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【J2:第26節 鳥栖 vs 横浜FC】レポート:連戦、酷暑の中でのしのぎあい。気力の上回った鳥栖が、退場者を出した横浜FCを寄り切る。(08.07.13)

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7月12日(土) 2008 J2リーグ戦 第26節
鳥栖 1 - 0 横浜FC (19:03/ベアスタ/7,399人)
得点者:35' 飯尾和也(鳥栖)
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キックオフを迎えたときの両者の条件はイーブンのはず。
連戦であろうが、酷暑であろうが、今から始まる90分間の戦いの中では、結果がどうであれ言い逃れはできない。同じ条件下で死力を尽くしても、結果に差が生じるのがスポーツ。今節の勝敗を分けた大きな要因は、『気力』だったかもしれない。敗者の横浜FC都並敏史監督は、「今季最悪の試合」と振り返り、勝者の鳥栖岸野靖之監督は「気持ちは入っていた」と、試合内容には互いに満足してはいなかった。

キックオフの笛と同時に、鳥栖も横浜FCも互いに高いラインを引いて、少しでも相手陣内でサッカーをしようと試みていた。これには、連戦の疲れもあるであろうし、ナイターとはいえ試合開始温度は30度、湿度は54%と、90分間を万全の体制で戦える状況下ではなかったことが考えられる。その中で、少しでも優位に試合を進めるためには、ミスを犯さないことと集中力を切らさないことに尽きる。そして、いたずらに時間をかけずにシンプルに攻撃に移ることが肝要である。が、互いにミスは正直言って多かったが、シンプルに攻撃する意図は十分に感じられた内容だった。

その均衡を破ったのは35分の鳥栖のセットプレー、ゴールまでは約40mの鳥栖の左サイドからのFKである。その時、DF飯尾和也は横浜FCのMF滝沢邦彦のマークを受けていた。互いに優位なポジションを取ろうとしのぎあっている中で、主審は両者の接触を注意するために笛を吹いてキックを止めた。一瞬のスキがここで生まれたのかもしれない。再開されたDF高地系治の蹴ったボールの軌道は、マークを交わした飯尾のヘディングシュートとなった。

90分を通して、ゴールネットを揺らしたのはこのシュートだけである。
横浜FCにとっては3試合ぶりの失点であり、鳥栖にとっては3試合連続の得点である。冒頭に述べた状況下では、この得点は鳥栖にとっての大きなアドヴァンテージとなり、横浜FCにとってはビハインドとなった。それ以降も互いにミスは減ることは無かったが、シンプルに攻撃しようという意図は感じられた。

その中で、流れが完全に鳥栖に移る事件がおきた。
66分、横浜FCのFWアンデルソンがこの日2枚目の警告を受けて、ピッチを去ってしまう。1点ビハインドの中で、数的不利な状況に追い込まれた横浜FCは、DF三浦淳宏をボランチの位置に上げて反撃の糸口をつかもうと試みた。しかし、傾いた流れは横浜FCには戻らなかった。

今節の勝因には、鳥栖の考えられた守備があげられる。横浜FCの攻撃の起点となる2つのポイントを抑えたことに尽きる。一つは、MF山田卓也に対するプレスと、もう一つは三浦淳宏を自由にプレーさせないことだった。横浜FCのDFでボールを回しているうちは、決して無理したチェイシングを行わず、MFに入ったボールには激しいプレッシャーをかけた。こうなると横浜FCは、FWへのロングボールが多くなり、結果的に「少し間延びしてしまった」(小野智吉/横浜FC)事で、単調な攻撃に陥ることになった。そして、鳥栖は最後まで身体を張ってそのボールを跳ね返し続けた。繰り返しになるが、が、互いにミスは正直言って多かったが、シンプルに攻撃する意図は十分に感じられた内容だった。

今節の勝利は、鳥栖の過去数節の悪い流れを断ち切る勝利となりそうだ。次節には試合が組まれていない。練習オフを3日間取ることができ、心身ともにリフレッシュする時間を取ることができるし、怪我の治療に当てることもできる。そして、しっかりと自分のプレーを見直すことができる。
次の試合では、鳥栖らしい『攻撃的な守備』を見せてくれるに違いない。

この日、ゴール裏に陣取ったサポーターたちも一致団結した応援で選手たちを鼓舞し続けた。主将の高橋義希は、「まだ、順位を云々言うのは早いけど、サポーターやファンの人は喜んでもらえるはず」と今節の勝利の大きな意味を表現してくれた。無失点と最少得点で勝ち得た今節の勝利は、鳥栖のスタイルの表明であり、後半戦を乗り切る手ごたえを見せてくれた。

今の鳥栖には、岸野監督が良く使う言葉が当てはまる。
「サッカーの神様は、頑張ってくれた選手にご褒美を与えてくれる」
頑張る選手が多いほど、与えられるご褒美は多いことになる。
頑張れサガン鳥栖。

以上

2008.07.13 Reported by サカクラゲン
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