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【J2:第30節 仙台 vs 広島】プレビュー:決戦ムード高まる仙台は、クラブ初の非公開練習を経て日曜日を迎える。独走の広島を再び止められるか?(08.08.10)

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8月10日(日)J2 第30節 仙台 vs 広島(19:00KICK OFF/ユアスタ
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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 第2クールの最終戦であり、同時に仙台にとってはホームでの大一番である今節を、仙台は並々ならぬ覚悟で迎えようとしている。

 チームのその思いは今回、ある形となって現れた。練習会場を非公表とすることは過去に何度もあったのだが、それでもメディアの取材は常に許されていた。ところが、試合を2日後に控えた今週金曜日の練習において、仙台はサポーターだけでなくメディアも完全シャットアウトした、本当の意味での非公開練習を敢行したのだ。昇格を果たした2001年に仙台に加入して同年の昇格に大きく貢献した渡邉晋トップチームコーチの「(2003年後半から2004年まで監督を務めた)ベルデニックの時には、何度かやりたがっていたみたいですけど、環境的にいろいろ難しかったとかで結局やらなかったと思います」という証言が示すとおり、これはベガルタ仙台というクラブにとって史上初の出来事である。

 約2時間の非公開練習を終えて、待ちわびた取材陣の前に立った手倉森誠監督によると、非公開にした理由は主に2つ。一つは「緊張感の高まるゲームだから、緊張感のあるトレーニングをさせたい」というメンタル面の理由。田村直也が「今までの試合より、チームも気持ちが入っているのを実感した」と語れば、右ハムストリングの肉離れから復帰に向かって、まだ徐々にペースを上げ始めた段階の岡山一成も「何も理由なしに、非公開はやらないはず。この意味をよく考えたい」と話すとおり、試合に出場するしないに関係なく、選手全員が広島戦への気持ちを一つにしたことは確かだ。

 では「広島はやり方を変えてこないだろうが、仙台はメンバー変更なども多く、やり方を変える要素が出た。それをできるだけ広島に見せたくない」と監督が語った、戦術面での要素はどうだったか? こればかりは非公開なために、詳細は推測でしか語れないのだが分析してみよう。
 まず現状を振り返ってみると、仙台は関口訓充が出場停止によって今季初の欠場が決まり、前節に負傷を追った左SBの磯崎敬太もおそらく出場は無理。まず彼らを欠いた布陣を試す必要がある。ところがさらに予想を難しくする要素がある。彼らの欠場によるマイナス面だけでなく、新戦力による未知数のプラス面が今節の仙台にはあるのだ。前節後半途中から仙台の一員としてピッチに初登場し、すぐさま安定したさすがのプレー振りを見せた斉藤大介と、メンバー登録が完了し今節から登場が許されたFWのナジソン。彼ら2人をどこで、どのタイミングで、どのような形に当てはめて使うのかというのは、今節における仙台のいわば「トップシークレット」。
 北京五輪の開会式ではないが、隠し通した先にどのような驚きが待っているのか。さすがに手倉森監督がトーチを持ってユアスタの屋根の縁を走ることはないと思うが、考え抜いて決めた戦闘陣形に注目したい。

 こうした仙台の状況を踏まえると、広島はかなり対照的。1トップ2シャドーの前線が特徴的な、3−6−1のシステムはほぼ不動で、この2試合だけを見れば、スタメンも、交代の人員も、全く変更がない。そんな中で現在ここまで5連勝中と、まさに磐石な状態である。さらに出場停止と負傷で6試合出場から遠ざかっていたストヤノフが復帰するのではという話まであるのだから、仙台としては頭が痛い。
 また、仙台の選手がこの一戦に賭けているのと同様、広島にもおそらくこの一戦に特別なモチベーションを持って臨むであろう選手がいる。2003年からの2年間、仙台の一員としてこのスタジアムで戦い、ゴールへの嗅覚とひたむきな姿勢で仙台の若き旗頭となっていた、FWの佐藤寿人がその人だ。広島が昨年降格したことで、佐藤寿人を敵としてユアスタに迎えるという仙台サポーターにとって最も恐れていた事態の一つが不可避となったわけだが、今季開幕前のメディアカンファレンスにてそのことを尋ねると「今年は正直ライバルなので、やるからには僕らは、もちろん勝ちにいく。でも僕にとって今も日本で一番素晴らしいスタジアムの一つであるユアテックスタジアムに、アウェイ側の選手として行くとき、どういう心境になるのかは、その時になってみないとわからない」。「その時」が、迫りつつある。

 戦術面では佐藤の1トップがまずあり、その後方からどんどん飛び出してくる2シャドー(前節を見る限りでは、高萩洋次郎と柏木陽介の2人)が攻撃の肝となる。前回対決でも仙台は終了間際の得点で勝点3を手にしたが、試合の立ち上がりから、この2シャドーに決定的な場面を何度も生み出された。その時は体調を崩した林卓人の代役として、プロ生活8年目で初めてリーグ戦のピッチに立ったGK萩原達郎のスーパーセーブもあって難を逃れたが、今回はシュートを放たれる前にしっかりと抑えたい。仙台の布陣にも、前回対決のこうした反省を踏まえた要素が組み込まれる可能性はある。

 昇格を争う上位チームも、広島を相手にするとなかなか勝点を得られてこなかった中で、既に第1クールで勝点3をもぎとっている仙台がこの試合でも勝点を手にするとなると、それだけで上位陣に対してはプレッシャーとなる。だからこそ最大の準備をもって、仙台は日曜日を迎えようとしているのだ。
 様々な秘策、新戦力のお披露目、そして郷愁を含んだ感情、いろいろなものが詰まった夏の夜の90分が始まる。

以上
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