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【J1:第17節 川崎F vs 清水】レポート:前半の劣勢を挽回した川崎Fが谷口の2ゴールで逆転。手にしていたリズムを失った清水は、2連敗と苦戦が続く(08.07.18)

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7月17日(木) 2008 J1リーグ戦 第17節
川崎F 2 - 1 清水 (19:04/等々力/14,131人)
得点者:15' 矢島卓郎(清水)、75' 谷口博之(川崎F)、88' 谷口博之(川崎F)
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 ここぞという時の集中力は素晴らしいものがあった。川崎Fが谷口博之の2ゴールで、大事な試合を逆転でものにした。

 清水は、狡猾に川崎Fの弱点を突いてきた。3バックシステム攻略の定石とも言えるサイド攻撃は丁寧であり大胆。コーナーキックを含め、お互いに攻め合っていた前半の15分。清水は細かくパスをつなぎながら、川崎Fの右サイドを攻略。自らのポジションをずらしながら対応する川崎Fのわずかな隙を突いて、岡崎慎司が中央にクロス。ずれていた最終ラインのそのいちばん外側に、1人余っていた矢島卓郎のところにピンポイントでパスが入った。矢島はこれを落ち着いて処理し、豪快に蹴り込む。
 前半をベンチで見ていた黒津勝は「外から見ていて、前半はサイドバックのケアができていなかった」と指摘。まさにそれが清水の先制点につながったのだが、問題の存在ははっきりしているという点で対策は取りやすかったとも言える。

 川崎Fは前節の布陣からボランチの菊地光将を外し、大橋正博を先発で起用。チームの強みである攻撃性を前面に押し出そうとする。しかし清水はその大橋を伊東が徹底的につぶし、攻撃の糸口を掴ませなかった。
「前半はなかなかいいチャンスが作れず、リズムも作れなかった」と反省するのはジュニーニョ。悪いながらも、強引に流れを引き寄せなければならないと中村憲剛は試合後に表情を引き締めていた。

 前半の流れを維持したかった、清水にとって痛恨だったのが岡崎の交代である。
「ハーフタイム、岡崎にちょっと喘息の部分が出て代えざるを得なかった。カード的には辛いカードでした」と試合後に長谷川健太監督は無念そうに述べた。清水のリズムが良かっただけに、予期せぬ事態で選手交代に追い込まれたのは不運だった。

 悪かった前半の反省を受け、川崎Fは55分過ぎに4バックへとシステムをチェンジする。右ウイングバックだった村上和弘を左サイドバックに据え、山岸智を3トップの一角に押し上げた4-3-3の形を取ると、一気に形勢は川崎F側へ。分厚い攻撃を繰り返す中、65分に大橋に代えて田坂祐介。73分には村上に代えて黒津を投入。その成果が出たのが、75分の場面だった。右からのCKのこぼれ球を田坂がフォロー。これをジュニーニョにつなぐ。
「ニアにヒロキが見えていた」というジュニーニョは、シンプルにクロス。伊藤宏樹がDFとGKと競り合う、その裏にボールがこぼれると「気付いたら、ゴール前にいました」という谷口が、同点ゴールを押し込んだ。

 勢いづく川崎Fは、試合終了間際の88分にジュニーニョ→山岸とつなぎクロス。これはGK西部洋平が手に当てるが掴みきれない。このこぼれ球に詰めていたのは再び谷口だった。鮮やかに振り抜いた左足から放たれたシュートがゴールネットを揺らした。まさに動物的感覚としか言いようのない谷口の2ゴールで、川崎Fが土壇場で勝ち越した。ロスタイムの4分間を含めて清水が決死の攻撃を見せるが、ホームの川崎Fも隙を見せることなく試合を締めた。

 前節に引き続き、スローなスタートを見せた川崎Fだが、きっちり終盤に帳尻を合わせてきたのはさすが。ただ、意識しながらも前半にリズムを取れなかった、という点は反省材料として今後につなげてほしいと思う。
 一方の清水は、戦術面以外の要素での選手交代を強いられたハンディが痛かった。そういう意味で不運ではあった。ただ、それにしても十分に勝てる試合であったことは間違いない。勝てる試合を勝ちに持ち込む何かが何なのか。降格圏に近づきつつある中、大事なものを見つけてほしいと思う。

以上

2008.07.18 Reported by 江藤高志
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