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【J1:第16節 鹿島 vs F東京】レポート:霧の中で鹿島の強さ際だつ。F東京との撃ち合いを制し再び首位を奪還する。(08.07.14)

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7月13日(日) 2008 J1リーグ戦 第16節
鹿島 4 - 1 F東京 (19:04/カシマ/16,561人)
得点者:58' カボレ(F東京)、62' マルキーニョス(鹿島)、77' 本山雅志(鹿島)、86' 興梠慎三(鹿島)、89' ダニーロ(鹿島)
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「同じ条件ならうちが一番強い」
鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督が過密日程をぼやくときの常套句が、まったくもって正しいことが証明された。改めて、鹿島の凄味を感じる試合だった。

試合前からカシマスタジアムは濃い霧にすっぽりと覆われていた。2階席からピッチを見おろすと反対サイドにいる選手は背番号を判別するのも難しい。ときには全く姿が見えなくなるほど深い霧だった。
霧に覆われたものの気温は低い。1週間のインターバルがあったため選手のスタミナを奪う余計な要素はなかった。嫌が応にも好試合の期待は高まった。

序盤から飛ばしていったのはホームの鹿島アントラーズ。いつものように積極的にボールを奪いにいく姿勢を見せFC東京にプレッシャーを与えた。8分頃には、右サイドのスローインから内田篤人がドリブル突破。最後は小笠原満男がミドルシュートを狙うもゴールの枠をそれた。この後もボールを奪い攻撃に移りかけるものの野沢拓也がブレーキ。あと1本パスが通れば得点機という状況でミスが多く、チャンスの芽を自ら摘んでしまった。
一方のF東京はなかなか攻撃のきっかけを掴めない。14分にゴール正面から平山相太がゴールを狙うシーンがあったものの、チャンスらしいチャンスはそれ1本。カボレは時折鋭いスピードを見せるものの、効果的な飛び出しは少なかった。

後半に入り、F東京が動く。鹿島に狙われていた椋原健太を下げ長友佑都を投入。右SBに徳永悠平、左SBに長友という本来の並びに変更し攻勢をかける。この交代でF東京は積極的に前に出た。その結果、ピッチのあちこちにスペースが生まれ攻守の切り替えが速くなる。両チームの勝利に対する意気込みが感じられるスピーディな展開となった。

この展開で先にゴールを決めたのはF東京だった。58分、中央で平山がシュートするも曽ヶ端準が弾く。しかし、このボールを再び平山がライン際でキープし中央へ折り返す。これをカボレが右足でシュート。曽ヶ端が戻りながら必死のセービングを試みるもボールはゴールラインを割りF東京が先制した。
ここまでのF東京の戦い方は称賛に値するものだった。しかし、その後の鹿島の反攻を見ると、手のひらで踊らされているに過ぎなかったのかもしれない。それほどまでに鹿島の逆襲は見事だった。

失点直後、オリヴェイラ監督は田代有三、野沢に代えてダニーロと興梠慎三をピッチに送り込む。普段よりも早いタイミングでの交代策は選手の攻撃精神を呼び覚ます。62分、左サイドを崩した本山から、ファーストタッチのダニーロに渡る。中央に切れ込んだダニーロから、同じくファーストタッチだった興梠にパス。ゴールを背にしてボールをキープした興梠をまわるようにマルキーニョスがフリーラン。興梠が優しくヒールで流したボールをマルキーニョスがゴール左に突き刺した。流麗なパス回しからで失点から4分でスコアを振り出しに戻してしまった。

これで一気に流れは鹿島に傾く。小笠原のFKがバーを叩くなど、その後も鹿島が攻め立てた。中盤にスペースが空き、お互い撃ち合いの様相を呈してきた状況も小笠原は冷静だった。
「うちらはしっかり守れていた。人数も十分に足りていた」
攻め合うなかでもこちらはゴール前が崩れず守れているものの、相手は守備のバランスが悪く決壊寸前であることを看破していた。

そして、77分、それまでバランスの悪さを個人技で保っていた藤山竜仁がマルキーニョスにかわされてしまうと万事休す。鋭いクロスに長い距離を走ってきた本山が合わせ、ついに鹿島が逆転した。このゴール直後、本山は中田浩二と交代。復帰戦となる中田は大きな拍手とともにピッチに迎えられた。

中田投入後、鹿島のゴール前はさらに安定度を増す。右に青木剛、中央に中田、左に小笠原と3枚のボランチを並べ、F東京の反撃の糸口を断った。だが、鹿島はここで攻撃の手をゆるめなかった。興梠が五輪出場を強烈にアピールする一撃を決めれば、鹿島で最も確率の高い得点源となった小笠原のCKからダニーロのヘッドというパターンでダメ押し。終わってみれば4得点という大差をつけての完勝だった。

F東京としては、同点にされたとき落ち着いて試合の動向を見極める選手がいなかったのが痛かった。その意味で、鹿島にとって小笠原の存在はとてつもなく大きい。さらにそこに中田浩二が復帰した。試合の機微を感じ取れる選手がもうひとり増えたことは、選手が単にひとり増えたということ以上に意味がある。

今節、浦和が敗れたため鹿島が再び首位に立った。ここまで混戦のリーグ戦だったが、ACLが再開する9月までは比較的楽な試合日程で進む。それまでに鹿島を止めるチームが出てこないと、頭ひとつ抜け出るのでは・・・。その可能性を大い感じさせる鹿島の強さだった。

以上

2008.07.14 Reported by 田中滋
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