7月20日(日)J1 第18節 清水 vs 新潟(19:00KICK OFF/日本平)
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神戸戦、川崎F戦と非常に悔しい形で連敗し、今シーズン何度目かの瀬戸際に立たされている清水。これまで「流れに乗り切れない」、「きっかけをつかめない」という表現を何度も使ってきたが、今回はそれ以前に何としても連敗を止めなければならない。
清水のリーグ前半戦17試合での成績は、5勝4分8敗(勝点19)の15位。もちろん、2年連続で4位という成績を残し、今季は「タイトルを目指す」と宣言したチームにとっては思いもよらない状況である。得点16と失点24という数字も、本来は逆になっていなければならないはずだった。
最大の問題はやはり得点力不足にある。17試合のうち2点取ったのが4試合しかなく、3得点以上はリーグ戦では0試合だ。その4試合では3勝1分という結果なので、2点取れば勝てる力は持っているのだが、その2点目が遠い。逆に、先制点、追加点が思うように取れない中で、ディフェンスが耐えきれずに失点しまうという悪循環も目立つ。神戸戦と川崎F戦もまさにそのパターンで、どちらもすべて後半30分以降に失点している。
また、セットプレーからの失点が多いという課題がなかなか改善できない点も、なかなか勝ちきれない一因となっている。ここは「決定力」に比べれば改善しやすい部分なので、ぜひ修正してほしいところだ。
もちろんチームとしても、それらの課題は百も承知。それがわかったうえで「どう戦うか」が問われるのが、この新潟戦と言える。チームとしては、選手たちも監督も「自分たちのサッカーをやり続けるしかない」という考えで一致しており、その中でどれだけ攻守両面におけるゴール前での集中力や精度、迫力などをプラスαしていけるかという部分が重要になってくるだろう。
ただ、新潟は清水と同様に組織力のあるチームであり、しっかり守られたときには簡単に崩すことは難しい。ホームだからといってむやみに攻めていっても、新潟のカウンター攻撃に足下をすくわれる可能性があり、試合運びの冷静さも必要になるだろう。
もちろん、明るい材料もある。特に前節・川崎F戦で、負傷上がりの矢島卓郎が、自分の特徴を生かしてようやく今季初ゴールを決めたことは大きい。右サイドバックの市川が、川崎F戦でケガから復帰したことも心強い。
川崎F戦でぜんそくの発作が出て途中交代した岡崎慎司も、新潟戦は「全然大丈夫」と語っており、プレーの面では相変わらず好調を維持している。その他にも、西澤明訓、原一樹、マルコス・アウレリオとポテンシャルのあるFWは揃っているため、彼ら自身にもサポーターにも、ゴールを信じてプレーや応援を続けてほしい。
対する新潟は、リーグ戦でここ7試合負けがなく(5勝2分)、順位も7位につけて調子は上々。前節の千葉戦では、ホームで一度は逆転しながら勝ちきれなかったが、「負けたわけじゃないから、悲観的になることもない。しっかりアウェイで勝点3を取りたい」(内田潤)と、清水戦に向けて気持ちを切り替えている。前回の清水との対戦(5月6日/第11節)ではホームで3−0と快勝し、それ以来無敗を続けているだけに、今回も清水に勝って良いムードを維持していきたいところだろう。
ホームでどうしても勝たなければいけないという気持ちが強い清水とアウェイで戦うことは、厳しいゲームが予想されるが、逆に戦い方をはっきりさせやすいという面もある。もちろん初めから引き分け狙いはしないだろうが、多少押されたとしても精神的には優位に立てる場合もあるだろう。
ただ、前回の対戦で2ゴールを生み出したセットプレーのキッカーである松下年宏が右足首を痛めて欠場濃厚なのは残念な部分。それでも、矢野貴章とアレッサンドロの2トップは、高さもスピードもあり、清水のDF陣に十分プレッシャーをかけることができるはず。そこから良い位置でのセットプレーを得れば、マルシオ・リシャルデスのキックもあるので、やはり得点機を作ることはできるだろう。そこでの攻防も、この試合での大きなみどころとなってくる。
ホームの清水にとっては何としてもイヤな流れを断ち切りたいゲーム。新潟にとってはアウェイでも何とか良い流れを維持したいゲーム。両チームが対照的な状況にある中でのオレンジ・ダービーは、とくに清水の選手たちの強い危機感によって、一際熱く激しい戦いになるはずだ。
以上
2008.07.19 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第18節 清水 vs 新潟】プレビュー:両チームが対照的な状況にある中でのオレンジ・ダービー。清水は強い危機感を持った選手たちによって、連敗を止められるか。(08.07.20)
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