見つめた。

中2日という厳しい日程での試合となったが、戦う姿勢が明暗を分けた。「選手たちが連敗を止めようという意気込みが強かった」(松永英機監督)岐阜は序盤からアグレッシブな姿勢を見せる。前線の片桐淳至のキープ力を生かし、幅の広い攻撃。2列目の選手たちが次から次へと飛び出し、水戸ゴールを襲い、アウェイ連戦とは思えぬ運動量で水戸を押し込んでいった。一方の水戸は動けなかった。「精神的に戦えなかった」と木山監督は悔しさをにじませるようにいつものアグレッシブな姿勢は見られず。運動量が少ないために全体の連動性を欠き、今季の水戸の売りでもある前線からのプレスをかけることができないまま躍動感のないサッカーを繰り広げてしまった。

序盤から好対照の動きを見せる両チーム。動きのいい岐阜が先制するのは当然のことだった。26分、左サイドのスペースでボールを受けた片桐が巧みなヒールフェイントで平松大志を抜き去り、ゴール前へ折り返し。そこに走りこんだのは森山泰行であった。体いっぱい伸ばしてのスライディング。足の先に当たったボールはゴールポストに当たり、ゴールへ吸い込まれていった。まさに森山らしいゴール。今季初の“ゴリゴール”が決まり、岐阜の勢いは一段と増すこととなった。

だが、今季の水戸は一味違う。それは荒田智之という頼れるストライカーがいることである。まったく水戸が形を作れないまま進んだ40分、右サイドから椎原拓也がクロスを入れる。そのボールを荒田はゴール前の混戦の中で絶妙な胸トラップで足元に落とし、左足を一閃。豪快にゴールネットを揺さぶり、この日最初のチャンスで同点に追いつくことに成功した。

ただ、水戸の良さはそれだけだった。後半に入っても岐阜が水戸を翻弄。55分に森山に代え、片山真人を投入すると岐阜の勢いはさらに強まり、76分に右サイドから高木和正がセンタリング。ゴール前で素早く反応した片山が水戸DFの前に走りこみ、ボレーシュートをゴールに突き刺し、勝ち越し。岐阜の選手起用がずばり的中した。勝ち越されたことで焦りが見えた水戸は攻撃はするものの、リスクマネジメントを欠き、岐阜のカウンターの餌食に。そして、ロスタイムにカウンターから再び片山に決められ、ダメ押しの3点目を決められてしまった。

岐阜にとっては「大きな勝利」(片山)だ。2連敗を喫して臨んだ今節。キャプテン小峯隆幸を出場停止で欠き、さらに中2日のアウェイ連戦という過密日程という状況でもこれまでと変わらない攻撃サッカーを披露し、勝利をもぎ取った。深津康太、菊池完の初先発センターバックコンビも安定感あるプレー。途中出場の片山が2ゴール。そしてなにより森山泰行がゴールを決めたことは大きい。岐阜の魂とも言える森山のゴールがチームに勢いをつけることは間違いない。すべてが好転してもぎ取った勝点3。岐阜の快進撃はまだまだ終わりそうにない。

一方、水戸にとっては先行きが不安になる敗戦だ。コンディションが悪い中で運動量が少なく、「動かないと自分たちの目指すサッカーができない」(西野晃平)ということを再確認させられてしまった。これから日本は暑くなる。その中で体力的にも厳しい戦いが増えることは間違いない。そこで水戸はいかに戦うのか。大きな課題をつきつけられた一戦であった。

しかし、方向性を変える必要はない。今季の水戸の武器は攻撃性だ。それをさらに強く持つことでしか、進歩はしないだろう。攻撃サッカーでこの苦境を乗り越えた時しかチームは強くならない。今は順位や結果にとらわれすぎることはない。大切なことは「信じる」こと。水戸ホーリーホックに携わるすべての人が木山監督、そして選手を信じて支えることでしかこの壁は乗り越えられない。今こそひとつになって大きな壁を乗り越える時。迷っている暇はない。

以上

2008.04.29 Reported by 佐藤拓也
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