6月21日(土) 2008 J2リーグ戦 第21節
愛媛 2 - 2 横浜FC (16:05/ニンスタ/4,075人)
得点者:13' 大木勉(愛媛)、23' アンデルソン(横浜FC)、59' エリゼウ(横浜FC)、69' 金守智哉(愛媛)
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試合が終盤に進むにつれて、激しく降り出した雨。ひとつひとつのプレーに激しく水しぶきが舞い上がり、ドリブルでボールを前に進めることすら困難になる悪条件。普通ならば成す術がないピッチコンディションでも、最後まで勝点3を諦めなかった両チームの選手たち。その貪欲に勝利を目指す気持ちがボールを互いのゴール前まで押し上げ、タイムアップの瞬間までスリリングな展開を導き出すとともに、悪天候ですら舞台の演出のように思わせる激闘を生み出した。
試合開始前から降り出した雨だが、それでも前半は愛媛がつなぎながらサイドの高い位置までボールを運ぶこともできた。13分、愛媛が先制点を挙げた場面もMF赤井のドリブルから。右サイドで赤井が縦に仕掛けて、横浜FCのDFラインが整う前にクロスをあげると中央では「ベンさん(大木選手)と目が合ったので、何とかしてもらおうと思った」という宮原がワンタッチで流してFW大木の足元へ。大木がDFのマークをはずしながら振り抜いた右足から、愛媛の先制点が生まれた。
これに対して、セットプレーから愛媛に圧力をかけ続けた横浜FC。23分のフリーキックでは、ゴール前にできた愛媛の壁が何度もシュートを跳ね返しつづけたが、最後に冷静に流し込んだのはFWアンデルソン。得点ランキングで首位に立つストライカーの約1ヶ月ぶりのゴールで横浜FCが試合を五分の展開に引き戻していった。
後半に入っても目まぐるしく両チームの間を行き交う主導権争い。後半が始まってわずか3分で大木の突破がDF早川の退場を誘ったが、逆に追加点を挙げたのは10人になった横浜FC。「相手が1人少なくなったことでつなごうとして、全体的に足が止まってしまった」とDF金守が悔やんだが、愛媛はまたしても警戒していたセットプレーからエリゼウに押し込まれて逆転を許した。
しかし愛媛が逆転を許した10分後には、今度は愛媛がコーナーキックから金守のJ初ゴールで同点に。大木が足をのばしてこぼれたボールに、金守が体ごとゴールに飛び込まんばかりの勢いで横浜FCの青い壁を打ち破ると、「逆に失点してもおかしくないようなリスクを負いながら3点目を取ろうとしていた」と望月監督が振り返ったようにゴールを目指し続けた愛媛の選手たち。一方で横浜FCもアンデルソンをワントップ気味にしてチャンスを伺い、最終ラインではエリゼウが愛媛の猛攻を跳ね返し続けた。そしてロスタイムにも横浜FCはアンデルソンが粘って途中出場のFWチョがシュートを放ったがGK多田に阻まれると、その直後に愛媛はDF高杉のクロスをFW若林が落とし、宮原が飛び込む。しかしこちらもエリゼウと太田が体を張ってブロック。ピッチに打ちつける雨を巻き込む激しい打ち合いの末、最終的には両者が勝点1を分けあった。
「這い上がるキッカケにしなければならないゲームだった」と都並監督が試合後に繰り返したように、アンデルソンとエリゼウの復帰や三浦知と三浦淳、山田、小山と指揮官が期待を寄せる選手がプレーで応えたことで、チームに一体感が生まれた横浜FC。そして逆転を許しても諦めることなく勝点1をもぎ取り、ホームでの無敗記録を6試合に伸ばした愛媛。持てる力を発揮した両チームの選手を素直に称えるとともに、このモチベーションを水曜まで保つことで今度は両者が勝点3をつかむことを期待したい。
以上
2008.06.22 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第21節 愛媛 vs 横浜FC】レポート:タイムアップまで勝点3を目指し続けた愛媛と横浜FC。悪天候をものともしない好ゲームは、両者が勝点1ずつを分け合う結末に。(08.06.22)















