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【J1:第17節 札幌 vs 大分】レポート:堅守を売りとするチーム同士のディフェンスゲーム。双方の特徴がしっかりと表現された。(08.07.17)

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7月16日(水) 2008 J1リーグ戦 第17節
札幌 0 - 0 大分 (19:03/札幌厚別/9,512人)
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ディフェンスゲーム。こうした表現がピッタリな試合展開だったと言っていいだろう。今季の大分は開幕から守備意識の高い戦術を徹底し、ここまでの失点はリーグ最少。一方の札幌は失点数が多いものの、その大半はちょっとした隙を突かれて先制点を奪われ、それを覆そうと前がかりになったところを逆襲されて加点されてしまったもの。基本的には最終ラインの前にもう一枚のラインを敷いたディフェンシブなスタイル。千葉と戦った前節はリーグ戦で初めて完封するなど、持ち前の堅守が安定感を発揮し始めたタイミングだった。

7月中旬ながらも気温が20℃を下回る涼しさだったことも手伝って、両チームの守備戦術がしっかりと機能した格好だ。札幌の方は前述したように、2枚のフラットなラインがコンパクトな距離を保ってスペース埋める守備で相手のビルドアップを封じた。一方の大分はホベルト、エジミウソンというフィジカルの強い守備的MFが第一の関門として立ちはだかり、そこを突破したとしてもすぐに深谷友基、上本大海という長身ストッパーが素早くアプローチをしてくる。さらにリベロの森重真人が鋭い読みを活かしてカバーリングをするという分厚い守備を展開する。「ボールのある位置をひとつのラインとしたならば、それより後ろには8人で守備をする」とシャムスカ監督が説明するように、人数をかけることで失点リスクを減らそうというスタンスだ。札幌が戦略的な守備だとすれば、大分の方はフィジカルとカバーリングによる守備である。同じように堅守を売りとするチーム同士の対戦ではあったが、その守り方には大きな違いがあり非常に見応えのある「守り合い」がこの日の厚別競技場では演じられていたのだ。

オフェンスの違いについても見てみたい。札幌はFWアンデルソンが負傷欠場したため、本来はMFのクライトンを前線で起用。いつもであればこの選手が中盤でタメを作って攻撃を展開していたのだが、この日は左右MFの中山元気、藤田征也のスピードを活かしたハーフカウンターでチャンスをうかがった。11分には右サイドを駆け上がった藤田の蹴ったクロスを逆サイドから入り込んできた中山が落とし、そこにクライトンが走りこむという惜しい場面を作ったし、36分過ぎには高い位置から中山が積極的な守備を見せてボールを奪うなど、ここでも個々の特徴が発揮されていた。大分の方も同様で、前線でドッシリと構えるウェズレイの周辺を前田俊介が衛星のように走り回ってボールを引き出す。その前田が左サイドに流れた場合には右MFの高橋大輔が前方のスペースに入り込み、前田が右サイドへ走った場合には左MFの鈴木慎吾が縦に出るという連動した攻撃を発揮することができていた。トップ下の金崎夢生の運動量が足りず、攻撃にさらなる厚みをつけられなかったのは残念だが、チームとしての狙いはハッキリと見てとれた。札幌も大分もしっかりと自分達のサッカーを表現していたということだ。

札幌と大分。この2チームが攻守両面においてそれぞれの特徴を存分に発揮した。そう考えればスコアレスであったことは少し残念ではあるものの、ドローという結果は試合内容を反映したフェアな結果と言っていいだろう。ただし、ここで考えなければならないのは、試合前の段階では札幌が17位で大分が7位というように順位に若干の開きがあったということ。つまり「今日のゲームは難しくなるということは試合前からわかっていた」とシャムスカ監督が話していたように、現時点では7位のチームと17位のチームとの間にはそれほど大きな差は存在しないということだ。もちろん、その僅かな差を埋めることは非常に難しいことではあるのだが、実際にこの試合では互いの良さを出し合いながらもドローに終わっているわけだから、ちょっとしたことで立場が入れ替わる可能性だって充分にあると見てもいいだろう。

いよいよ、今週末からは後半戦が始まる。どの試合からも、目が離せない。

以上

2008.07.17 Reported by 斉藤宏則
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