7月20日(日) 2008 J2リーグ戦 第27節
甲府 2 - 0 水戸 (18:33/小瀬/11,003人)
得点者:39' 林健太郎(甲府)、69' 大西容平(甲府)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
----------
反撃のための勝負どころで勝てなかった甲府が勝った。甲府・安間貴義監督が記者会見で「3連勝している水戸は、J2で今一番いいチーム」と言うだけの相手に勝ったことが自信にもなる。その自信はチョットした運にも恵まれた。前半16分のセットプレーでJFA・Jリーグ特別指定選手のFW・小林悠(拓大)が素晴らしいジャンプヘッドで甲府のゴールネットを揺らした。甲府からすれば、「またか…」と肩を落としそうになる展開。しかし、レフリーはファールの判定を下した。甲府は助かり、小林はヒーローになり損ねた。
甲府の立ち上がりは悪くなかったし、水戸も甲府に後手を踏ませるボール回しを見せた。しかし、お互いにゴールを決められないことで、甲府は例の「パス病」再発の気配が少し出てくるし、甲府の中盤にプレッシャーを掛けきれない水戸はディフェンスラインが下がってしまう。この展開で一つのビッグプレーが出る。29分に水戸はカウンターで甲府の左サイドにロングボールを入れる。それを輪湖直樹が後ろに走りながら身体の向きを変えて処理しようとするが、ボールは後ろに転がる。このスペースに走り込んでいた小林がGK・桜井繁と1対1になりそうになるが、ビッグチャンスに慌てて判断を誤ったのか、シュートを打つことなくカバーリングに入ってきた山本英臣にボールを奪われてしまう。山本(英)のカバーリングはGKのビッグセーブに匹敵するプレーだったが、小林は再びヒーローになり損ねた。
甲府期待の新戦力FW・マラニョン、サーレスがなかなか前を向いてプレーできないほど水戸のCBを中心とする守備陣は激しく戦ったのだが、前節同様にセットプレーで甲府は先制点を挙げる。1回目のCKではニアにいた林健太郎のシュートをGK・本間幸司が防いでCKに逃げたのだが、続く2回目(39分)にキッカーの大西容平は再び林を狙ってボールを蹴り、林がヘッドでボールの軌道を変えてゴールネットを揺らす。このゴールでスタンドの熱が一気に上がる。「パス病」再発懸念は残っていたが、ブラジル舶来の高さが加わってセットプレーが武器になった甲府の強みを証明するゴールだった。
後半の甲府はボールを持った選手をサポートする数と距離が改善されて、「パス病」再発の気配を殆ど感じさせなかった。完全なクローズではないが、ポゼッションがビルドアップに繋がっていた。これが出来ると、ボールを失っても直ぐに奪い返せるから見ていても面白い。55分には前半のミスを取り返そうとする輪湖がインターセプトから持ち上がり、マラニョンに素晴らしいスルーパスを出す。しかし、この決定機はマラニョンのシュートミスで、10000万人に同時に「うわぁー」と言わせるパフォーマンスで終わった。水戸は59分にビジュと鈴木良和を同時に投入して、ボランチのパクチュホをサイドに配置する。狙いはサイドの攻撃力を高めること。63分にはその狙いが当たって、鈴木(良)のクロスに小林がダイビングヘッドで飛び込むがGK・桜井がポストを恐れないセービングで防いだ。甲府のパスミスがプレゼントしたチャンスだったが、小林は三度ヒーローになり損ねた。そして、その6分後、右サイドを駆け上がる杉山新にGK・桜井のフィードが繋がり、水戸のディフェンスが杉山のサイドにスライドしたところで、杉山は左サイドのマラニョンにサイドチェンジ。「マラニョンがボールを持ったら抜いてくれる」と信じて中に走り込んだアシスト大王・大西にマラニョンからのボールが通って、大王が通算3点目となるダメ押しゴールを決めた。
好調・水戸が相手だけに難しい時間もあったし、危ないシーンもあった。しかし、それでも2−0で試合を終えることが出来たことは大きな収穫。「追いつける」という気持ちを強くすることにも成功したし、勝負どころで勝ったことは大きい。水戸は、小林が素晴らしい可能性を持つ選手であることは実戦で確認できた。特別指定の3ヶ月間の期間が切れた後にどうするかの方が問題かもしれない。一方、決定機の場面では小林の影に隠れてしまった4試合連続ゴール中の荒田智之。4を5には出来なかった。チャンスメイクには貢献した場面もあったが、試合後は自分の不甲斐なさを悔いる表情でバスに消えた。しかし、大事なのは次の試合。ここに気持ちを集中しないとストライカーという商売はやってられない。都合の悪いことは忘れて、次の試合でゴールを決めることだけ考えればいい。がんばれ荒田。偶然、水戸の次節は甲府の一つ上にいる福岡戦だけど…。
水戸の木山隆之監督は「こういう雰囲気のスタジアムで、少し消極的にゲームに入ったのが悔やまれる」と記者会見で切り出した。草津のキーマン・島田裕介は第18節(小瀬、1−2)で、「たいしてチャンスじゃないのに、ホームの声援で(甲府の)大きなチャンスのような雰囲気になる」と言った。これが小瀬・力。勝てないこともあるが、なんとなく小瀬で勝っているのではない。10000人を超える12人目の選手の力はゲームに影響することが出来る。久野純弥が小瀬では2割り増しのパフォーマンスを発揮できるのも小瀬・力。次節、アウェー鳥栖戦(第28節・7月26日)には必ず勝って、小瀬に帰ってくる。そのときはもっと大きな力で一つになりたい。
以上
2008.07.21 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第27節 甲府 vs 水戸】レポート:水戸の連勝を止めた甲府。勝負どころで奪い取った勝点3は追いつくための第一歩になる。(08.07.21)
- 開幕特集
- 開幕招待
- 国立招待
- J.LEAGUE ALL-STAR DAZN CUP
- 熱き一枚を手に入れろ
- ベイブレードコラボ
- 明治安田のJ活
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 移籍情報
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- NEXT GENERATION MATCH 2026
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
















