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【J2:第16節 広島 vs 草津】プレビュー:チーム初の連勝を達成したばかりの草津を迎える第2クール初戦。広島は第1クールの好調を維持できるか(08.05.24)

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5月25日(日)J2 第16節 広島 vs 草津(16:00KICK OFF/広島ビ
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 横浜FCの固い守りを打ち砕いた前節の得点シーンが、今季の広島の攻撃を象徴している。
「(高萩)洋次郎にボールが入った瞬間、絶対にチャンスになる、と思いました。だから、とにかく全力で走ろう、と。そうすれば、ボールは出てくると確信していました」と森脇良太は言う。3バックの右でプレーしている森脇だが、彼は今や、攻撃面でのアクセント。このシーンでも、ハーフウェイライン近くから全速ダッシュを仕掛け、ファーサイド深い場所まで走った。そこに高萩から、狙いすましたクロスボールが入る。
「洋次郎に聞こえたかどうか、それはわからないけれど、とにかく大声で『出せ』って叫びましたからね」(森脇)
 結果として、このフリーランニングが相手DFの意表をつき、ゴール前で平繁龍一をフリーにした。これが、堅守・横浜FCの壁を突き破った要因となったのである。

 現在の広島の攻撃陣は、先発メンバーに高さを欠く。また、強烈なスピードを持った選手もいない。それだけに、広島はコンビネーションを使って相手DF陣を振り回し、疲れさせて足を止め、さらに人数をかけた攻撃で相手を圧迫して突き崩そうとする。
 その象徴が、森脇と槙野智章という両ストッパーの攻め上がりだ。シーズン当初は、ストッパーよりもむしろ、リベロのストヤノフからのロングパスでの展開が目立ち、それが故に相手はストヤノフをセンター・フォワードが密着マークする方法で潰しにかかった。しかし、ボランチに森崎和幸が復帰して以降、ストヤノフからの長いボールだけでなく、森崎和を経由したショートパスでの展開が増え、結果としてボール・ポゼッション率が飛躍的に向上した。「そうですね、(森崎)カズさんが(ボールを)タメて時間をつくってくれることが、本当に大きい」と森脇も言う。
 今の広島にとって、ストッパーの森脇と槙野、そしてストヤノフの3バックが強烈な攻撃のアクセントとなっていることは、論をまたない。テクニカルな佐藤寿人・森崎浩司・高萩洋次郎という3トップに対し、最終ラインの3人は強いフィジカルと思い切りで、相手守備陣の堅牢を引き裂く。一方、引いたゾーンで守備ブロックをつくっている相手がボールを奪ってカウンターを仕掛けようとしても、森崎和が絶妙のバランスをとって相手の速攻を許さない。また的確なコーチングで攻め上がりをコントロールし、リスクの掛け方をマネジメントしている。彼のボランチとしてのクレバーなプレーが守備を安定させ、同時に「人数をかけた攻撃」を生み出しているのだ。

 ただ、ボールを圧倒的に支配し、サイドで起点をつくり、最終ラインが攻撃に厚みを持たせていても、最後のシュートの精度を欠いてしまっているのが現状。実際、早い時間帯に先制できた徳島・福岡戦は大量点を奪ったが、後半勝負に持ち込まれた仙台・鳥栖・山形戦では相手の集中した守備に苦しんだ。そのあげく、仙台戦では痛恨の失点を喫し、敗れてしまった。

 草津がつけ込むとすれば、そこだろう。広島にボールを支配されても、集中を切らさずに守り、90分の間に必ず訪れるチャンスを虎視眈々と狙いたい。
 実際、草津の守備は、とにかく粘り強い。第7節以降、3勝4分1敗と健闘している彼らだが、実は1試合平均14本の被シュート数はリーグ最多(チーム別集計結果)。これは守備ゾーンが低く、相手にチャンスを与えてしまっていることの証明だ。それでいて、失点は平均1.21とリーグ9位の数字だ。つまり、GK本田征治を中心に粘り強く守り、ギリギリのところで身体を寄せて守っているから、相手にゴールを許していないのだ。

 粘り強さは、守備だけではない。
 例えばシュート24本を撃たれた鳥栖戦(7節)では、83分に同点に追いつき勝点1を拾う。2-1とリードされた徳島戦(12節)では、86分・87分に連続ゴールを決めて逆転勝利。そして、クラブ史上初の連勝を飾った水戸戦(15節)では、ロスタイムに松下裕樹がゴールを決めている。最後まであきらめずにゴールを狙う姿勢が、今の草津の勢いを支えているのだ。
「草津はクラブ史上初の連勝を果たしたということで、気持ちが乗っている。特に、セットプレーではいいキッカーがそろっている(右足なら松下、左足なら島田裕介)わけだし、注意が必要ですね。自陣での無駄なファウルには気をつけたい」と佐藤寿人も草津に対する警戒を隠さない。広島も3連勝と波に乗っており、第2クール開幕にふさわしい活気のある戦いが、広島ビッグアーチで見られそうだ。

以上


2008.05.24 Reported by 中野和也
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